ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.0 -Microsoft(R) Windows(R) 2000- -Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003-
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第13章 運用上の注意事項

本章では、AdvancedCopy Managerの運用における注意事項について説明します。

13.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事 

バックアップ運用、レプリケーション運用の注意事項について説明します。

なお、本章では、ディスクアドミニストレータにおけるプライマリパーティションを"基本論理ディスク"と記載し、拡張パーティション内の論理ドライブを"拡張論理ディスク"と記載します。また、基本論理ディスクと拡張論理ディスクを総称して、"論理ディスク"と記載します。

13.1.1 全般的な注意事

バックアップ運用、レプリケーション運用における全般的な注意事項について説明します。

■Storageサーバのロケールについて

すべてのStorageサーバには、AdvancedCopy Managerが使用する内部コード系(Storage管理サーバへAdvancedCopy Managerをインストールする際に指定するコード系)のロケールがインストールされている必要があります。

Storage管理サーバとStorageサーバの間で、言語環境(LANG)が異なる場合に対処が必要となります。以下にその組み合わせと対処方法を示します。

Storage管理サーバ

Storageサーバ

対処方法

Windows (SJIS)

Windows (SJIS)

必要なし

Windows (SJIS)

Solaris (EUC)

StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある

Windows (SJIS)

HP-UX (EUC)

StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある

Windows (SJIS)

Linux (EUC)

必要なし

Windows (SJIS)

Linux (UTF8)

必要なし

Windows (SJIS)

AIX (SJIS)

必要なし

Windows (SJIS)

AIX (EUC)

StorageサーバにSJISの言語環境を追加する必要がある

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

Windows (SJIS)

必要なし(Storage管理サーバがEUCの場合、Storageサーバが問題なく処理する)

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

Solaris (EUC)

必要なし(同じコードの場合)

管理サーバがSJISの場合、StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

HP-UX (EUC)

必要なし(同じLANGの場合)

管理サーバがSJISの場合、StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

Linux (EUC)

必要なし

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

Linux (UTF8)

必要なし

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

AIX (SJIS)

必要なし(同じLANGの場合)

管理サーバがEUCの場合、StorageサーバにEUCの言語環境を追加する必要がある

Solaris ロケールの設定による(標準 EUC)

AIX (EUC)

必要なし(同じLANGの場合)

管理サーバがSJISの場合、StorageサーバにSJISの言語環境を追加する必要がある

Linux (EUC)

Windows (SJIS)

必要なし(Storage管理サーバがEUCの場合、Storageサーバが問題なく処理する)

Linux (EUC)

Solaris (EUC)

必要なし

Linux (EUC)

HP-UX (EUC)

必要なし

Linux (EUC)

Linux (EUC)

必要なし

Linux (EUC)

Linux (UTF8)

必要なし

Linux (EUC)

AIX (SJIS)

StorageサーバにEUCの言語環境を追加する必要がある

Linux (EUC)

AIX (EUC)

必要なし

Linux (UTF8)

Windows (SJIS)

必要なし

Linux (UTF8)

Solaris (EUC)

StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある

Linux (UTF8)

HP-UX (EUC)

StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある

Linux (UTF8)

Linux (EUC)

必要なし

Linux (UTF8)

Linux (UTF8)

必要なし

Linux (UTF8)

AIX (SJIS)

StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある

Linux (UTF8)

AIX (EUC)

StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある


対処方法の必要に応じて、SJISパッケージであるSUNWjpckをインストールします。該当パッケージをインストール後、再度Webクライアントから「全デバイスの情報取得/反映」操作を実施してください。

論理ディスクのサイズについて

業務ボリュームとバックアップボリュームは同一サイズである必要があります。しかし、以下の場合は、OS制御領域が自動的に確保されてしまう為、ディスクの管理で指定したサイズが、全て利用可能なサイズとはなりません。

