Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第3部 J2EE編> 第13章 J2EE運用コマンド> 13.8 isj2eeadmin

13.8.7 リソース定義ファイル

 リソース定義ファイルは、Interstage管理コンソールで作成したリソースのリソース定義ファイルをisj2eeadminコマンドで抽出して、編集してください。
 リソース定義ファイルは、XMLファイル形式で記述します。抽出したリソース定義ファイルには以下のようにXMLファイルのバージョン、エンコード、XML Schema定義、ルートタグ(Isj2eeResourceDefinition)が指定されていますが、これらは編集しないでください。
 何らかの理由でエンコードの定義が削除された場合、isj2eeadminコマンドは、定義ファイルのコード系をUTF-8とみなして読み込みます。

-----------------------------------------------------------------------
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" standalone="yes"?>

<Isj2eeResourceDefinition>

<!-- 定義ファイルの内容 -->

</Isj2eeResourceDefinition>
-----------------------------------------------------------------------

 ファイルの内容は以下のとおりです。タグを編集する場合は、以下の表の順番で定義してください。

■表の見方

■タグ一覧

タグ名

意味

指定値

Interstage管理コンソール画面との対応

Jdbc* (注3)

JndiName

データソース名(リソース名)を指定します。データソース名は、JNDIを使用してデータソースオブジェクトを参照するための名前になります。

1〜255バイト以内の文字列を指定できます。


DatabaseKindにOracleを指定、GlobalTransactionModeにTRUE(使用する)を指定する場合は1〜27バイト以内で指定してください。

定義名

DatabaseKind

データベースタイプを指定します。

新規作成時には必須です。

以下の値から選択します。

  • Oracle
  • Symfoware
  • SQLServer
  • PostgreSQL

大文字・小文字の区別はしません。

データベースタイプ

User?

データベースへ接続するためのユーザIDを指定します。

新規作成時には必須です。

1〜255バイト以内の文字列を指定できます。

ユーザID

Password?

データベースに接続するための、ユーザIDに対するパスワードを指定します。

-eオプションで定義を抽出した場合には何も指定されていない状態で抽出されます。

新規作成時には必須です。

1〜255バイト以内の文字列を指定できます。

パスワード

InitialContextFactory?

使用するJDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのクラス名を指定します。

以下の値から選択します。

  • Symfowareの場合
    com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory
  • Symfoware以外の場合
    com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory

クラス名

ProviderUrl?

使用するJDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのURLを指定します。

新規作成時には必須です。

以下の形式で指定します。

  • Symfowareの場合
    SYM://ホスト名[:ネーミングサービスに接続するときのポート番号]([]内は省略可能(省略値は10326)。
  • Symfoware以外の場合

    file:///ドライブ名:PROVIDER URLの情報を作成したディレクトリのパス(必ず、ドライブ名を指定してください。)


    file:PROVIDER URLの情報を作成したディレクトリのパス

PROVIDER_URL

BindName?

使用するJDBCドライバのネーミングサービスに登録したデータソース名を指定します。

新規作成時には必須です。

以下の値から選択します。

  • Symfowareの場合
    JNDIサービスプロバイダのネーミングサービスに登録したデータソース名を、1から255文字以内の文字列で指定します。
  • Symfoware以外の場合
    File System Service Providerのネーミングサービスに登録したデータソース名を、1から255文字以内の文字列で指定します。

データソース名

Oracle?

DatasourceKind?

使用するOracle用JDBCドライバのデータソースの種類を指定します。

以下の値から選択します。

  • ConnectionPoolDataSource(Interstageがコネクションプーリングを行う)
  • XADataSrouce(分散トランザクションを使用する)

デフォルトはConnectionPoolDataSourceです。
大文字・小文字を区別しません。

データソースの種類

DriverType?

使用するOracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのドライバタイプを指定します。

以下の値から選択します。

  • oci
  • thin(デフォルト)

大文字・小文字を区別しません。

ドライバタイプ

NetworkProtocol?

使用するOracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのネットワークプロトコルを指定します。

以下の値から選択します。

  • tcp(デフォルト)
  • ipc

大文字・小文字を区別しません。

ネットワークプロトコル

ServerName

Oracleデータベースが存在するホスト名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

接続ホスト名

PortNumber?

Oracleデータベースと通信するポート番号を指定します。

1〜65535までの整数値を指定します。
デフォルト値は1521です。

接続ポート番号

DatabaseName

OracleデータベースのSIDを指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

SID

Bind?

File System Service Providerにデータソースを登録する(.bindingsファイルに登録する)かを指定します。

以下の値から選択します。

  • YES(登録する)
  • NO(登録しない)

デフォルト値はYESです。
大文字・小文字を区別しません。

データソースを登録する(.bindingsファイルへの登録)

Sqlserver?

