Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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目次
索引

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1.2.35.2 ユーザ資源データの送信指示
■機能説明
ユーザ資源データの送信を指示します。本コマンドは、運用管理サーバから部門管理/業務サーバにユーザ資源を単体でダウンロードするとき、部門管理/業務サーバから部門管理/業務サーバにユーザ資源を単体でダウンロードするとき、または開発システムから運用管理サーバにユーザ資源を単体でアップロードするときに使用します。
■記述形式
drmssnd |
-a rsc -g 資源グループ名 [-v バージョン・レベル] [-e 世代識別名] [-k quick|man|ipl|date] [-c yes|no] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-W] [-L 分割量 -T 時間間隔] [-S cmd|rot] [-Z 資源属性情報格納ファイル] [-G quick|apply] [-s あて先システム名|-P 経路指定要求ファイル] [-U] |
■オプション
- -a rsc:
- 本コマンドの機能を定義します。本オプションでは、“rsc”と指定します。
- -g 資源グループ名:
- 転送するユーザ資源の所属する資源グループ名を指定します。資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の英数字で指定します。
- -v バージョン・レベル:
- 転送するユーザ資源の所属する資源グループのバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略した場合は、空白のバージョン・レベルを指定したものとなります。
- -e 世代識別名:
- どの世代まで転送するかを世代識別名で指定します。世代識別名は、ASCII(8文字以内)の先頭が英字で始まる英数字で指定します。
本オプションを省略した場合は、登録されている最新世代が指定されたものとみなします。
- -k quick|man|ipl|date:
- 送信する適用種別を指定します。適用種別を以下に示します。
- quick:
- 即時適用
- man:
- 手動適用
- date:
- 後刻適用
- ipl:
- ipl適用
なお、本オプションが省略された場合、quickが指定されたものとみなします。
- -c yes|no:
- -eオプションで指定した世代だけを送信するか、指定した世代までのすべての世代を送信するかを以下のとおり指定します。
- yes:
- -eオプションで指定した世代までのすべての世代を送信します。
- no:
- -eで指定した世代だけを送信します。
本オプションを省略した場合は、“yes”が指定されたものとみなします。通常は、本オプションを省略するか、“yes”を指定してダウンロードしてください。
なお、“no”を指定する場合は、-eオプションには部門管理/業務サーバで受信または適用済の最新世代、または次の世代を記述する必要があります。
- -t YYYYMMDDhhmm|unfix:
- 送信するユーザ資源の適用予定日時を指定します。本オプションでは以下のように指定します。-kでdateを指定する場合は、必ず本オプションを指定してください。-kオプションでdate以外を指定した場合、本オプションは無効となります。
- YYYY:
- 西暦年を指定します。
- MM:
- 01〜12で月を指定します。
- DD:
- 01〜31で日付を指定します。
- hh:
- 00〜23で時間を指定します。
- mm:
- 00〜59で分を指定します。
なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。
- unfix:
- 適用予定日時を未定にします。
- -W:
- 本コマンドが、送信処理を完了するまで、待ち合わせたい場合に指定します。-sオプションでワイルド・カードが指定されている場合は、すべてのあて先システムへの送信処理が完了するまで本コマンドが待ち合わせます。本オプションが省略された場合、あて先システムへの送信処理の完了を待ち合わせず、本コマンドは即座に復帰します。
- -L 分割量:
- 資源を分割して送信するときの分割量をMバイト単位で指定します。0.1〜2000の範囲で0.1単位で指定してください。-Tオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
- -T 時間間隔:
- 資源を分割して送信するときの送信間隔を分単位で指定します。1〜1440の範囲で指定してください。-Lオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
- -S cmd|rot:
- 本コマンドが、コマンドとして指定された情報だけで送信するのか、あらかじめ中継サーバが持っている経路情報に従って中継サーバから再送信するのかを指定します。本オプションを省略した場合は、“cmd”が指定されたものとします。
- cmd:
- コマンドとして指定した情報だけで送信する場合に指定します。
- rot:
- 経路情報に従って再送信する場合に指定します。
- -Z 資源属性情報格納ファイル:
- 資源属性情報格納ファイルへのパス名を指定します。属性情報は、DRMS編集ファイルのown_gennumオプション、other_gennumオプション、apply_gennumオプション、newgenオプションの指定値となります。各オプションは、必要なものだけ指定してください。前回の設定値は、すべて本オプションで指定された値に置き換わります。なお、本オプションを指定した場合は、-eオプションは指定できません。
ファイルの形式については、“資源属性情報格納ファイル”を参照してください。
- -G quick|apply:
