Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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上へ第1章 コマンドリファレンス
上へ1.2 コマンド

1.2.145 opmtrcsv(監視イベント履歴CSV出力コマンド)

■機能説明

本コマンドは、システム監視マネージャの監視イベントログの内容を表計算ソフトやRDBMSで共通的に読み込み可能な形式(CSV形式)に変換して出力します。

■記述形式

opmtrcsv

[-s 出力する先頭の監視イベント番号] [-e 出力する最後の監視イベント番号] [-st 出力する先頭の監視イベント受信時間] [-et 出力する最後の監視イベント受信時間] [-n ホスト名] [-f ファイル名,…] [-a] [-o ファイル名] [-d 管理ドメイン] [-l 項目名1 項目名2 …] [-lf ファイル名] [--] [検索文字列 …]

■オプション

-s 出力する先頭の監視イベント番号:
CSVファイルに出力する監視イベントの先頭の番号を指定します。省略した場合、監視イベントログに格納されている最も若い番号の監視イベントから、CSV形式で出力されます。
-e 出力する最後の監視イベント番号:
CSVファイルに出力する監視イベントの最後の番号を指定します。省略した場合、監視イベントログファイルに格納されている最後の監視イベントまで、CSV形式で出力されます。
-st 出力する先頭の監視イベント受信時間:
CSVファイルに出力する監視イベントの先頭の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒を各々2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログに格納されている最も古い監視イベントから、CSV形式で出力されます。
-et 出力する最後の監視イベント受信時間:
CSVファイルに出力する監視イベントの最後の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒を各々2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログファイルに格納されている最後の監視イベントまで、CSV形式で出力されます。
-s、-eパラメタと、-st、-etパラメタを同時に指定することができます。その場合、各指定のAND条件が取られます。
-s、-e、-st、-etパラメタをすべて省略した場合は、監視イベントログに格納されているすべての監視イベントが、CSV形式で出力されます。
-f ファイル名,…:
検索するファイル名を指定します。ファイルは、間に空白を入れずに","で繋ぎ複数指定できます。指定するファイルは、Mpevtpsvコマンドで作成されたものしか指定できません。ファイルを指定した場合には、監視イベントログデータベースは検索されません。
また、本オプションは、-lオプションおよび-lfオプションと同時には指定できません。
-n ホスト名:
ホスト名を指定し、そのホストが発生元の監視イベントだけが、CSV形式で出力されます。
ホスト名には、前方一致“"host*"”、後方一致“"*host"”、中間一致“"*host*"”を指定してホスト名の検索ができます。
-o ファイル名:
監視イベントを出力するCSVファイル名を指定します。運用管理クライアント上のローカルディスク上のファイルを指定できます。ファイル名の指定は、絶対パスでも、相対パスでも構いません。
-d 管理ドメイン:
管理ドメインを指定すると、その管理ドメインを管理する運用管理サーバに接続し、CSVファイルを生成します。サーバに対するログイン認証および運用管理クライアントのSystemwalkerコンソールが起動している必要はありません。
-a:
下に示す検索文字列パラメタの検索条件をAND条件で行うことを指定します。
このオプションを使用しない場合は、検索文字列の検索条件はOR条件となります。
-l 項目名1 項目名2 …:
追加して出力するログ項目を指定します。本コマンドはデフォルトで“システム監視のCSVファイル”に記述された項目を出力します。
本オプションまたは-lfオプションでログ項目を指定することにより、デフォルトで出力される項目に続けて、指定されたログ項目が出力されます。
指定可能なログ項目については、“opamsgcsv(メッセージログCSV出力コマンド”と同じです。“opamsgcsv(メッセージログCSV出力コマンド)”の -lオプションの説明を参照してください。
-lf ファイル名:
追加して出力するログ項目を、ファイル入力で指定します。
ファイルに指定できるログ項目は-lオプションの場合と同じです。
ファイルには以下の形式で項目を指定します。
-lオプションと-lfオプションの両方が指定された場合は、後の指定が有効となります。
また、-lオフションおよび-lfオプションは、-fオプションと同時には指定できません。
--:
オプション指定の終了を指定します。
これ以降のパラメタは、監視イベント内の文字列を検索するパラメタとして扱われます。
検索文字列
検索文字列パラメタは、5つまで指定できます。これを指定すると、監視イベントのうち、指定する検索文字列のどれかに合致する文字列を含む監視イベントだけが、CSV形式で出力されます。

■復帰値

0:
正常終了
1:
異常終了(運用管理サーバとの通信に失敗か内部処理異常でコマンドが実行不可能)
0以外:
異常終了(監視イベントログのデータが不正)

■参照

システム監視のCSVファイル
表:イベント監視用コマンド

■コマンド格納場所

Solaris OE
Linux

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

■使用例

監視イベント番号の1から100までの監視イベントを、CSVファイルに出力します。

opmtrcsv -s 1 -e 100 -o /var/tmp/opmtr.csv

2001年1月1日午前0時から2001年2月1日午前0時までの監視イベントを、CSVファイルに出力します。

opmtrcsv -st 010101000000 -et 010201000000 -o /var/tmp/opmtr.csv

■実行結果/出力形式

実行結果の情報を以下に示します。詳細は“システム監視のCSVファイル”を参照してください。

image

各項目名について以下に示します。

Number:
第1カラム。監視イベント番号
Attribute:
第2カラム。メッセージの属性
NORMALMSG:
一般メッセージ
REPLYMSG:
返答要求メッセージ
Status:
第3カラム。監視イベント対処状況
Trouble:
未対処
Deferred:
保留
Replied:
返答済
Dealt:
対処済
Investigate:
調査中
Class:
第4カラム。監視イベント種別
Time:
第5カラム。メッセージ発生日時
Group:
第6カラム。グループ名
ドメイン名\フォルダ名\サブフォルダ名
System:
第7カラム。システムの通称名。運用名
Host:
第8カラム。システムのホスト名
Message:
第9カラム。メッセージテキスト
Dealer:
第10カラム。対処ウィンドウで入力された対応者
Memo:
第11カラム。監視イベント情報
対処ウィンドウで入力されたメモ、または監視イベント情報:返答ウィンドウから返答された返答文字列
Stime:
第12カラム。対処開始時間
監視イベント発生後、最初に対処ウィンドウを開いたときの時間
Etime:
第13カラム。対処終了時間
対処ウィンドウで、最後に対処済にしたときの時間

各フィールドの意味は、“監視イベント履歴表示コマンド(opmtrgetコマンド)”と同じです。詳細は“opmtrgetコマンド(監視イベント履歴表示コマンド)”を参照してください。


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