この為、業務ボリューム/バックアップボリュームを決定する場合は、以下のようにしてください。

すなわち、業務ボリューム/バックアップボリュームの組み合わせは、上図の同色の組み合わせとしてください。

また、レプリケーション運用において、複製元ボリューム/複製先ボリュームを同一サイズにする場合も、上記の同色の組み合わせにしてください。

運用ミスを防止する為に、AdvancedCopy Managerで管理するGR装置上の全論理ディスクは、拡張論理ディスクとする事をお勧めします。
全てを拡張論理ディスクとして定義できない場合には、業務ボリュームとして定義したデバイスが含まれるパーティション構成と、バックアップボリュームとして定義したデバイスが含まれるパーティション構成は同一にする事をお勧めします。すなわち、上図でのDisk2,Disk4の関係となります。

異なるOS(Windows2000/Windows2003)間でサーバ間レプリケーションを行う場合、各サーバで同じ定義を行っても、OSの違いにより作成されるパーティションのサイズが異なる場合があります。この場合、複製先が大きくなるように定義してください。

■論理ディスクの種類について

一つのLUNに基本論理ディスクと拡張論理ディスクが混在する場合、必ず、基本論理ディスクの後ろ(ディスクの管理上の右側)に拡張論理ディスクを作成してください。拡張論理ディスクの後ろに基本論理ディスクを作成すると、ディスクの管理で出力される論理ディスクの順番と、AdvancedCopy Managerの管理画面で表示されるデバイス名/ブロックデバイス名における論理ディスク番号とが不一致となりますので、注意してください。詳細を以下に示します。

■バックアップ、レプリケーション対象について

以下のデバイスは、バックアップ対象、レプリケーション対象としないで下さい。

■ボリューム上のデータとデータの整合性について

業務ボリューム上のデータ

データの整合性確保

運用方法

運用中のOracleのデータベーススペース

Oracleと連携する必要があります。

Oracle連携用のサンプルスクリプトを使用します。

詳細は、本マニュアルの『サンプルスクリプト』を参照してください。

運用中のExchangeデータベーススペース

AdvancedCopy ManagerのコマンドがExchange Serverと連携して整合性を確保します。

本マニュアルの『Exchangeデータベースのバックアップとリストア』を参照してください。

運用中のSQL Serverデータベース

AdvancedCopy ManagerのコマンドがSQL Serverと連携して整合性を確保します。

本マニュアルの『SQL Serverデータベースのバックアップとリストア』を参照してください。

上記以外

AdvancedCopy Managerのコマンドがボリュームのロックを行って整合性を確保します。

本マニュアルの『バックアップ/リストアの前後処理』および『レプリケーションの前後処理』を参照してください

■デバイス情報の取り込みについて

バックアップ運用、レプリケーション運用を開始する前に、AdvancedCopy ManagerのWeb画面にて、全Storageサーバが管理するデバイス情報の取り込みを行います。この操作は、選択したStorageサーバに定義されているデバイスの総数に比例した時間がかかります。デバイス数が多い場合はCPU負荷やI/O負荷の低い状態で実施してください。

目安として、負荷のない状態で、1デバイス(パーティション)あたり約0.5秒かかりますので、参考として下さい。

バックアップ同期処理もしくは同期型レプリケーション処理を実行している場合は、デバイス情報を正しく取得できない場合があります。そのため、デバイス情報の取り込みを行う場合は、すべての同期処理をキャンセルした状態で実施してください。

■デバイス構成の変更について

業務ボリューム/バックアップ運用、レプリケーション運用で設定されたボリュームに対して、以下のデバイス構成の変更を行う場合は、一旦それらのボリュームの登録から削除し、デバイス構成変更後に、再度AdvancedCopy Managerのボリュームとして登録し直す必要があります。

なお、本処理は、デバイス構成を変更するボリュームが格納されているディスク内の全ボリュームが対象となります。

詳細な作業手順については、本マニュアルの『デバイス構成の変更』を参照してください。

■動作ソフトウェアについて

以下のソフトウェアが動作している場合、全デバイスが常に使用中状態となります。この為、バックアップ/リストア、レプリケーションを行う際には、以下に記載されている対処を行ってください。

■同時実行数の上限について

一つのLU(Logical Unit)内で同時に実行できるバックアップ/リストアの数には上限があります。この為、一つのLU(Logical Unit)内の論理ディスク数は8以内(ETERNUS6000の場合は32以内)にしてください。

