ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle SE 13.0.0 説明書 - Windows -
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第3章 バックアップ

本章では、Recovery Manager for Oracleのバックアップについて説明します。

3.1 バックアップ機能説明

Recovery Manager for Oracleでは、以下のバックアップ機能を提供します。

それぞれの機能は、オンラインバックアップメインメニュー画面からの実行と、コマンドラインにコマンドを記述し実行する方法があります。
これらの機能は、対象のデータベースがオープン状態である必要があります。

3.1.1 オンラインバックアップメインメニュー画面 

オンラインバックアップメインメニュー画面について説明します。

  1. オンラインバックアップメインメニュー画面の起動
    1. 運用ユーザーでログオンします。
    2. 「スタート」→「プログラム」→「Recovery Manager for Oracle」→「バックアップ」を選択するとオンラインバックアップメインメニュー画面が表示されます。

    [オンラインバックアップメニュー画面]

     

  2. オンラインバックアップメインメニュー画面の説明
    1. データベース名

      環境設定で設定したデータベース名が表示されます。
      対象のデータベースを選択してから各機能を実行します。

       

    2. ボタン
      バックアップ オンラインバックアップを実行します。
      終了 「バックアップ」機能の終了確認画面が表示され、「はい」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面を閉じます。
       
    3. メニュー
      ファイル 終了 「バックアップ」機能の終了確認画面が表示され、「はい」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面を閉じます。
      操作 バックアップ オンラインバックアップを実行します。
      旧アーカイブログ削除 不要となったアーカイブログファイルを削除します。
      バックアップ初期化 バックアップ領域の初期化を行います。
      注) リカバリ・カタログ・データベースを再作成または削除した場合に実施してください。
      ヘルプ RMF0ヘルプ ヘルプ画面を表示します。
      バージョン バージョン情報を表示します。

       

3.1.2 オンラインバックアップの実行

データベースのオンラインバックアップを実行する手順を説明します。

ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンします。

オンラインバックアップの実行には、オンラインバックアップメインメニュー画面からの実行とコマンドラインにコマンドを記述し実行する方法があります。

3.1.2.1 オンラインバックアップメインメニュー画面からの実行 

以下に、オンラインバックアップメインメニュー画面からオンラインバックアップを行う場合の操作について説明します。

  1. ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンします。
  2. オンラインバックアップメインメニュー画面を起動します。
  3. 対象となるデータベース名を選択して、「バックアップ」ボタンをクリックするか、「操作」→「バックアップ」を選択するとオンラインバックアップ実行確認画面が表示されます。

    [オンラインバックアップ実行確認画面]

  4. 「続行」ボタンをクリックするとオンラインバックアップが実行され、オンラインバックアップ実行経過画面が表示されます。「キャンセル」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面に戻ります。

    [オンラインバックアップ実行経過画面]

  5. オンラインバックアップが終了するとオンラインバックアップ結果通知画面が表示され、「OK」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面に戻ります。

    [オンラインバックアップ結果通知画面]

3.1.2.2 コマンドによるオンラインバックアップの実行 

rmfobackup.bat コマンドにて、オンラインバックアップを実行します。
このコマンドは、ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンし、実行します。

  1. 指定方法

    <インストールディレクトリ>\bin\rmfobackup.bat -b DB_NAME

     

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -b

    オンラインバックアップを実行

     

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    DB_NAME

    オンラインバックアップを行うデータベース名を指定します。

     

  4. 終了ステータス

    = 0 : 正常終了

    > 0 : 異常終了

     

  5. 実行例

    (例)データベース名:orcl のオンラインバックアップを実行します。

    C:\Win32app\RecoveryManagerforOracle\bin\rmfobackup.bat -b orcl

     

 

3.1.3 旧アーカイブログファイル削除の実行

旧アーカイブログファイル削除を実行する手順を説明します。

旧アーカイブログファイル削除を実行すると、バックアップ済みのアーカイブログファイル、および保存期間を超えたオンラインバックアップの実行ログ、旧アーカイブログファイル削除の実行ログ、バックアップ初期化の実行ログおよびリカバリー処理の実行ログを削除します。

ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンします。

オンラインバックアップの実行には、オンラインバックアップメインメニュー画面からの実行とコマンドラインにコマンドを記述し実行する方法があります。

アーカイブログファイルを del コマンド等で削除した場合、次回のバックアップが異常終了することがありますので、必ず、以下の手順で削除するようにしてください。

 

3.1.3.1 オンラインバックアップメインメニュー画面からの実行 

以下に、オンラインバックアップメインメニュー画面から旧アーカイブログファイル削除を行う場合の操作について説明します。

  1. ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンします。
  2. オンラインバックアップメインメニュー画面を起動します。
  3. 対象となるデータベース名を選択して、「操作」→「旧アーカイブログ削除」を選択すると旧アーカイブログファイル削除実行確認画面が表示されます。

    [旧アーカイブログファイル削除実行確認画面]

  4. 「続行」ボタンをクリックすると旧アーカイブログファイルの削除が実行され、旧アーカイブログファイル削除実行経過画面が表示されます。「キャンセル」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面に戻ります。

    [旧アーカイブログファイル削除実行経過画面]

