Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.1 コマンドの分類

1.1.5 資源配付/インベントリ管理用コマンドの概要

資源配付/インベントリ管理用コマンドの概要(サーバ用)および資源配付用コマンドの概要(クライアント用)を以下に示します。

[表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)]

コマンド名

概 要 (注1)

必要な権限

cmpsetdb

インベントリ環境構築コマンドは、インベントリ情報をデータベースに保存するため動作環境を定義します。(注2)

Administrator権限

drmsadd

登録コマンドは、ユーザ資源をサーバのDRMS管理ファイルに登録するためのコマンドで、以下の情報を登録します。
− メンテナンス版数データ(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)

DistributionOperation権限

drmsapy

適用コマンドは、サーバで受信したユーザ資源を、自システムへ適用するコマンドで、以下の資源を適用します。
− メンテナンス版数(-a rms)
− ユーザ資源(-a rsc)

DistributionOperation権限

drmscmp

実行結果通知コマンドは、ユーザが実行した処理の結果を、資源配付に通知するためのコマンドで、以下の情報を通知します。
− ユーザ資源データの適用完了情報(-a rsc)
− バッチプログラムの実行結果情報(-a script)(注3)

DistributionOperation権限

drmscnv

移行コマンドは、メンテナンス版数から他のメンテナンス版数へ移行した業務のステータス情報を運用管理サーバから移出して、中継/部門管理/業務サーバへ移入します。

DistributionAdmin権限

drmscsv

CSV情報(インベントリ)加工コマンドは、資源配付が作成するCSVファイルを加工するためのコマンドで、CSVファイルに対して以下の加工を行います。
−CSVファイルのインベントリデータベースへの格納(-a dbimp)
− CSVファイルの不要情報削除(-a del)
− CSVファイルの情報連結(-a merge)

DistributionOperation権限

drmsdfn

定義コマンドは、資源配付で管理する情報を定義するためのコマンドで、以下の情報を定義します。
− バックアップ情報(-a bak)
− 業務構成情報(-a job)
− 適用先ID(-a lib)
− メンテナンス版数情報(-a rms)
− 自システム名、あて先システム名(-a sys)
− RAS接続情報(-a line)

DistributionOperation権限

drmsdlt

削除コマンドは、定義コマンドでDRMS管理ファイルに定義した定義情報、登録コマンドで登録したユーザ資源および受信した資源を削除するためのコマンドであり、以下の情報を削除します。
− バックアップ情報(-a bak)
− 業務構成情報(-a job)
− 適用先ID(-a lib)
− RAS接続情報(-a line)
− メンテナンス版数の登録データ/定義情報(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム名(-a sys)
− システム修正データ(-a 修正種別)

DistributionOperation権限

drmsdwl

取り出しコマンドは、ユーザ資源を部門管理/業務サーバから上位の接続サーバに取り出しするコマンドで、以下の情報を取り出します。
− メンテナンス版数データの取り出し指示
− ユーザ資源データの取り出し指示

DistributionReference権限

drmsexp

移出コマンドは、DRMS管理ファイルに登録されている資源をオフライン配付用資源として移出するコマンドで、以下の情報を移出します。
− メンテナンス版数(-a rms)
− ユーザ資源(-a rsc)

DistributionOperation権限

drmsfsdc

強制配付コマンドは、運用管理サーバから各クライアントへ強制配付の指示を行います。

DistributionOperation権限

drmsimp

移入コマンドは、オフライン配付用資源として移出された資源を資源配付サーバへ移入するコマンドであり、以下の情報を移入します。
− メンテナンス版数の移出(-a rms)
− ユーザ資源データの移出(-a rsc)

DistributionOperation権限

drmslst

検索コマンドは、資源配付で管理しているDRMS管理ファイルの情報をリストとして出力するコマンドで、以下の情報を検索します。
− 属性情報(-a atr)
− バックアップ情報(-a bak)
− 業務構成情報(-a job)
− 適用先IDの登録情報(-a lib)
− RAS 接続定義情報の検索(-a line)
− メンテナンス版数の登録情報、送信状況および適用状況(-a rms)
− ユーザ資源データの登録情報(-a rsc)
− システム名の定義情報、送信状況および適用状況(-a sys)
− システム修正データの登録情報(-a 修正種別)

DistributionReference権限

drmslstf

ステータス検索コマンドは、資源配付で管理している管理ファイルの情報をリストとして出力するコマンドで、以下の情報を検索します。
− メンテナンス版数の送信状況および適用状況の検索
− ユーザ資源データの送信状況および適用状況の検索

DistributionReference権限

drmsmdfy

管理情報変更コマンドは、DRMS管理ファイルに登録された情報を変更するためのコマンドで、以下の資源を変更します。
− メンテナンス版数の管理情報(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム名の定義内容(-a sys)
− システム修正データ(-a 修正種別)