ServerName

SQL Serverデータベースが存在するホスト名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

接続ホスト名

PortNumber?

SQL Serverデータベースと通信するポート番号を指定します。

1〜65535までの整数値を指定します。

■Microsoft(R) JDBCドライバの場合:
デフォルト値は1433です。


■Interstage JDBC Driverの場合:デフォルト値は10526です。

接続ポート番号

DatabaseName

SQL Serverデータベースのデータベース名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

データベース名

Bind?

File System Service Providerにデータソースを登録するかを指定します。

以下の値から選択します。

  • YES(登録する)
  • NO(登録しない)

デフォルト値はYESです。
大文字・小文字を区別しません。

データソースを登録する(.bindingsファイルへの登録)

Postgresql?

JdbcVersion?

使用するJDBCドライバのバージョンを指定します。

以下の値から選択します。

  • 2.0(デフォルト)
  • 3.0

JDBCバージョン

DatasourceKind?

使用するPostgreSQL用JDBCドライバのデータソースの種類を指定します。

以下の値から選択します。

  • ConnectionPoolDataSource(Interstageがコネクションプーリングを行う)
  • DataSource(PostgreSQLがコネクションプーリングを行う)

デフォルト値はConnectionPoolDataSourceです。
大文字・小文字は区別しません。

データソースの種類

ServerName

PostgreSQLデータベースが存在するホスト名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

接続ホスト名

PortNumber?

PostgreSQLデータベースと通信するポート番号を指定します。

1〜65535までの整数値を指定します。
デフォルト値は5432です。

接続ポート番号

DatabaseName

PostgreSQLデータベースのデータベース名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

データベース名

Bind?

File System Service Providerにデータソースを登録するかを指定します。

以下の値から選択します。

  • YES(登録する)
  • NO(登録しない)

デフォルト値はYESです。
大文字・小文字を区別しません。

データソースを登録する(.bindingsファイルへの登録)

JmsDestination*

JndiName

Destination定義に登録するJNDI名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

Destination定義(JNDI名)

Type

Destinationのタイプを指定します。

以下の値から選択します。

  • Topic(タイプがTopicの場合に指定)
  • Queue(タイプがQueueの場合に指定)

タイプ

GroupName

関連付けるイベントチャネルのグループ名を指定します。

登録したイベントチャネルのグループ名を指定できます。

グループ名

ChannelName

関連付けるイベントチャネルのチャネル名を指定します。

登録したイベントチャネルのイベントチャネル名を指定できます。

チャネル名

Host?

イベントチャネルのホスト名を指定します。

1〜64文字以内の文字列を指定できます。

−(対応する項目はありません。)

Port?

イベントチャネルのポート番号を指定します。

0〜65535までの整数値を指定します。

−(対応する項目はありません。)

JmsConnectionFactory*

JndiName

ConnectionFactory定義に登録するJNDI名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

JNDI名

Type

ConnectionFactoryのタイプを指定します。(注1)

以下の値から選択します。

  • Queue(デフォルト)
  • Topic

大文字・小文字を区別しません。

タイプ

ClientId?

ConnectionFactory定義に設定するクライアント識別子を指定します。JMSプロバイダは、durable Subscriberを識別するための情報として使用します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

クライアントID

GlobalTransactionMode?

グローバルトランザクション機能を使用する場合に指定します。DestinationのタイプがTopicの場合は、グローバルトランザクション機能をサポートするTopicConnectionFactoryとなります。DestinationのタイプがQueueの場合は、グローバルトランザクション機能をサポートするQueueConnectionFactoryとなります。

以下の値から選択します。

  • FALSE(使用しない)
  • TRUE(使用する)

デフォルト値はFALSEです。
大文字・小文字を区別しません。

グローバルトランザクション

Javamail*

JndiName

リソース名を指定します。リソース名は、JNDIを使用してJavaMailオブジェクトを参照するための名前になります。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

定義名

From

メールの発信者を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

メールの発信者

User

メールサーバのログインユーザ名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

ログインID

Smtp

Host

SMTPサーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

SMTPサーバ

Port

SMTPサーバのポート番号を指定します。

1〜65535までの整数値を指定します。
デフォルト値は25です。

SMTPサーバポート番号

Imap? (注2)

Host

IMAPサーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

受信メールサーバタイプ/ポート番号

Port

IMAPサーバのポート番号を指定します。

1〜65535までの整数値を指定します。
デフォルト値は143です。

Pop3? (注2)

Host

POP3サーバのIPアドレス、またはホスト名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

Port

POP3サーバのポート番号を指定します。

1〜65535までの整数値を指定します。
デフォルト値は110です。

Connector*

JcaSourceName

配備時に指定した、コネクションファクトリ名(リソース名)を指定します。コネクションファクトリ名は、JNDIを使用してコネクションファクトリオブジェクトを参照するための名前です。

