Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第16章 EJBサービスの基本機能> 16.6 性能オプション

16.6.2 高速呼出し機能Lightモード

 高速呼出し機能Lightモーでは、通常の高速呼出し機能を使用する場合に比べて、高速に呼び出されるBeanのメソッド呼出しの前後にコンテナが行う処理を軽量化するため、処理性能を向上させることができます。

 このため、高速呼出し機能Lightモードを使用する場合、以下の点に注意してください。

 高速呼出し機能Lightモードを使用できるEJBアプリケーションの形態と、定義方法について説明します。

■ 高速呼出し機能Lightモードの使用可能範囲

 以下に示すEJBアプリケーションで、高速呼出し機能Lightモードが使用できます。

◆ EJBサービスのトランザクション機能を使用する場合

 高速に呼び出すBeanは、以下に示すEJBアプリケーションを使用します。



高速に呼び出すBean

EJBアプリケーションの種別

トランザクション管理種別

トランザクション属性(注1)

Session Bean(注2)

Bean

Container

Required

RequiresNew

 高速に呼び出されるBeanには、以下に示すEJBアプリケーションを使用します。

高速に呼び出されるBean

EJBアプリケーションの種別

トランザクション管理種別

トランザクション属性(注1)

Session Bean

Container

Mandatory

Required

Entity Bean

◆ EJBサービスのトランザクション機能を使用しない場合

 高速に呼び出すBeanと高速に呼び出されるBeanは、以下に示すEJBアプリケーションを使用します。

高速に呼び出すBean

高速に呼び出されるBean

EJBアプリケーションの種別

トランザクション管理種別

トランザクション属性(注1)

EJBアプリケーションの種別

トランザクション管理種別

トランザクション属性(注1)

Session Bean

Container

NotSupported

Session Bean

Container

NotSupported

注1)
トランザクション属性の設定はEJBアプリケーション単位、または全メソッドの定義が上記表に示す属性で統一されていなければなりません。

注2)
トランザクション管理種別が“Bean”の高速に呼び出すSession Beanから、Session BeanやEntity Beanを呼び出す場合は、トランザクションの開始(begin)から終了(commit)までの間に呼出しを行わなければなりません(高速に呼び出されるBeanのトランザクション属性がNotSupportedの場合を除く)。

 トランザクションの開始前または終了後に呼び出した場合の動作保証は行いません。

 トランザクション管理種別と属性についての詳細は、“トランザクション管理種別とトランザクション属性”を参照してください。

■ 高速呼出し機能Lightモードの設定方法

 高速呼出し機能Lightモードの設定は、高速呼出し定義で行います。高速呼出し定義時に、高速呼出し機能Lightモードの設定を行わなかった場合は、通常の高速呼出し機能での呼出しとなります。

 高速呼出し定義の定義方法については、“高速呼出し定義の設定”を参照してください。


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