- クライアント資源のダウンロード種別を指定します。
- quick:
- 指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
- apply:
- 指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。
本オペランドを省略した場合は、登録時の値を使用します。
- -s あて先システム名:
- 転送するあて先システム名を指定します。あて先システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の多国語文字列で指定します。定義済のシステムに対しては、あて先システム名に、ワイルド・カードが指定できます。この場合、あて先システム名を“”(ダブルコーテーション)”で囲む必要があります。あて先システムがワイルド・カードで指定された場合、該当するあて先システムに対して同時にユーザ資源を送信します。
- *:
- 任意個の任意の文字列
- ?:
- 任意の1字に対する文字
また、あて先システム名としてIPアドレス(ドット記法)を直接記述することも可能です。
- -P 経路指定要求ファイル:
- 送信先のサーバのシステム名を格納したファイル名を、絶対パスまたは相対パスで指定します。本オプションを指定する場合は、-sおよび-Sオプションは指定できません。送信先のシステム名を格納した経路指定要求ファイル情報を基に資源配付は指定したあて先に資源を送信します。
経路指定要求ファイルの指定形式を、以下に示します。
送信あて先のシステム名
送信あて先のシステム名
送信あて先のシステム名
1行に1システム名ずつ記述し、必ず改行します。
送信先のサーバシステム名は、サーバとして定義済のシステム名を、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の多国語文字列で指定します。
あて先のサーバが中継サーバ配下のサーバの場合、経路指定要求ファイルにはあて先のサーバを指定するだけで、中継サーバを経由して配付されます。
- -U:
- -Pオプションで指定された経路指定要求ファイルに記述されている宛先システム名が存在しない場合、エラーとせずに送信処理を継続する場合に指定します。
■復帰値
- 0:成功
- 送信処理が正常に終了しました。
同じあて先システムに二重に送信されました。送信処理は行われません。
- 3:処理継続不可能な使用者エラー
- 指定したあて先システムがありません。
指定した資源グループまたは世代識別名がありません。
オプションの指定に誤りがあります。送信処理ができません。
- 4:プログラム・エラー
- システムにエラーが発生しました。送信処理ができません。
■参照
DRMS編集ファイル
資源属性情報格納ファイル
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)
■コマンド格納場所
Windows NT系 |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- DistributionOperation権限が必要です。
- サーバ用コマンドです。
■注意事項
- 同一のあて先システムに同一の資源を送信する場合は、前回の送信処理を確認してから、送信処理を行ってください。
- -Wオプションが省略された場合は、送信処理中であっても、本コマンドの復帰値は0となります。送信処理結果については、資源配付が出力するメッセージで確認してください。
- 世代識別名、資源グループ名、バージョン・レベルには、英数字(0〜9、A〜Z、a〜z)と“#”だけ指定できます。
- あて先システム名には“/”、“\”、“*”、“?”、“,”、“%”を使用しないでください。
- -Lオプションおよび-Tオプションは、通信種別がTCP/IPの時だけ使用できます。
- -sオプションに指定したあて先システム名のシステム定義が行われていない場合は、隣接サーバとして自動定義されます。
■使用例1
あて先システム名を“SERV”、資源グループ名を“TEXTDATA”、バージョン・レベルを“V11L10”、世代識別名を“GEN01”、適用種別の指定を“quick”と指定し、送信処理を待ち合わせます。
drmssnd -a rsc -s SERV -g TEXTDATA -v V11L10 -e GEN01 -k quick -W
■使用例2
あて先システム名を“SERV”で始まるシステム名すべて、資源グループ名を“TEXTDATA”、バージョン・レベルを“V11L10”、世代識別名を“GEN01”、適用種別の指定を“quick”と指定し、送信処理を待ち合わせます。
drmssnd -a rsc -s SERV -g TEXTDATA -v V11L10 -e GEN01 -k quick -W
■使用例3
あて先システム名を“SERV”、資源グループ名を“TEXTDATA”、バージョン・レベルを“V11L10”、世代識別名を“E001”、適用種別を“date”、適用予定日時を“1999年4月1日15時00分”と指定し、送信処理を待ち合わせません。
drmssnd -a rsc -s SERV -g TEXTDATA -v V11L10 -e GEN01 -k quick -W
■使用例4
システム名格納ファイルを“c:\tmp\KEIRO.txt”、資源グループ名を“TEXTDATA”、バージョン・レベルを“V11L10”、世代識別名を“E001”、適用種別を“date”、適用予定日時を“1999年07月14日15時00分”と指定し、送信処理を待ち合わせません。
drmssnd -a rsc -P c:\tmp\KEIRO.txt -g TEXTDATA -v V11L10 -e E001
-k date -t 199907141500
■実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。正常に終了した場合もその旨のメッセージが出力されます。
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