配備時に指定したリソースアダプタ名を指定します。

定義名

User

resource adapterへ接続するためのユーザ名を指定します。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

ユーザID

Password

resource adapterへ接続するためのパスワードを指定します。-eオプションで定義を抽出した場合には、何も指定されていない状態で抽出されます。

1〜255文字以内の文字列を指定できます。

パスワード

ConfigProperty*

ConfigPropertyName

配備で指定した、resource adapterのdeployment descriptorに定義されたconfig-propertyのプロパティ名を指定します。

プロパティは追加できません。追加する場合には、配備前にresource adapterのdeployment descriptorにconfig-propertyを追加してください。

deployment descriptorに定義されたconfig-propertyのプロパティ名を指定できます。

プロパティ名

ConfigPropertyType

配備で指定した、resource adapterのdeployment descriptorに定義されたconfig-propertyのデータ型を指定します。

データ型の変更はできません。変更する場合には、配備前にresource adapterのdeployment descriptorを編集してから配備してください。

deployment descriptorに定義されたconfig-propertyのデータ型を指定できます。

クラス名

ConfigPropertyValue

配備で指定した、resource adapterのdeployment descriptorに定義されたconfig-propertyのプロパティ値を指定します。

0〜255文字以内の文字列を指定できます。

注1)
JndiName"TopicCF001"は<Type>Topicのデフォルト定義として登録されています。また、JndiName"QueueCF001"は<Type>Queueのデフォルト定義として登録されています。デフォルト定義のTypeは変更できません。
注2)
ImapタグとPop3タグは、同時に定義できません。
新規作成時には、ImapタグとPop3タグのどちらかを指定する必要があります。
注3)
使用可能なデータベースについては、“使用上の注意”の“アプリケーション実行時に必要なソフトウェア”の“データベース関連”を参照してください。

■J2EEリソース定義の記述例

-----------------------------------------------------------------------
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<Isj2eeResourceDefinition>
    <Jdbc>
        <JndiName>SAMPLE_JDBC</JndiName>
        <DatabaseKind>Oracle</DatabaseKind>
        <User>j2ee</User>
        <Password>j2ee</Password>
        <InitialContextFactory>com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory</InitialContextFactory>
<!-- Windows(R) -->
<!--
        <ProviderUrl>file:///C:\Interstage\J2EE\var\jndi</ProviderUrl>
-->
<!-- Solaris/Linux -->
<!--
        <ProviderUrl>file:/opt/FJSVj2ee/var/jndi</ProviderUrl>
-->
        <BindName>jdbc/SAMPLE_JDBC</BindName>
        <Oracle>
            <DatasourceKind>ConnectionPoolDataSource</DatasourceKind>
            <DriverType>thin</DriverType>
            <NetworkProtocol>tcp</NetworkProtocol>
            <ServerName>localhost</ServerName>
            <PortNumber>1521</PortNumber>
            <DatabaseName>dbname</DatabaseName>
            <Bind>NO</Bind>
        </Oracle>
    </Jdbc>
    <JmsDestination>
        <JndiName>SAMPLE_JMSDST</JndiName>
        <Type>queue</Type>
        <GroupName>EventGroupSample</GroupName>
        <ChannelName>EventChannelSample</ChannelName>
    </JmsDestination>
    <JmsConnectionFactory>
        <JndiName>SAMPLE_JMSFACT</JndiName>
        <Type>queue</Type>
        <ClientId>clientId_sample</ClientId>
        <GlobalTransactionMode>false</GlobalTransactionMode>
    </JmsConnectionFactory>
    <Javamail>
        <JndiName>SAMPLE_JAVAMAIL</JndiName>
        <From>JavaMailTester</From>
        <User>tester</User>
        <Smtp>
            <Host>smtp_hostname</Host>
            <Port>25</Port>
        </Smtp>
        <Pop3>
            <Host>pop3_hostname</Host>
            <Port>110</Port>
        </Pop3>
    </Javamail>
    <Connector>
        <JcaSourceName>SAMPLE_CONNECTOR</JcaSourceName>
        <User>j2ee</User>
        <Password>j2ee</Password>
        <ConfigProperties>
            <ConfigPropertyName>Log</ConfigPropertyName>
            <ConfigPropertyType>java.lang.Boolean</ConfigPropertyType>
            <ConfigPropertyValue>true</ConfigPropertyValue>
        </ConfigProperties>
    </Connector>
</Isj2eeResourceDefinition>
-----------------------------------------------------------------------

■注意事項

 XML形式のファイルを編集する場合は、注意事項を参照して、XML形式の仕様に従って編集してください。


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