  5. 旧アーカイブログファイルの削除が終了すると旧アーカイブログファイル削除結果通知画面が表示され、「OK」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面に戻ります。

    [旧アーカイブログファイル削除結果通知画面]

3.1.3.2 コマンドによる旧アーカイブログファイル削除の実行 

rmfobackup.bat コマンドにて、旧アーカイブログファイル削除を実行します。
このコマンドは、ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンし、実行します。

  1. 指定方法

    <インストールディレクトリ>\bin\rmfobackup.bat -a DB_NAME


     

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -a

    旧アーカイブログファイル削除を実行

     

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    DB_NAME

    旧アーカイブログファイル削除を行うデータベース名を指定します。

     

  4. 終了ステータス

    = 0 : 正常終了

    > 0 : 異常終了

     

  5. 実行例

    (例)データベース名:orcl の旧アーカイブログファイル削除を実行します。

    C:\Win32app\RecoveryManagerforOracle\bin\rmfobackup.bat -a orcl

     

 

3.1.4 バックアップ初期化 

バックアップ情報(バックアップセット、RMfO管理のバックアップ履歴情報)を削除します。

以下の作業を行った場合、以前のバックアップ情報が無効となるため、必ず実行してください。

以下に、バックアップの初期化を行う手順を説明します。

3.1.4.1 オンラインバックアップメインメニュー画面からの実行 

以下に、オンラインバックアップメインメニュー画面からバックアップの初期化を行う場合の操作について説明します。

  1. ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンします。
  2. オンラインバックアップメインメニュー画面を起動します。
  3. 対象となるデータベース名を選択して、「操作」→「バックアップ初期化」を選択するとバックアップ初期化実行確認画面が表示されます。

    [バックアップ初期化実行確認画面]

  4. 「続行」ボタンをクリックするとバックアップの初期化が実行され、バックアップ初期化実行経過画面が表示されます。「キャンセル」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面に戻ります。

    [バックアップ初期化実行経過画面]

  5. バックアップの初期化が終了するとバックアップ初期化結果通知画面が表示され、「OK」ボタンをクリックするとオンラインバックアップメインメニュー画面に戻ります。

    [バックアップ初期化結果通知画面]

 

3.1.4.2 コマンドによるバックアップ初期化の実行 

rmfobackup.bat コマンドにて、バックアップ初期化を実行します。
このコマンドは、ターゲットデータベースサーバに運用ユーザーでログオンし、実行します。

  1. 指定方法

    <インストールディレクトリ>\bin\rmfobackup.bat -i DB_NAME


     

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -i

    バックアップ初期化を実行

     

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    DB_NAME

    バックアップ初期化を行うデータベース名を指定します。

     

  4. 終了ステータス

    = 0 : 正常終了

    > 0 : 異常終了

     

  5. 実行例

    (例)データベース名:orcl のバックアップ初期化を実行します。

    C:\Win32app\RecoveryManagerforOracle\bin\rmfobackup.bat -i orcl

     

 

3.2 バックアップコマンドの実行確認

バックアップコマンドの実行確認は、以下の情報から確認してください。

3.2.1 バックアップコマンドの復帰値

バックアップコマンドは、正常に終了している場合、復帰値は0です。
0以外の復帰値が返ってきた場合は、エラーが発生しています。

復帰値の確認には、echoコマンドを使用してください。

(例)復帰値の確認例

echo %ERRORLEVEL%


 

3.2.2 実行ログファイル

バックアップコマンド実行時に詳細情報がログファイルに出力されます。
ログファイルは、"<インストールディレクトリ>\log\backup\DB_NAME" ディレクトリ配下に生成されます。

ログファイル名は以下の通りです。

bup1_YYYYMMDDHHMISS.log

オンラインバックアップ実行ログ

bup2_YYYYMMDDHHMISS.log

旧アーカイブログファイル削除実行ログ

bup3_YYYYMMDDHHMISS.log

バックアップ初期化実行ログ

YYYYMMDDHHMISS : 実行した時間(年月日時分秒)

バックアップコマンドが異常終了した場合は、ログファイルを参照し、エラーとなっている原因を取り除いた後、速やかにバックアップを再実行してください。

ログ保存期間を経過したコマンド実行ログファイルは、旧アーカイブログ削除の実行時に削除されます。

3.3 バックアップ運用例 

3.3.1 一般的なバックアップ運用 

Recovery Manager for Oracleを使用した一般的なバックアップ運用について説明します。

バックアップは以下の流れで実行されるように運用します。

  1. オンラインバックアップの実行

    オンラインバックアップの実行」を実行し、ターゲットデータベースのディスクからディスクへのオンラインバックアップを実行します。

     

  2. テープバックアップの実行

    Recovery Manager for Oracleでは、テープへのバックアップ機能は提供しておりません。
    バックアップソフトウェア等を使用してバックアップボリュームのデータをテープへバックアップすることをお勧めします。
    テープへバックアップすることにより、リスクの分散が図れます。

     

  3. 旧アーカイブログファイル削除の実行

    テープへのバックアップが完了した後、「旧アーカイブログファイル削除の実行」を実行し、ターゲットデータベースのバックアップ済のアーカイブログファイルを削除します。


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