運用上、同一LUに9以上(ETERNUS6000の場合は33以上)の論理ディスクを作成する必要がある場合には、同一LU内の論理ディスク(AdvancedCopy Managerディスク名におけるg?d?が同一のボリューム)に対して、同時にバックアップ/リストアを上限値以上実施しない運用設計が必要です。

なお、同時実行数の上限値については、富士通技術員(CE)に確認してください。

■Windows2000/Windows2003のダイナミックボリュームについて

Windows2000/Windows2003のダイナミックボリュームは、バックアップ運用、レプリケーション運用で利用する事ができません。

■GPTディスクについて

GPTディスクは、バックアップ運用、レプリケーション運用で利用することができません。

■Windows2000/Windows2003のドライブパス機能について

Windows2000/Windows2003のドライブパス機能を利用して他のディスクをマウントしているパーティションは、バックアップ運用、レプリケーション運用で利用する事ができません。

■バックアップの失敗とマウントポイントについて

Windows2000/Windows2003でバックアップ運用を行っている場合、システムの再起動、AdvancedCopy Managerサービスの再起動またはクラスタ運用時のフェールオーバにより、マウントポイントの情報を正しく取得できない場合があります。

マウントポイントの情報が正しく取得できないと、以下のメッセージが出力されバックアップすることができません。

swst0754 異常なボリュームを検出しました。ボリューム名=[VOLUME]、エラーコード=[ERROR]
または
swst0754 The abnormal volume was detected. Volume=[VOLUME], Error=[ERROR]

この場合は、以下の手順に従って対処してください。

イベントビューアに出力されるメッセージについて

■ディスクの構成について

ディスクは1つのサーバから排他的にアクセスされる必要があるため、複数のサーバが同じ論理ディスクを検出したり、アクセスしたりできないように設定しておく必要があります。

OS(Windows 2000/Windows 2003)でこの設定を行うことはできないため、ETERNUS ディスクアレイやファイバーチャネルスイッチ等のハードウェアの設定により行ってください。

■SafeDISKでのミラーについて

筐体間ミラーを行っている場合、ミラーの両系をバックアップすることができません。バックアップ運用している筐体が筐体障害となった場合は、バックアップ運用を別筐体での運用に切り替える必要があります。また、筐体障害の場合にデータの復旧を行う必要がある場合は、事前にバックアップ先をテープなどの2次媒体に退避しておく必要があります。

■コピー処理を実行する場合の注意事項

バックアップ/リストア、レプリケーションを行う際は、データへのアクセス抑止とデータの整合性を保証するためにボリュームをロックします。

そのため、ボリュームが使用中の場合はロックができないため、バックアップ/リストアおよびレプリケーション処理の実行はエラーとなります。

以下の点などに注意して、ボリュームをロックできる状態で処理を実行するようにしてください。

ロックが必要な時間はコマンドの実行中のみです。コマンドの終了後は運用を再開することができます。

13.1.2 スナップショット型高速バックアップの注意事 

スナップショット型高速バックアップの注意事項について説明します。

■バックアップボリュームの必要数について

スナップショット型高速バックアップでは、指定世代本数のバックアップボリュームが必要となります。この為、以下の場合は、バックアップする事ができません。

■連続バックアップについて

同一の業務ボリュームを指定して、連続してスナップショット型高速バックアップを実施すると、平行してバックアップ処理が行われます。

また、保存世代数以上のスナップショット型高速バックアップを連続して実施すると、一番古いバックアップ処理から順にキャンセルされます。すなわち、指定世代本数以上のバックアップ処理は同時に実施できません。

■SDXオブジェクトのバックアップ運用について

業務ボリュームがSDXオブジェクトの場合、ハードウェアのトラブルなどによりバックアップ運用が継続できなくなる場合があります。この場合、以下の操作を行ってバックアップ運用を変更してください。

