PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
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付録A 留意事項 | > A.3 指針 |
ストライピング構成を構築する際は、以下の指針に留意してください。
ストライピングによってI/O性能向上を実現するには、アプリケーションのディスクアクセスの仕方に合わせて、ストライプ幅やストライプ列数を調整する必要があります。
構成が不適切な場合、性能向上の効果は得られません。また、アプリケーションのディスクアクセスの仕方によっては、ストライプ幅やストライプ列数を調整しても性能が向上しない場合もあります。
ストライプ幅を大きくしすぎないでください。
ストライプグループおよびストライプボリュームのサイズは、(ストライプ幅)×(ストライプ列数)とシリンダサイズとの公倍数に丸められるため、ストライプ幅が大きすぎると、ディスク領域を有効に使用できない場合や、意図したサイズのボリュームが作成できない場合があります。
同じストライプグループには、できるだけ有効サイズが同じディスクおよび下位グループを接続してください。
ストライプグループの有効サイズ(ボリュームとして使用できる容量)は、接続されている最小のディスク(または下位グループ)の有効サイズに、ストライプ列数を掛けて、(ストライプ幅)×(ストライプ列数)とシリンダサイズとの公倍数に切り捨てたサイズです。
有効サイズが異なるディスクまたは下位グループを同じストライプグループに接続した場合、大きい方のディスクまたは下位グループも、小さい方のディスクまたは下位グループの容量分しか使用することができません。たとえば、4GBのディスクと9GBのディスクを同じストライプグループに接続した場合、9GBのディスクは約4GB分しか使用することができず、ストライプグループの有効サイズは約8GB(2×4GB)になります。
できるだけ、性能特性が同じディスクを使ってストライピングしてください。
回転数など性能特性の異なるディスクを使ってストライピングした場合、性能が不均衡となり、より遅いディスクの性能に左右されます。
ストライピングを行う場合は、ミラーリングを併用することをお勧めします。
ストライピング構成では、通常のディスクを単体で使用する場合よりも、使用するディスク数が多い分、ディスク故障によってデータが破損する頻度は高くなります。
ストライプグループどうしをミラーリングすることによって、I/O負荷分散と同時に、データの冗長化ができます。
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