Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第3部 J2EE編> 第13章 J2EE運用コマンド> 13.8 isj2eeadmin

13.8.6 J2EEシステム定義ファイル

 J2EEシステム定義ファイルは、Interstage管理コンソールで定義したJ2EEシステム定義をisj2eeadminコマンドで抽出して、編集してください。
 J2EEシステム定義ファイルは、XMLファイル形式で記述します。抽出したJ2EEシステム定義ファイルには、以下のようにXMLファイルのバージョン、エンコード、XML Schema定義、ルートタグ(Isj2eeSystemDefinition)が指定されていますが、これらは編集しないでください。
 何らかの理由でエンコードの定義が削除された場合、isj2eeadminコマンドは、定義ファイルのコード系をUTF-8とみなして読み込みます。

-----------------------------------------------------------------------
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" standalone="yes"?>

<Isj2eeSystemDefinition>

<!-- 定義ファイルの内容 -->

</Isj2eeSystemDefinition>
-----------------------------------------------------------------------

 ファイルの内容は以下のとおりです。タグを編集する場合は、以下の表の順番で定義してください。

■表の見方

■タグ一覧

タグ名

意味

指定値

Interstage管理コンソール画面との対応

System?

ClassPaths?

Location*

クラスパスをフルパスで指定します。

指定値を変更した場合は、必要に応じて以下を行ってください。

  • 分散トランザクション(データベース連携サービス)を使用している場合には、リソース管理プログラムを再起動してください。
  • 指定したクラスパスを有効にしたいIJServerを再起動してください。

1〜255バイト以内の文字列を指定できます。
255個まで複数指定できます。

J2EEプロパティの“クラスパス”

J2EECommonDirectory?

J2EE共通ディレクトリをフルパスで指定します。
この項目の変更は、変更前のJ2EE共通ディレクトリに資産が 存在していない状態で行う必要があります。ここでいう資産とは、Interstageの操作により作成したIJServer、および配備済みのモジュールです。変更前のディレクトリは削除されますので必要に応じてバックアップを行ってください。


1〜50バイト以内の文字列を指定できます。


1〜239バイト以内の文字列を指定できます。

省略した場合は、下記のパスが設定されます。


Interstageのインストールディレクトリ\J2EE\var\deployment


/opt/FJSVj2ee/var/deployment

また、下記のディレクトリ配下のパスは指定できません。


/opt/FJSVj2ee/var/deployment

および

/var/opt/FJSVj2ee/deployment

J2EE共通ディレクトリ

Web?

WwwWuEditMode?

Webサーバとワークユニットを、同一のマシンで運用するかを指定します。

指定値を変更した場合は、IJServerの構成が変更となるため、すべてのIJServerを再起動してください。
再起動しないIJServerは、正しく運用することができない可能性があります。

以下の値から選択します。

  • normal(同一のマシンで運用する)
  • expert(別々のマシンで運用する)

デフォルト値は、Web Package以外の場合はnormal、Web Packageの場合はexpertです。
大文字・小文字を区別しません。

Servletサービス詳細設定の“Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する”

Ejb?

EjbQLVersion?

CMP2.0 Entity BeanにEJB QL拡張を使用可能とするかを選択します。

以下の値から選択します。

  • EJB_QL21(EJB QL拡張を使用する)
  • EJB_QL20(EJB QL拡張を使用しない)

デフォルト値はEJB_QL21です。
大文字・小文字を区別しません。

EJBサービス詳細設定の“CMP2.0のEJB QL拡張”

Cmp2xMultiObjectAccess?

CMP2.0 Entity Beanの複数件検索高速化の設定方法を以下から選択します。

  • normal
    CMP2.0 Entity Bean、relationshipごとに高速化するかを設定する場合に選択します。
  • optimized
    全CMP2.0 Entity Beanと全relationshipの複数件検索を高速化する場合に選択します。

以下の値から選択します。

  • normal(Bean、relationshipごとに設定する)
  • optimized(全Bean、全relationshipに適用する)

デフォルト値はnormalです。
大文字・小文字を区別しません。

EJBサービス詳細設定の“CMP2.0の複数件検索高速化”

Cmp11BytearrayUpdate?

CMP1.1 Entity Beanのインスタンスデータを、データベースにUPDATEするかを判定する場合に、byte配列のCMFが更新されているかの判定方法を指定します。

以下の値から選択します。

  • element(配列要素ごとにデータが更新されているかの判定)
  • reference(byte配列の参照が更新されているかの判定)

デフォルト値はelementです。
大文字・小文字は区別しません。

CMP1.1のbyte配列更新判定

■J2EEシステム定義の記述例

-----------------------------------------------------------------------
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<Isj2eeSystemDefinition>
    <System>
<!-- Windows(R) -->
<!--
        <ClassPaths>
            <Location>C:\oracle\jdbc\lib\classes12.jar</Location>
            <Location>C:\oracle\jdbc\lib\nls_charset12.jar</Location>
        </ClassPaths>
        <J2EECommonDirectory>C:\Interstage\J2EE\var\deployment</J2EECommonDirectory>
-->
<!-- Solaris/Linux -->
<!--
        <ClassPaths>
            <Location>/opt/oracle/jdbc/lib/classes12.jar</Location>
            <Location>/opt/oracle/jdbc/lib/nls_charset12.jar</Location>
        </ClassPaths>
        <J2EECommonDirectory>/opt/FJSVj2ee/var/deployment</J2EECommonDirectory>
-->
        <Web>
            <WwwWuEditMode>normal</WwwWuEditMode>
        </Web>
        <Ejb>
            <EjbQLVersion>EJB_QL21</EjbQLVersion>
            <Cmp2xMultiObjectAccess>normal</Cmp2xMultiObjectAccess>
            <Cmp11BytearrayUpdate>element</Cmp11BytearrayUpdate>
        </Ejb>
    </System>
</Isj2eeSystemDefinition>
-----------------------------------------------------------------------

■注意事項


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