Interstage Application Server 運用ガイド
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第4章 性能監視> 4.2 性能監視ツールの操作手順

4.2.1 SNMPサービスへの登録操作

 Systemwalker CentricMGRなどのネットワーク管理マネージャを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以下の操作を行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以下の操作を行う必要はありません。

SNMPサービスへの登録操作

1) SNMPサービスへの登録

 ispsetagtコマンドを実行して、性能監視ツールをSNMPサービスに登録してください。ispsetagtコマンド実行後は、Windowsの“サービス”画面よりSNMPサービスを再起動してください。なお、SNMPサービスがインストールされていなければ、性能監視ツールをSNMPサービスに登録することはできません。ispsetagtコマンドを実行する前に、SNMPサービスをインストールしてください。

 Windows NT(R)とWindows(R) 2000でのSNMPサービスのインストール方法を、以下に示します。

[Windows NT(R)の場合]

  1. OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。
  2. コントロールパネルの“ネットワーク”でSNMPサービスを追加してください。
  3. SNMPサービスの追加後、すでにインストールされているサービスパックと同じバージョンのサービスパックを、再度インストールしてください。

[Windows(R) 2000の場合]

  1. OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。
  2. “Windowsコンポーネントウィザード”の“管理とモニタツール”でSNMPサービスを追加してください。

2) 性能監視ツールのコピー

 ネットワーク管理マネージャ上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

a. Solaris 7 OEの場合

ファイル名

コピー元ディレクトリ

コピー先ディレクトリ

ispsubad7

TD_HOME/isp/lib

/usr/lib/snmp

ispsuba7.acl

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba7.reg

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba7.rsrc

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

b.Solaris 8 OE、Solaris 9 OEの場合

ファイル名

コピー元ディレクトリ

コピー先ディレクトリ

ispsubad8

TD_HOME/isp/lib

/usr/lib/snmp

ispsuba8.acl

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.reg

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.rsrc

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

   TD_HOME : コンポーネントトランザクションサービスのインストールディレクトリ

 性能監視ツールのリアルタイム監視機能を使用する場合は、必須ソフトウェアをインストールし、必須パッチを適用する必要があります。必須ソフトウェアおよび必須パッチの詳細については、“インストールガイド”を参照してください。

3) MIB定義ファイルの読み込み

 ネットワーク管理マネージャから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをネットワーク管理マネージャで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをネットワーク管理マネージャに読み込ませてください。

 Windows NT(R)/Windows(R) 2000版Systemwalker CentricMGR(運用管理サーバ)を使用した場合のMIB定義ファイルの読込み方法を、以下に示します。

 Solaris OE版Systemwalker CentricMGRを使用した場合のMIB定義ファイルの読込み方法を、以下に示します。

4) ポート番号の設定

 性能監視ツールは、ネットワーク管理マネージャに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは“7042”番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

 変更方法は以下のようになります。

(1)環境設定ファイルをエディタで開いてください。

・Solaris 7 OEの場合
 環境設定ファイルは"/etc/snmp/conf/ispsuba7.reg"です。
 エディタで開くと以下のように表示されます。

agents =
 {
  {
   name = "ispsubad7"
     subtrees = { isPerformanceInf }
   timeout = 40000000
   watch-dog-time = 2000000
   port = 7042
  }
 }

・Solaris 8 OE、Solaris 9 OEの場合
 環境設定ファイルは"/etc/snmp/conf/ispsuba8.reg"です。
 エディタで開くと以下のように表示されます。

agents =
 {
  {
   name = "ispsubad8"
     subtrees = { isPerformanceInf }
   timeout = 40000000
   watch-dog-time = 2000000
   port = 7042
  }
 }

(2)"port = 7042" の "7042" の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。

(3)ファイルを保存して、エディタを終了してください。

(4)マシンを再起動してください。

 SEAのマスターエージェント(snmpdx)は、ポート番号161を使用します。このポート番号は変更しないでください。SEAのマスターエージェントのポート番号を変更すると、以下のようなメッセージが出力され、性能情報のリアルタイム監視機能は使用できません。

「/opt/FSUNtd/isp/lib/ispsubad8: [ID 702911 daemon.error] subagent egistration failed」

システム構成設定操作

 性能監視環境を作成し、性能監視ツールを起動するために、システム構成情報ファイル内の以下のシステム構成情報を調整する必要があります。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

Semsys:seminfo_semmnu

 性能監視ツールを起動する際には、必ず上記システム構成情報の設定値を見積もってください。見積もった結果、設定値の変更が不要な場合は、上記のシステム構成情報を設定する必要はありません。

 設定値の見積もりについては“チューニングガイド“の“システム構成情報の見積もり方法”を参照してください。


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