Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第4章 イベント監視の設定をする> 4.3 イベント監視の条件を定義する

4.3.2 監視するログファイルを登録する

アプリケーションがログファイルに出力したテキスト形式のメッセージを監視イベントとして扱います。アプリケーションが出力するログファイルを監視する場合、監視対象のログファイルを設定する必要があります。また、ファイル名が途中で変わるログファイルも監視することができます。

設定方法は、下記の記事や“イベント監視の定義例”を参照してください。

■設定ダイアログボックスの表示方法

◆ポリシーとして各サーバに配付して定義する場合
  1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[ポリシー配付の対象定義]-[監視ログファイル設定]を選択します。
  2. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[監視ログファイル設定]を選択します。

    →[監視ログファイル設定]ダイアログボックスが表示されます。

◆各サーバに直接接続して環境定義を行う、またはクライアントで直接環境定義を行う場合
  1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[監視ログファイル設定]を選択します。

    →[監視ログファイル設定]ダイアログボックスが表示されます。

    【Linux版またはSolaris版の場合】

    定義画面でUTF-8固有文字、または、全角文字を指定すると、以下の現象となります。

    監視ログファイル定義のCSV入出力コマンド(mpopfmcsv)で定義を行ってください。UTF-8固有文字を指定した場合は、定義はできますが、定義画面では正しく表示されません。

    ただし、本コマンドはポリシー設定では使用できません。

■監視ログファイル名を追加する

  1. [監視ログファイル設定]ダイアログボックスの[追加]ボタンをクリックします。

    →[監視ログファイル設定(追加)]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [監視ログファイル設定(追加)]ダイアログボックスでは、以下の情報を設定します。

    監視するメッセージにラベル、エラー種別を付加しない場合は、[ラベル、エラー種別を付加する]のチェックボックスを外してください。


    監視ログファイル名指定時の注意

[EE/GEE]

■監視ログファイルを変更する

  1. [監視ログファイル設定]ダイアログボックスの[ファイル監視一覧]で、変更する監視ログファイルを選択した後、[更新]ボタンをクリックします。

    →[監視ログファイル設定(更新)]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 設定内容を変更します。

■監視ログファイルを削除する

  1. [監視ログファイル設定]ダイアログボックスの[ファイル監視一覧]で、削除する監視ログファイルを選択した後、[削除]ボタンをクリックします。

    →選択した監視ログファイルが削除されます。

■途中でファイル名が変わるログファイルを監視する

ファイル名が途中で変わるログファイルを監視することができます。

項番

操作

状況

1)

以下のコマンドを使用して、ログファイル監視を一時停止します。
ログファイル監視の場合: opafmonext
共有ディスクログファイル監視の場合: opashrfmonext

ファイル監視機能が一時的にすべて停止します。

2)

監視対象ファイル名を変更します(監視ファイル名格納ファイルを編集します)。

 

3)

以下のコマンドを使用して、ログファイル監視を再開します。
ログファイル監視の場合: opafmonext
共有ディスクログファイル監視の場合: opashrfmonext

1)で一時的に停止していたファイル監視機能を再開します。

◆必要な定義

ファイル名が途中で変更するログファイルの監視を行う場合は、次のように定義します。

  1. 通常、監視対象ファイル名を定義する箇所に、ファイル名の最後が“.+@”の任意ファイル(監視ファイル名格納ファイル)を定義します。
  2. 定義した監視ファイル名格納ファイルの1行目に、実際に監視を行うファイル名を記述します。監視ファイル名格納ファイルの形式の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
[使用例]

毎日0時にログファイルが切り替わるアプリケーションのローカルディスク上のログファイルを監視する定義を追加する場合、以下のようにします。

  1. 監視ファイル名格納ファイルを作成します。

    【Windows版】

    c:\app\app_log.+@

    【UNIX版】

    /app/logfile.+@

  2. 監視ファイル名格納ファイルの1行目にアプリケーションのログファイル名を記述します。

    【Windows版】

    c:\log\app_LOG041224.txt

    【UNIX版】

    /app/app/log041224.txt

  3. [イベント監視の条件定義]の[環境設定]メニューの[監視ログファイル設定]に監視ファイル名格納ファイルを追加し、必要に応じてサービス等の再起動を行います。
  4. 以下の作業を行うシェルスクリプト/バッチファイルを作成します。
  5. 4.で作成したシェルスクリプト/バッチファイルをスケジューリング(crontab/タスクのスケジュール等への登録)します。
  6. その際、少し余裕をみて毎日0時15分に上記シェルスクリプト/バッチファイルが動作するようにしておきます。その際、少し余裕をみて毎日0時15分に上記シェルスクリプト/バッチファイルが動作するようにしておきます。