  1. 初期画面を表示します。詳細は、本マニュアルの『初期画面の起動』を参照してください。

  2. バックアップ運用を変更するStorageサーバに対して、全デバイス情報を取り込みます。デバイス情報の取り込みを実施すると、バックアップ運用が継続できなくなったSDXオブジェクトと同じ名前のデバイスが検出されますので、[追加指示デバイス]欄に移動してください。デバイス情報の取り込みについては、本マニュアルの『Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込み』を参照してください。なお、この時、元のSDXオブジェクトが[検出されなかったデバイス]欄に表示されますが、削除はしないでください。

  3. バックアップ管理画面を表示します。詳細は、本マニュアルの『バックアップ管理画面の表示』を参照してください。

  4. 追加したSDXオブジェクトを業務ボリュームとして設定します。詳細は、本マニュアルの『デバイスの運用種別設定』を参照してください。

  5. 追加したSDXオブジェクトのバックアップポリシーを設定します。詳細は、本マニュアルの『バックアップポリシーの設定』を参照してください。

  6. 追加したSDXオブジェクトを指定して、バックアップを行ってください。

13.1.3 リストアの注意事

リストアの注意事項について説明します。

■リストアのタイミングについて

最新のバックアップボリューム採取時点からリストア操作を行うまでに、業務ボリュームの内容を書き換えたとしても、書き換えられたデータについては保証されません。

[図13.1 AdvancedCopy Managerのリストア注意事項]

13.1.4 同期型高速バックアップの注意事 

同期型高速バックアップの注意事項について説明します。

■バックアップの処理について

業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前にバックアップ実行コマンドを実行する事は出来ません。

■バックアップポリシーの設定について

同期型高速バックアップ運用のバックアップポリシー設定時に、必要な数のバックアップボリュームが登録されていなくても、スナップショット型高速バックアップ運用に必要な数のバックアップボリュームが登録されていれば、バックアップポリシーは、設定出来ます。この場合、同期型高速バックアップは実行出来ない事があります。

■遅延書き込みデータの紛失エラーについて

バックアップ同期処理を開始している場合に、「遅延書き込みデータの紛失」エラーが発生する場合があります。エラーの発生しているボリュームがバックアップ同期処理を行っているバックアップボリュームの場合は、バックアップデータの整合性に問題はありませんので無視してください。

13.1.5 クラスタ運用時の注意事

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

クラスタ運用での一般的な注意事項として以下の項目があります。

依存関係は、クラスタアドミニストレータを使用して、以下の手順に従って設定します。

  1. クラスタアドミニストレータの画面にて対象となるクラスタグループを選択します。

  2. 通信サービスのリソース(リソース名はAdvancedCopy COM Service_論理ノード名です)をダブルクリックし、プロパティを開きます。
    以下の例は、論理ノード名が“agent”、AdvancedCopy Managerの共有データ用共有ディスクが"Disk I"、依存関係を設定する業務用の共有ディスクが"Disk J"です。

  3. プロパティ画面にて、「依存関係」を開きます。
    初期状態では、AdvancedCopy Managerの共有データ用共有ディスクとのみ依存関係が設定されています。

  4. 「依存関係」のプロパティ画面にて、「変更」ボタンを押します。

  5. 依存関係を追加する場合、「利用できるリソース」の一覧から、リソース(共有ディスクリソース)を選択し、「→」ボタンを押して「依存関係」の一覧に追加します。
    依存関係を削除する場合、「「依存関係の一覧から、リソース(共有ディスクリソース)を選択し、「←」ボタンを押して「利用できるリソース」」の一覧に戻します。

  6. 「OK」ボタンを押して、変更操作を終了します。

  7. 「OK」ボタンを押して、プロパティ画面を終了します。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

スケーラブル運用の業務と複合運用をするStorageサーバ業務(Storage管理サーバ業務)については、通常運用や他のクラスタ運用と異なる以下の注意事項があります。

13.1.6 クラスタ運用でのバックアップ運用の注意事 

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

バックアップボリュームとして使用するボリュームは、以下の手順でドライブ文字の削除を行ってください。
この作業は、Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込みを行う前に実施する必要があります。
  1. プライマリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  2. セカンダリノードに移動します。

  3. セカンダリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  4. プライマリノードに移動します。

