Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド

5.1.5 リソース接続者管理機能

　リソース接続者管理機能は、リソース接続者を指定することで、不当なリソースアクセスを防ぐための機能です。
　この機能は、リソースマネージャがJDBCとconnectorのときだけ有効です。

　リソース接続者の指定方法は、各J2EEアプリケーションのdeployment descriptorの“リソース接続者の指定”(resource-refタグ内のres-authタグ)で定義します。
　以下の値が指定可能です。

• Container　：リソース定義で設定された接続情報を使用する。
• Application：各アプリケーションで設定された接続情報を使用する。

■Container指定について

　リソース定義で設定された接続情報とは、以下の方法で指定したユーザIDとパスワードです。

• JDBCの場合：
  • J2EEリソースアクセス定義

  JNDI運用コマンド(fjj2eeadmin)を使用して定義することも可能です。
  また、EJBアプリケーションの場合にはカストマイズツールのDBアクセス環境定義でも定義可能です。

• connectorの場合：
  • J2EE管理ツール

  J2EE管理ツールで定義したユーザID／パスワードについては、J2EEリソースアクセス環境定義もしくはJNDI運用コマンド(fjj2eeadmin)で変更可能です。

　J2EE管理ツールでの指定方法については、“J2EE管理ツール”を参照してください。
　JNDI運用コマンドでの指定方法については、“リファレンスマニュアル（コマンド編）"の“fjj2eeadmin"を参照してください。

■Application指定について

　各アプリケーションで設定された情報とは、以下の２つのパターンがあります。

• EJBアプリケーションからリソース接続する場合で、かつ、
  EJBアプリケーションにリソース接続者が指定されている場合
  EJBアプリケーションで指定したユーザIDとパスワード
• その他の場合
  J2EEアプリケーションクライアント、または、Webアプリケーションでユーザ認証されたユーザIDとパスワード

■指定例

　J2EEアプリケーションクライアントでの、リソース接続者の指定例を以下に示します。
　以下の例では、jdbc/DB1というリソースにアクセするために、J2EEアプリケーションクライアントでユーザ認証されたユーザIDとパスワードを使用することを定義しています。

・・・
<resource-ref>
　　<description>JDBC Information</description>
　　<res-ref-name>jdbc/DB1</res-ref-name>
　　<res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
　　<res-auth>Application</res-auth>
</resource-ref>
・・・