Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 資源を配付するための動作環境を定義する | > 2.1 資源配付の動作環境を定義する | > 2.1.4 クライアントの動作環境を定義する | > 2.1.4.2 動作環境を定義する |
資源配付クライアントの環境設定を利用して、クライアントの動作環境を設定することができます。
資源配付クライアントの環境設定は、[環境設定]フォルダから[環境設定]アイコンを選択して起動します。
ここでは、資源配付クライアントの環境設定について、以下の項目の設定方法を説明します。
なお、上記以外の[インベントリ情報]、[メンテナンス版数]および[業務情報]については、ポリシー設定することができます。“運用管理サーバからクライアントにポリシーを設定する”を参照してください。
実行環境ページでは、資源配付クライアントが提供する各機能共通の実行環境、ダウンロード機能の実行環境、アップロード機能の実行環境および適用スクリプトの実行環境設定を設定します。
ここで設定する情報は、資源配付クライアントが動作するために不可欠な情報であるため、環境設定の初回起動時は、最初にこのページをダイアログボックスとして表示します。
設定項目には以下のものがあります。
DRMS管理ファイル格納ディレクトリを作成するドライブ、ディレクトリを30バイト以内で指定してください。この設定項目を省略することはできません。
DRMS管理ファイル格納ディレクトリを変更する場合は、環境設定の起動直後に行って下さい。
実行環境ページ以外のページを選択後、再度、実行環境ページを選択するとDRMS管理ファイル格納ディレクトリがグレーアウトされます。この状態でDRMS管理ファイル格納ディレクトリを変更する場合は、[OK]ボタン、または、[キャンセル]ボタンをクリックして一度環境設定を終了させた後、環境設定を再起動してください。
DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下に資源配付が作成したファイルを、バックアップ以外の用途で参照しないでください。また、DRMS管理ファイル格納ディレクトリ配下には、ユーザ任意のファイル作成はできません。
メンテナンスLOGの作成について、チェックボックスで指定します。チェックボックスが有効になっている場合は、ダウンロード機能実行時にすべての処理経過がLOGファイルに出力されます。
メンテナンスLOGのファイル名を、ドライブ名を含むフルパス名で指定します。メンテナンスLOGを作成するチェックボックスが有効になっている場合は、この設定項目を省略することはできません。また、メンテナンスLOGを作成するチェックボックスが有効になっていない場合は、この設定項目は無視します。
システム起動時に資源配付スタートアップ拡張機能より、ダウンロード機能を起動するかどうかをオプションボタンで選択します。
なお、サービス起動により、ダウンロード機能を起動する場合は、必ず[起動しない]を選択してください。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントのアップロード機能を実行するために必要な環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
アップロード機能終了後の結果表示についてオプションボタンで選択します。
データ圧縮機能の使用について、アップロード機能使用時の省略値をチェックボックスで指定します。チェックボックスが有効になっている場合は、アップロード機能実行時にデータを圧縮してサーバの資源配付に登録します。
なお、本チェックボックスを有効にするために、“データ圧縮機能を使用するための定義”で示す準備を、事前に実施しておいてください。
アップロード機能が処理中に使用する作業用ファイルを作成するドライブ、ディレクトリを指定します。ここで指定するディレクトリは前もって作成しておく必要はありません。この設定項目を省略することはできません。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントのダウンロード機能を実行するために必要な環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
ダウンロード機能の処理形態をオプションボタンで選択します。
ダウンロード機能終了後の処理をオプションボタンで選択します。
ダウンロード機能終了後の結果表示についてオプションボタンで選択します。
ダウンロード機能処理時に出力されるメッセージボックスの表示をオプションボタンで選択します。
[あり]を選択し、かつ、[処理形態]で[一括]を選択した場合、適用結果通知処理フェーズでエラーが発生した場合には、メッセージボックスは表示されません。
[なし]を選択した場合は、メッセージはメンテナンスLOGファイルに格納されるので、[メンテナンスLOGを作成する]チェックボックスに関係なくメンテナンスLOGファイルが作成されます。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントのダウンロード機能を実行するために必要な詳細環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
適用異常時に処理を継続する場合、チェックボックスを有効にします。
チェックボックスが有効になっている場合は、ダウンロード機能実行時に処理経過の日時がメンテナンスLOG ファイルに出力されます。
ただし、実行環境設定ダイアログボックスで[メンテナンスLOGを作成する]チェックボックスが有効になっていない場合は、この設定項目は無視されます。
ダウンロードを中断するための[中止]ボタンを表示しない場合、チェックボックスを有効にします。
接続形態でダイヤルアップを選択している場合には、ダイヤルアップ設定ダイアログボックスでの設定内容に従って処理を行います。
チェックボックスを有効にしない場合は、回線を接続したままで、適用処理を行います。この場合、クライアント側の適用処理時間がサーバ側のtimerオプション値をオーバすると、適用結果通知フェーズで、通信エラーが発生する可能性があります。
