Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
目次 索引 前ページ次ページ

第5章 資源を配付する(資源配付)> 5.3 資源配付の運用手順

5.3.7 クライアントへ資源を配付する

クライアントのダウンロード機能を起動すると、サーバに対して資源の取出しを要求します。サーバは取出し要求に従って、クライアントにダウンロードされていない資源だけを自動的にダウンロードします。複数のクライアントに対して資源をダウンロードする場合、DRMS編集ファイルのdlcntmaxオプションの指定により、同時にダウンロードするクライアント数を制限することができます。DRMS編集ファイルの詳細については、“Systemwalker Software Delivery 使用手引書 UNIX・PC編”の“DRMS編集ファイル”を参照してください。

クライアントは受信した資源を適用ファイルに適用し、その適用結果を部門管理サーバに通知します。共通メンテナンス版数および個別資源をダウンロードする場合は、クライアントに業務の定義が必要です。個別メンテナンス版数をダウンロードする場合はクライアントにメンテナンス版数名の定義が必要です。個別資源をクライアントにダウンロードする場合は、サーバ側で業務構成情報が定義されている必要があります。業務構成情報については、2章の“業務構成情報と適用先の定義”を参照してください。

図:クライアントへのダウンロードと適用”に、クライアントへのオンライン配付と適用を示します。

[図:クライアントへのダウンロードと適用]

メンテナンス版数で梱包した資源については、部門管理サーバでの適用が完了していなければ、クライアントからの取り出し要求によるダウンロードはできません。

UNIXの資源配付は、クライアントとの通信でシステムのメッセージ通信用の資源を利用しています。通信するクライアントの台数により、以下のシステムチューニングを行ってください。
MSGMNB:
一つのキューの未処理のメッセージの長さの合計

(クライアント数+20)*204

デフォルト値が上記値より小さい場合は、上記値に変更してください。

MSGTQL:
システム全体で保持できる未処理のメッセージの数

クライアント数+20

デフォルト値に上記値を追加してください。

MSGSEG:
メッセージセグメントの最大数

MSGSSZ * MSGSEG ≧ MSGMNBとなるようにMSGSEGの値を調整してください。

またクライアント通信では、1クライアント辺り1プロセスが起動します。資源配付の常駐プロセス以外に、クライアント台数分のプロセスが起動することになるので、同時にダウンロード操作を行うような場合は、システム全体で起動できる最大プロセス数のチューニングも別途必要です。
上記チューニングについては、Solaris、Linuxの各システムごとに、変更の方法が違います。各システムのカーネルパラメタ変更手順に従って、チューニングを行ってください。

■クライアント運用の自動化

資源配付では、資源のダウンロードを自動化することができます。ここでは、クライアントの運用の自動化について、システム起動時にダウンロードを自動的に行う方法を説明します。

以下の2とおりの方法があります。

電源投入などのシステム起動時にダウンロードを自動的に行いたい場合は、スタートアップグループにほかのアプリケーションより一番最初にダウンロードが起動されるように登録してください。ただし、通信プログラムはすでに起動されている必要があります。また、自動ダウンロードを行うために、環境設定の[実行環境]-[ダウンロード実行環境設定]の“処理形態”に“一括”と“終了後の処理”に“通常終了”を設定する必要があります。以上の環境設定を行うことにより、業務開始時(システム起動時)に自動的にダウンロードを行います。


下へ5.3.7.1 運用管理サーバから強制的に資源を配付する

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1996-2006