Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド

16.6.3 EJBオブジェクトの共用

　EJBオブジェクトの共用は、EJBサービスがクライアント単位の資源を獲得しないため、処理性能が向上します。また、クライアントからのビジネス処理が終了した後、removeメソッドの呼出しが不要となります。

　EJBオブジェクトの共用を使用する場合には、以下の点に注意してください。

• STATELESS Session Beanで、かつ、Interstage V5.0以降で配備したものだけが有効です。
• STATELESS Session Beanのインスタンス数は、高速呼出し機能を使用した場合、高速に呼び出すBeanの動作スレッド数になります。
  Light EJBコンテナ機能を使用した場合は、EJBコンテナのスレッド数になります。STATELESS Session Beanの、インスタンス数の定義は無効となります。
• EJBオブジェクトの共用を使用する場合、かつ、removeメソッド発行後にビジネスメソッドを呼び出した場合、正常にビジネスメソッドが呼び出されます。
• Reentrant呼出しを行った場合動作を保証しません。

■ 設定方法

◆ 高速呼出し機能を使用する場合

　高速呼出し機能を使用する場合、EJBオブジェクトの共用の設定は、高速呼出し定義で行います。
　高速呼出し定義の定義方法については、“高速呼出し定義の設定”を参照してください。

◆ Light EJBコンテナ機能を使用する場合

　Light EJBコンテナ機能を使用する場合、EJBオブジェクトの共用の設定は、EJBコンテナ定義で行います。
　EJBコンテナ定義の定義方法については、“EJBコンテナ定義の設定”を参照してください。