以上で、毎日0時に監視対象ファイルが切り替わるログファイルを監視することができます。

[UNIX用シェルスクリプトの例]

上記の項番(3.)のシェルスクリプトの作成例を記載します。

毎日変更されるログ

/app/applog1.+@
/app/applog2.+@

毎月1日に変更されるログ

/app/applog3.+@

#!/bin/sh

/opt/systemwalker/bin/opafmonext -p
# daily
echo `date '+/log/app1_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog1.+@
echo `date '+/log/app2_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog2.+@
# monthly
day=`date '+%d'`
if [ $day = "01" ]
then
echo `date '+/log/app3_LOG%y%m.txt'` > /app/applog3.+@
fi
/opt/systemwalker/bin/opafmonext -s

上記シェルをcrontabに日付変更後動作するように登録します。

[Windows Server(TM) 2003用バッチファイルの例]

上記の項番(3.)のバッチファイルの作成例を記載します。

毎日変更されるログ

c:\app\applog1.+@
c:\app\applog2.+@

毎月1日に変更されるログ

c:\app\applog3.+@

@echo off

SET YY=%DATE:~2,2%
SET MM=%DATE:~5,2%
SET DD=%DATE:~8,2%

opafmonext -p

rem daily
echo c:\log\app1_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\applog1.+@
echo c:\log\app2_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\applog2.+@

rem monthly
if "%DD%" == "01" (
echo c:\log\app3_LOG%YY%%MM%.txt > c:\app\applog3.+@
)

opafmonext -s

◆ファイル監視機能の一時停止/再開

ファイル監視機能を一時的に停止したり、監視を再開するコマンドを以下に示します。ファイル監視機能を一時停止しても、シスログ/イベントログ監視等は停止しません。

共有ディスクログファイル監視で本機能を使用する場合、監視一時停止、開始コマンドは運用系システムで実行してください。

 

ログファイル監視

共有ディスクログファイル監視

備考

ファイル監視機能を一時的に停止

opafmonext -p

opashrfmonext -p

本オプションはSystemwalker動作中のみ有効

opafmonext -x
(注)

opashrfmonext -x
(注)

一時停止していたファイル監視を再開

opafmonext -s

opashrfmonext -s

本オプションはSystemwalker一時停止中(-p,-xオプション)のみ有効

どのファイルを監視しているかの確認

opafmonext -f <filename>

opashrfmonext -f <filename>

本オプションはSystemwalker動作中のみ有効

注)
一時停止機能(-pオプション)を実行すると、監視対象ファイルの読み込み処理が行われます。監視対象ファイルに大量にログが出力されている場合、読み込み処理がすぐには終わらず一時停止に時間がかかる場合があります。この場合、“- x”オプションを指定することで、一時停止時の読み込み処理を行わずに一時停止することができます。
◆注意事項/制限事項


監視のしくみについて

ログファイルを定期的に確認し、ログファイルの増加分を監視します。ログ増加分から改行までを1メッセージとして切り出します。また、ログファイルのサイズが減少した場合、ファイルが一度クリアされた後、再度メッセージが追加されたと判断し、すべてのファイルの内容を増分として処理します。

【例1】正しい監視の例

以下の場合、message6を新規メッセージとして処理します。

追加前

追加後

message1
message2
message3
message4
message5

message1
message2
message3
message4
message5
message6

【例2】正しい監視の例

以下の場合、message6からmessage9を新規メッセージとして処理します。

追加前

追加後

message1
message2
message3
message4
message5

message6
message7
message8
message9

【例3】正しい監視ができない例

以下の場合、サイズが変化しないため、message2は、新規メッセージにはなりません。

追加前

追加後

message1

message2

【例4】正しい監視ができない例

以下の場合、MESSAGE1001ではなく、001を新規メッセージとして処理します。

追加前

追加後

message1

MESSAGE1
001

【例5】正しい監視ができない例

以下の場合、messageABCD ではなく、Cより新規メッセージとして処理し、文字列の途中から監視されます。

※ファイルサイズには改行コードが含まれているため、監視は"C"からになります。また、Windowsの場合は改行コードが2バイトであるため、監視は"D"からになります。

追加前

上書き後

通知結果

message1

messageABCD

UNIXの場合:CD
Windowsの場合:D

メッセージ発生日時は、ログファイルからメッセージを読み込んだ日時となります。また、ログファイルの増分を監視する間隔は、[通信環境定義]の[ファイル監視間隔]の定義に従います。初期値は30秒です。


監視に対する注意事項


監視ログファイルの形式について


[監視ログファイル設定]で[ラベル]を指定する場合

[ラベル]名には、以下の文字列を使用しないでください。[ラベル]名に下記文字列を指定した場合、メッセージ監視(フィルタリング)が正しくできない場合があります。


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