Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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第4章 システムの保守> 4.3 データの最適化

4.3.2 ディレクタデータファイルの最適化

検索データの削除や更新処理が大量に発生した場合に、ディレクタデータファイルの中に無駄な領域が増え、検索性能の劣化につながることがあります。その場合、ディレクタデータファイルの最適化を行ってください。

[図:ディレクタデータファイルの最適化の例]

ディレクタデータファイルの最適化を行うかどうかの判断は、フラグメンテーション率を参考にしてください。フラグメンテーション率はshundstateコマンドを実行することにより参照できます。

フラグメンテーションとは、データの断片化を意味します。断片化とは、データが分散して配置された状態で、その比率に応じてアクセス効率も劣化します。

フラグメンテーション率は、director用動作環境ファイルのDataFileFolderパラメタで指定したディレクタデータファイルに格納されている必要なデータと、削除および更新中に処理を取り消したことによって残った不要なデータの割合を示しています。
フラグメンテーション率が大きいほど、ディスクの使用量が増加します。たとえば、フラグメンテーション率が75%であれば必要なデータは25%(100%−75%)のため、ディスク使用量は実際のデータ量の4倍(100%÷25%)になります。
ディスクの空き容量やディスク性能をもとに、最適化を行うか否かを判断してください。

ディレクタデータファイルの最適化は以下の手順となります。

  1. shundstateコマンドを実行し、フラグメンテーション率を参照します。
    shundstate -s director識別子 -w

  2. フラグメンテーション率の増加により、ディレクタデータファイルの最適化が必要と判断した場合は、shundcdsコマンドを実行し、ディレクタデータファイルの最適化を行います。
    shundcds -s director識別子

  3. shundstateコマンドを実行し、ディレクタデータファイルの最適化後のフラグメンテーション率が0%となっていることを確認します。
    shundstate -s director識別子 -w

shundstateコマンドの出力表示については、“6.2.3 director運用情報のモニタリング”を参照してください。


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