チェックボックスを有効にした場合、次回ダウンロード処理時に、回線接続後、適用結果通知を行います。
チェックボックスを有効にしない場合は、適用処理が完了した後に回線接続を行い、適用結果通知を行います。
接続形態で[ダイヤルアップ]を選択している場合には、ダイヤルアップ設定ダイアログボックスでの設定内容に従って処理を行います。
サービス起動によるダウンロード終了時の処理において、自動的に行われる再起動を抑止する場合は、チェックボックスを有効にします。
デフォルトは500KBです。
デフォルトは60秒です。
上位サーバが最新世代のみのダウンロードオプションをサポートしていない旧バージョンと接続する場合に、最新世代だけのダウンロードを行う場合に指定します。
最新世代だけのダウンロードを行う場合、チェックボックスを有効にします。
メンテナンス版数をサポートしていない旧バージョンのサーバと接続する場合に、ダウンロード全体状況を確認するための版数管理業務を使用する場合に指定します。
版数管理業務運用を行う場合、チェックボックスを有効にします。
このダイアログボックスでは、資源配付クライアントを実行するために必要な環境を設定します。設定する項目には、以下のものがあります。
資源配付クライアント個々で保持する定義情報を収集しサーバへ通知を行います。
収集および通知契機は「インベントリ情報」ページの「スケジュール情報」の設定に従います。「スケジュール情報」が設定されていない場合は、収集および通知は行われません。
資源をオフラインで移入した時に、オンライン通知を行わないようにします。
このページでは、セション開設時に使用する情報を設定します。
設定項目には以下のものがあります。
ノード名の入力形式として、ホスト名、IPアドレス、HTTP URLアドレス、HTTPS URLアドレスのいずれで指定するかを選択します。HTTP URLアドレスまたはHTTPS URLアドレスを選択した場合、[プロキシ]ボタンでプロキシサーバを使用する場合の詳細な設定ができます。
ノード名の入力形式でHTTP URLアドレスまたはHTTPS URLアドレスを選択した場合、プロキシサーバを使用する場合の詳細を設定します。
設定項目には以下のものがあります。
プロキシサーバを使用するかどうかを指定します。
利用者がこの項目にチェックマークを入れると、プロキシサーバが入力可能状態になります。
プロキシサーバ名を256バイト以内で指定します。
プロキシを使用する場合は、この設定項目を省略することはできません。
プロキシサーバが使用するポートの番号を、5桁以内の数字で指定します。
プロキシを使用する場合は、この設定項目を省略することはできません。
プロキシサーバにログインする時のユーザ名を、80バイト以内で指定します。
プロキシを使用する場合は、この設定項目を省略することはできません。
プロキシサーバにログインする時のパスワードを80バイト以内で指定します。
接続するサーバのノード名または、IPアドレスを指定します。
複数のノード名を登録することができ、[ノード名の入力形式]、[ポート番号]、[ユーザ名]、[パスワード]および[コンピュータ名運用]の設定項目は、ノード名毎に格納されます。これらの設定項目は、ノード名を選択すると、自動的に切り替わります。
以下に操作方法を説明します。
登録はノード名1件毎に行えます。ノード名は大文字小文字の違いを区別しますので、注意してください。また、IPアドレスで指定する場合には、ドット区切りの10進表記で指定してください。IPアドレスの先頭に0は指定できません。
なお、各接続先のシステムに対して必要なら修正を実施し、最後にOKを押すことにより一括して更新することが可能です。ただし、未登録のノード名を指定して登録を行った場合は、それまで行った登録済のノード名に対応した各設定項目の変更は反映されませんので、注意してださい。
資源配付サーバが使用するポートの番号を、5桁以内の数字で指定します。この設定項目を省略することはできません。最初に表示している“9231”は、資源配付の推奨値であり、必ずしも一意ではありません。資源配付サーバのポート番号と合わせて設定してください。
資源配付サーバにログインする時のユーザ名を、31バイト以内で指定します。この設定項目を省略することはできません。
資源配付サーバにログインする時のパスワードを8バイト以内で指定します。
資源配付クライアントがDHCP運用を行う場合または、資源配付サーバが資源配付クライアントをコンピュータ名で管理する場合にチェックボックスで指定します。
セキュリティ強化のため独自の認証処理について、チェックボックスで指定します。チェックボックスを有効にした場合、固有の認証処理を行います。
[ユーザ固有認証を有効とする]を選択した場合、254バイト以内のプログラム名を指定します。
空白を含むプログラム名を指定する場合は、プログラムファイル名を「”」で囲む必要があります。
[ユーザ固有認証を有効とする]を選択した場合は省略できません。
無通信監視時間とは、サーバからの応答の最大待ち時間であり、1分から1440分の範囲で指定します。初期値は接続形態が[LAN]の場合は60分、[ダイヤルアップ]の場合は10分です。
無通信監視時間の指定値は、サーバの能力、幹線の構成(LAN、WANおよび両者の混在)および幹線の転送能力等を考慮して設定する必要があります。
この設定時間を経過してもサーバからの応答がない場合は、サーバ・通信経路等に異常が発生したものと判断して、回線の切断が行われ、異常終了処理を実施します。
なお、資源配付クライアントは、無通信監視時間が経過するまでサーバからの応答を待ち続けますので、必要以上に大きな値を設定すると端末側でハングアップしたと誤認することがあります。実環境での実測値を基にチューニングすることをお勧めします。
無通信監視時間で設定した時間を超えてもサーバからの応答がない、または通信異常が発生した場合、回線切断を行った後、再接続を行う回数を0〜5の範囲で指定します。
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