Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.144 opfmt(メッセージ出力コマンド)
■機能説明
本コマンドは、“ラベル: エラー種別: メッセージテキスト”の形式でメッセージを作成し、そのメッセージを標準エラー出力へ表示するとともに、システム監視エージェントへメッセージを通知します。
システム監視エージェント未起動時は、メッセージ一時保存ファイルに保存され、システム監視エージェント起動時に読み込まれます。
■記述形式
opfmt |
[-c] [-f flags] [-l label] [-s errclass] [-g catalog:msgnum] format [args] |
■オプション
- -c:
- このオプションは無視されます。
- -f flags:
- このオプションは無視されます。ただし、指定した場合は引数を指定しなければなりません。
- -l label:
- 作成されるメッセージのラベル文字列を指定します。labelは25バイト以内の文字列を指定してください。接尾辞のコロン“:”は自動的に付加されます。
- labelが指定されない場合のメッセージ形式は、“エラー種別:メッセージテキスト”です。
- -s errclass:
- 作成されるメッセージのエラー種別文字列を指定します。errclassは以下の文字列のうち、どちらかが指定されなければなりません。接尾辞のコロン(:)は自動的に付加されます。指定されない場合は、エラーが使用されます。
エラー種別 |
指定する文字列 |
停止 |
HALT または halt |
エラー |
ERROR または error |
警告 |
WARNING または warn |
情報 |
INFO または info |
- -g catalog:msgnum:
- 作成されるメッセージのテキスト文字列をメッセージカタログで指定します。catalogにはメッセージカタログ名を、msgnumには取り出したいメッセージテキスト番号を指定し、コロンでつないだ一つの文字列とします。catalogは14バイト以内の文字列を指定してください。これらの文字列には、NULL“\0”、スラッシュ“/”およびコロン“:”は使用できません。
- 環境変数LC_MESSAGESまたはLANGに設定されたロケールに、catalogで指定したメッセージカタログが存在しない場合、または、msgnumが範囲外の場合、opfmtはCロケールからテキストを取り出そうとします。これに失敗すると、opfmthコマンド行から渡されたままのformat文字列をメッセージテキストとして使用します。メッセージカタログについての詳細は、システムが提供しているgettxt(3c)mkmsgs(1)のマニュアルページを参照してください。
- format[args]:
- formatには、システムが提供しているprintfコマンドと同じ形式のメッセージテキストを指定します。argsには、formatに必要な引数を指定します。formatの指定に対してargsの数が多い場合は、余分なargsは無視されます。formatの指定に対してargsの数が少ない場合は、その結果は不定です。
- 指定できる書式は文字列“%s”だけです。また、“%”をメッセージテキストとして使用する場合は、2つ連続させて(“%%”)記述します。
- システムが提供しているprintfコマンドについての詳細は、printf(1)のマニュアルページを参照してください。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 1:
- 異常終了
■参照
表:イベント監視用コマンド
■コマンド格納場所
Solaris OE
HP-UX
AIX
Linux |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- 一般ユーザの権限で実行できます。
- 運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
- 運用管理クライアント/クライアントでは、イベント監視を選択インストールしたとき実行可能です。
■注意事項
- 使用できるメッセージカタログの形式は、mkmsgsコマンドでフォーマットされたメッセージカタログです。メッセージカタログの作成方法の詳細については、gettxt(3C)、mkmsgs(1)のマニュアルページを参照してください。
- コマンドを実行する環境のLANGとシステムのコード系を同一のものにしてください。
■使用例1
opfmt -l LABEL -s INFO "test message"
■使用例2
opfmt "test message"
■実行結果/出力形式
実行した結果は以下の形式で監視イベント一覧に表示されます。
ラベル: エラー種別: メッセージテキスト
注意: ラベルとエラー種別、エラー種別とメッセージテキストの間は“: "(コロンと空白)で区切られます。
ラベル: -lオプションで指定した文字列
エラー種別: -sオプションで指定した文字列に対応するエラー種別
メッセージテキスト: formatで指定した文字列実行環境による差異はなし
[上記使用例1を実行した場合]
LABEL: INFO: test message
[上記使用例2を実行した場合]
ERROR: test message
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