Systemwalker CentricMGR 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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上へ第6章 環境を保全する
上へ6.1 構成情報を変更する
上へ6.1.3 運用名を変更する

6.1.3.3 部門管理サーバ/業務サーバの運用名を変更する

  1. “自ホスト名解決方法を変更する”
  2. “部門管理サーバ/業務サーバの停止”
  3. “ノード構成情報の変更反映(必要時接続の場合だけ) ”
  4. “[Systemwalkerコンソール業務監視]から削除する”
  5. “部門管理サーバ/業務サーバの再起動”

運用名解決方を変更する

次の手順にしたがって、部門管理サーバ、および、運用管理サーバのhostsファイルの設定と、業務サーバの自ホスト名の設定を行います。

  1. Systemwalker CentricMGRが扱う物理ノード名(ノード識別名)を決定します。

    ここでは、次のノードを物理ノード名をもつクラスタシステムを登録することとします。

  2. 上位のサーバから物理ノードが識別できるようにホスト名を変更するサーバの上位サーバとなるサーバすべてに対して、設定するノードの値をhostsファイルに設定します。

    設定するノードがクラスタシステムの場合は、次のように関連するすべてのIPアドレスを設定します。

    IP-CNodeC#業務サーバ(プライマリノード)
    IP-DNodeD#業務サーバ(セカンダリノード)
    IP-XNodeX#クラスタ論理アドレス
    IP-ZNodeZ#プライマリノード側の系間アドレス*
    IP-WNodeW#セカンダリノード側の系間アドレス*
  3. DNSを利用している場合は、DNSの定義よりhostsファイルの定義を先に参照するように設定します。

    /etc/nsswitch.conf ファイルの hosts: で始まる行を次のように指定します。

            hosts:      files dns
  4. 物理ノードを識別できるノード名で通知を可能にするため、業務サーバの通信環境を定義します。

    設定するノードがクラスタシステムの場合は、プライマリノードとセカンダリノードの両方で定義します。

    1. 運用管理クライアントで[スタート]メニューから[Systemwalker CentricMGR]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択し、[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログを表示します。
    2. [システム監視設定[接続先設定]]ダイアログで、対象の業務サーバを指定します。
    3. [システム監視設定]ダイアログが表示されるので、[通信環境定義]を選択します。
    4. [自ホスト名]タブを選択し、自ホスト名の識別方法を設定した後、[OK]ボタンをクリックします。
  5. 複数IPアドレスを持つノードを設定する場合は、代表IPアドレスを設定します。詳細は、“代表IPアドレスを設定する”を参照してください。

image

部門管理サーバや業務サーバの場合は、続けて構成情報を変更するための作業を行います。
詳細な操作は、“ノード構成情報の変更反映”を参照してください。

部門管理サーバ/業務サーバの停止

部門管理サーバや業務サーバのSystemwalker CentricMGRを停止する場合は、次のコマンドを実行します。

[Windows(R)の場合]

pcentricmgr

[UNIXの場合]

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

コマンドの詳細については、“Systemwalker CentricMGRリファレンスマニュアル”を参照してください。

ノード構成情報の変更反映

既にDNS名で運用している部門管理サーバ/業務サーバが、必要時接続で接続している場合は、自ホスト名解決方法の変更を行ったあと、ノード構成情報の変更を反映する必要があります。

構成

次のような3階層モデルの場合を例に、操作方法を説明します。

ホストA(運用管理サーバ)DNS名:hostA.xxx.yyy.zzz
ホストB(部門管理サーバ)DNS名:hostB.xxx.yyy.zzz
ホストC(業務サーバ)DNS名:hostC.xxx.yyy.zzz
hostA、hostB、hostC: ホスト名
.xxx.yyy.zzz: ドメイン名

システム監視を必要時接続で行っている場合だけ、次の操作を行います。

なお、以降の説明では、ノード情報を変更した部門管理サーバや業務サーバを、対象サーバとします。

  1. 対象サーバのSystemwalker CentricMGRを停止します。

    ここでは、ホストC上で次のコマンドを実行し、ホストCのCentricMGRを停止します。

    [Windows(R)の場合]

    pcentricmgr

    [UNIXの場合]