DistributionOperation権限(注4)

drmspull

指定したサーバが保持するインベントリ情報の取り出しを行います。

DistributionOperation権限

drmsrqst

ロードバランサ連携コマンドは、ロードバランサにより負荷分散されている部門管理サーバ/業務サーバに対して、運用管理サーバから適用指示を行うコマンドです。

DistributionOperation権限

drmssel

公開業務の定義コマンドは、業務をクライアントに公開するかどうかを指定します。

DistributionOperation権限

drmssnd

送信コマンドは、ユーザ資源を運用管理サーバからサーバにダウンロード、および開発サーバから運用管理サーバへアップロードするコマンドで、以下の資源を送信します。
− メンテナンス版数データ(-a rms)
− ユーザ資源データ(-a rsc)
− システム修正データ(-a 修正種別)

DistributionOperation権限

注1)
カッコ内は各コマンドの処理を区別するオプションです。
注2)
cmpsetdbコマンドは、エディションによりインベントリデータベースに指定できるDB種別が異なります。

SE版:標準

EE版:Systemwalker標準

注3)
drmscmpコマンドの-a scriptオプション指定は、バッチプログラム用の専用コマンドです。
注4)
drmsmdfyコマンドの-a sysオプション指定(システム定義の登録内容の変更)の場合は、DistributionAdmin権限が必要です。

[表:資源配付用コマンド(クライアント用)]

コマンド名

概 要

必要な権限

drmscmp (注)

実行結果通知コマンドは、ユーザが実行した処理の結果を、資源配付に通知するためのコマンドです。

Administrator権限

drmsdfn

定義コマンドは以下の定義をします。
− 個別メンテナンス版数の定義
− 業務の定義
− 資源グループ名の定義
− セション開設情報の定義
− プロキシ情報の定義

Administrator権限

drmsdlt

削除コマンドは、以下の削除をします。
− 個別メンテナンス版数の削除
− 業務の削除
− 資源グループ名の削除
− セション開設情報の削除

Administrator権限

drmsinf

情報獲得コマンドは、クライアントに存在する以下の情報を出力します。
− 管理情報の取得
− セション開設情報の取得

Administrator権限

drmsmdfy

管理情報変更コマンドは、以下の変更をします。
− 個別メンテナンス版数の適用先ドライブ変更
− 業務の適用先ドライブ変更
− セション開設情報の変更
− プロキシ情報の変更

Administrator権限

drmssts

管理情報追加コマンドは、資源配付クライアントの管理ファイルに対して以下を設定します。
− メンテナンス版数適用済版数の設定
− 資源グループ適用済世代の設定

Administrator権限

impdrms

クライアント移入機能コマンドは、サーバ上で移出した資源をクライアント上で移入します。

Administrator権限

nodechk (注)

自システムの判定コマンドは、指定されたコンピュータ名または、IPアドレスが自システムと一致しているかを判定するコマンドです。

Administrator権限

注)
drmscmpコマンドおよびnodechkコマンドは、バッチプログラム用の専用コマンドです。

■注意事項

◆サーバ側およびクライアント側の共通

カレントディレクトリが空白を含むディレクトリでのコマンド投入はできません。

コマンドで記述する各オプション(-aや-Mなど)は、すべて英大文字/英小文字を区別する必要があります。

全角(シフトJISの多国語文字列)および半角(ASCII)のどちらも指定可能なオプションについては、全角または半角どちらか片方だけで指定してください。全角半角の混在指定はできません。

◆サーバ側

資源配付のサーバ用の各コマンドに共通する注意事項を以下に示します。

サーバでは、資源の管理者はネットワーク全体および部門の管理者であることを想定し、利用者を特権利用者(root)に特定しています。したがって、一般利用者はこれらのコマンドを利用することはできません。

コマンドで扱える文字種は以下のとおりです。

DRMS管理ファイルのディレクトリ配下では、コマンドを投入することはできません。起動が失敗し、以下のメッセージを出力します。

%s:ERROR[00220]ユーティリティ実行中にエラーが発生しました.
        エラーコード(EBUSY),詳細情報(Current working
        directory is not recognized).

◆クライアント側

資源配付のクライアント用の各コマンドに共通する注意事項を以下に示します。

コマンド名(drmsdfnやdrmsdltなど)は、特に英大文字/英小文字を区別する必要はありません。コマンドで記述する各オプションに指定するパス名には、オプションの説明に断りのない限り、ネットワークドライブは指定できません。

コマンドとしての使用可のコマンドについては、他の資源配付クライアント機能が動作していない時に実行してください。


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