Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第6章 各種運用形態の環境構築> 6.3 DNS、WINS、DHCPの扱い

6.3.1 DNS、WINSのコンピュータ名の利用方法

資源配付では、hostsファイルを用いたホスト名、IPアドレスの他に、DNS名、WINSのコンピュータ名をシステム名(ノード名)として扱えます。サーバ、クライアントのどちらもDNS名またはコンピュータ名で扱えます。

この機能を利用するためには、以下の設定が必要です。

サーバ定義をするときの名前解決方法とシステム名、およびノード名の対応を、“表:サーバ定義時のシステム名、ノード名の対応”に示します。

[表:サーバ定義時のシステム名、ノード名の対応]

名前解決方法

定義方法

資源配付システム名

資源配付ノード名

HOST名使用環境

自動

ホスト名

ホスト名

ウィンドウまたはコマンド

資源配付システム名(任意な名称)

ホスト名

DNS使用環境

自動

DNS名

DNS名

ウィンドウまたはコマンド

資源配付システム名(任意な名称)

DNS名

WINS使用環境

自動

コンピュータ名

コンピュータ名

ウィンドウまたはコマンド

資源配付システム名(任意な名称)

コンピュータ名

クライアント定義をするときの名前解決方法とシステム名、およびノード名の対応を、“表:クライアント定義時のシステム名、ノード名の対応”に示します。

[表:クライアント定義時のシステム名、ノード名の対応]

名前解決方法

定義方法

資源配付システム名

資源配付ノード名

HOST名使用環境

自動またはコマンド

ホスト名

IPアドレス

DNS使用環境

自動またはコマンド

DNS名

IPアドレス

WINS使用環境

自動またはコマンド

コンピュータ名

IPアドレス

DHCP使用環境

自動またはコマンド

コンピュータ名

コンピュータ名

図:DNS、WINS環境でのコンピュータ名利用方法” にDNS、WINS適用ネットワークにおけるコンピュータ名の利用方法を示します。

[図:DNS、WINS環境でのコンピュータ名利用方法]

■DNSを利用したクラスタ環境でのノード名識

DNSを利用している環境でクラスタ運用を行う場合は、DNSの定義よりも先にhostsの定義を参照するように設定し、プライベートIPも含めてノード名を正しく認識できるようにする必要があります。そのためには、次の設定を行います。

  1. hostsファイルにノードとIPを設定します。

    物理ノードが識別できるように、物理ノードの識別名およびすべての論理ノード、プライベートIPをhostsファイルに設定します。

  2. hostsとDNSの参照順番を設定します。

    設定した内容が正しく反映されるように、hostsとDNSの参照順番を設定します。

    ここでは、NIS(YP)やNIS+ は利用しておらず、DNSより先にhostsを参照する場合の例を示します。/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts: で始まる行を次のように指定します。

     

    hosts:      files dns

     


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