Systemwalker Centric Manager 資源配付のバリエーション - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第1章 いろいろな資源を配付する> 1.2 対話型アプリケーションをリモートインストールする

1.2.5 PC個別環境変数を使用した運用

資源適用での各PCの個別環境への対応を行うために、重要な情報としてPC個別環境変数があります。PC個別環境変数とは、各適用システム側で固有の情報を設定または固有の情報を参照する変数です。

リモートインストールでは、各適用システムで個別の環境に対応するためには、適用スクリプトの中に記述する適用先に変数を使用する必要があります。適用スクリプトで使用できる変数には、以下のものがあります。

■適用システム側であらかじめ定義しておくノード変

ノード変数とは、各適用システム側で固有の情報をあらかじめ設定しておくための変数です。“図:ノード変数の概念”に、ノード変数の概念を示します。

[図:ノード変数の概念]

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ノード変数には、利用者が値を運用環境に合わせて設定できる変数と、インストール時に資源配付が自動的に設定する変数があります。ここでは、PC個別環境への対応で使用するノード変数について説明します。すべてのノード変数の一覧については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“資源配付のノード変数設定ファイル”を参照してください。

◆利用者が値を設定できる変数

利用者が設定できるノード変数には、NodeDirがあります。このノード変数は、資源配付のインストール後に設定してください。各適用システムのドライブ構成や運用に合わせて、アプリケーションのインストール先として使用するドライブ、ディレクトリを設定します。デフォルト値は各適用システムのブートドライブ、ルートディレクトリになっています。

◆インストール時に資源配付が自動的に設定する変数

インストール時に資源配付が自動的に設定するノード変数を以下に示します。これらのノード変数については利用者が設定する必要はありません。また、利用者が変更することはできません。

AgentType:
AgentTypeは、適用システムの資源配付が動作しているOSの種類を示すノード変数です。適用スクリプト内で、OSの種類を区別するときに使用できます。AgentTypeは、“WINDOWS AND NOSPLIT AND Windowsのタイプ”と設定されています。Windowsのタイプには、動作しているOSの種類に応じて“WIN95”、“WINNT”のどれかが設定されています。Windows(R) 98/Meの場合は“WIN95”と、Windows(R) 2000/Windows(R) XP/Windows Server(TM) 2003の場合は“WINNT”と設定されます。
BootDir:
このノード変数は、適用システムの起動ドライブのルートディレクトリ(たとえばC:\)を表します。
WinDir:
このノード変数は、Windowsディレクトリ(たとえばC:\WINDOWS)を表します。
WinSysDir:
このノード変数は、Windowsディレクトリ内のSYSTEMサブディレクトリを表します。
WinSysDir32:
このノード変数は、適用システムがWindowsの場合、Windowsディレクトリ内のSYSTEM32サブディレクトリを表します。

■パッケージの適用時に動的に値を持つ探索変

探索変数とはパッケージの適用時に、適用システム側で現状の値を探索し、その値を使用するための変数です。“図:探索変数の概念”に、探索変数の概念を示します。

[図:探索変数の概念]

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パッケージの適用で使用できる探索変数を以下に示します。探索変数はパッケージの適用時に動的に値が代入されるため、クライアント側での事前の定義は必要ありません。

FindDirectory:
この探索変数は、指定したファイルが入っているディレクトリを探すために使用します。各適用システムでファイルが見つかったディレクトリが、検索変数の値となります。
FindDriveWithDiskSpace:
この探索変数は、指定した容量が空いているドライブを探すために使用します。指定した空き容量のあるドライブが、探索命令の値となります。
PromptUser:
この探索変数は、適用システムの利用者に特別な情報を入力するよう要求するために使用します。この変数の例としては、“新しいファイルを格納するためのディレクトリを入力してください”といったものが考えられます。利用者の応答が、この探索変数の値になります。

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