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr
  2. 対象サーバを管理する上位サーバで、対象サーバを構成から削除します。

    業務サーバの場合は、業務サーバを管理している部門管理サーバと運用管理サーバの両方で操作が必要です。部門管理サーバの場合は、運用管理サーバで操作が必要です。

    1. 対象サーバを管理する上位サーバ上で対象サーバを削除します。

      ここでは、ホストB(部門管理サーバ)上で次のコマンドを実行し、ホストBの部門管理サーバが管理している情報からホストC(業務サーバ)を削除します。

      [Windows(R)の場合]

      opaconstat -D hostC.xxx.yyy.zzz

      [UNIXの場合]

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -D hostC.xxx.yyy.zzz

      -D に指定する名前は、対象サーバの自ホスト名の獲得方法に依存します。

      • 本例のように変更前の自ホスト名の獲得方法が“DNS"指定の場合は、ホスト名+ドメイン名のフルドメイン名で指定します。
      • 変更前の自ホスト名の獲得方法が“ホスト名”の場合は、ホスト名のみ指定します。
      • 変更前の自ホスト名の獲得方法が“ユーザ指定”の場合は、指定したユーザ指定名を指定します。
    2. 対象サーバを管理する上位サーバ上で、対象サーバが表示されないことを確認します。

      ここでは、ホストB上(部門管理サーバ)で次のコマンドを実行し、hostC.xxx.yyy.zzzが表示されないことを確認します。

      [Windows(R)の場合]

      opaconstat -o

      [UNIXの場合]

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -o
    3. さらに、対象サーバの上位サーバに対する上位サーバ(運用管理サーバ)がある場合は、運用管理サーバで対象サーバを削除し、表示されないことを確認します。

      ここでは、ホストA(運用管理サーバ)上でホストC(業務サーバ)に対して同じ操作を実行し、hostC.xxx.yyy.zzzを削除し、表示されないことを確認します。

  3. [Systemwalkerコンソール 業務監視]により、ノード一覧から対象サーバを削除します。
    1. 運用管理クライアントを起動します。[Systemwalker_CentricMGR]グループィンドウの[業務監視]をクリックします。
    2. [機能選択]メニューから[編集]を選択し、編集モードへ切り替えます。
    3. ノード一覧でホストCのアイコンを右クリックし、[削除]をクリックします。
  4. 対象サーバでSystemWlaker CentricMGRを起動します。

    ホストC(業務サーバ)上で次のコマンドを実行し、ホストCのSystemwalker CentricMGRを起動します。

    [Windows(R)の場合]

    scentricmgr

    [UNIXの場合]

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
  5. “必要時接続”の場合は、上位システムに接続されている状態で以下のコマンドを実行します。

    [Windows(R)の場合]

    opaconstat -a

    [UNIXの場合]

    /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

業務サーバに関する構成変更が完了後、部門管理サーバについても1〜5の操作を実行し、構成情報を変更します。

[Systemwalkerコンソール業務監視]から削除する

部門管理サーバ・業務サーバの自ホスト名解決方法を変更後、次の操作を行います。必要時接続の場合は、“ノード構成情報の変更反映”の作業も本操作の前に実施してある必要があります。

  1. [Systemwalkerコンソール 業務監視]を起動します。

    運用管理クライアントで[Systemwalker_CentricMGR]グループィンドウの[業務監視]をクリックし、[Systemwalkerコンソール 業務監視]を起動します。

  2. [機能選択]メニューから[編集]を選択し、編集モードへ切り替えます。
  3. ノード一覧でノード情報を変更した部門管理サーバや業務サーバを削除します。

    ここでは、ノード一覧でホストC、および、ホストBのノードのアイコンを右クリックし、[削除]をクリックします。

部門管理サーバ/業務サーバの再起動

部門管理サーバや業務サーバのSystemwalker CentricMGRを起動する場合は、次のコマンドを実行します。

[Windows(R)の場合]

scentricmgr

[UNIXの場合]

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

コマンドの詳細については、“Systemwalker CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。


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