上記作業は、MSCSがフェールオーバ時に実施するドライブ文字割り当て処理を、バックアップボリュームに対して実施しないようにするため必要です。

◆Windows2003の場合

OPCを利用したスナップショット型のバックアップ運用を行ってください。

バックアップ/リストアを実行する際には、物理ディスクリソースの保守モードを利用して、以下の手順で行います。

  1. 物理ディスクリソース(業務ボリューム/バックアップボリューム)の保守モードをONにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:on
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:on
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

  2. バックアップ/リストアを実行します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstbackup Device-Name
    Device-Name swstbackup completed
    > 
  3. 物理ディスクリソース(業務ボリューム/バックアップボリューム)の保守モードをOFFにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:off
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:off
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

ECを利用する場合は、複写先を非クラスタのStorageサーバに接続した、サーバ間のレプリケーション運用を行ってください。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

バックアップボリュームとして使用するボリュームは、以下の手順でドライブ文字の削除を行ってください。
この作業は、Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込みを行う前に実施する必要があります。
  1. プライマリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  2. セカンダリノードに移動します。

  3. セカンダリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  4. プライマリノードに移動します。

上記作業は、SafeCLUSTERがフェールオーバ時に実施するドライブ文字割り当て処理を、バックアップボリュームに対して実施しないようにするため必要です。

SafeCLUSTERの論理ドライブ名(DOSデバイス名)を使用する場合、以下の点に注意してください。

SafeCLUSTER環境下で同期型バックアップ運用をしている場合、フェールオーバが発生すると運用中ノードが停止する場合があります。その際は待機側ノードを手動にて起動してください。
<フェールオーバによりノード停止が発生する契機>
バックアップ同期処理が行われている場合

13.1.6.1 SQL Server2000/2005データベースでの注意事 

クラスタ運用でのSQL Server2000/2005データベースのバックアップとリストアについては、以下の注意事項があります。

SQL Serverバックアップ機能をMSCSで運用する場合は、以下を実施してください。

13.1.6.2 クラスタグループ停止時のバックアップとリスト 

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

AdvancedCopy Managerが属するクラスタグループが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、クラスタグループが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしクラスタグループが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下のリソースを起動(オンライン)できない場合、バックアップ運用を行うことはできません。

以下の手順にて、クラスタグループ停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタグループが停止(offline)していることを確認します。
    クラスタグループを停止する方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

  2. 運用に必要なリソースを起動(online)にします。
    以下のリソースを起動してください。

  3. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。

  4. 手順2で起動したリソースを全て停止(オフライン)します。
    リソースの停止方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

  5. クラスタグループを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタグループを起動します。
    クラスタグループの起動方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

AdvancedCopy Managerが属するクラスタサービスが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、クラスタサービスが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしクラスタサービスが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下の手順にて、クラスタサービス停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタサービスが停止していることを確認します。
    クラスタサービスを停止する方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

  2. 共有ディスクを有効にします(共有ディスクが既に有効になっている場合、本手順は不要です)。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、業務ボリューム、バックアップボリュームを有効(オンライン)にします。

  3. アプリケーションリソース「AdvancedCopy_COM_Service_論理ノード名」を以下の方法で起動します(アプリケーションリソースが既に起動されている場合、本手順は不要です)。

    1. [コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]より[サービス]画面を表示します。

    2. システムに登録されているサービスの一覧が表示されます。サービス表示名「AdvancedCopy COM_論理ノード名」のサービスを選択し、[開始]ボタンをクリックしてください。

  4. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。

  5. 手順3で起動したアプリケーションリソースを以下の方法で停止します。

    1. [コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]より[サービス]画面を表示します。

    2. サービス表示名「AdvancedCopy COM_論理ノード名」のサービスを選択し、[停止]ボタンをクリックしてください。

  6. 手順2で有効にした共有ディスクを無効にします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、業務ボリューム、バックアップボリュームを無効(オフライン)にします。

  7. クラスタサービスを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタサービスを起動します。
    クラスタサービスの起動方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

13.1.7 クラスタ運用でのレプリケーション運用の注意事

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

クラスタシステムにおけるレプリケーション運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

同期型レプリケーションを使用する場合、複製開始コマンド(swsrpstartsync)で運用を開始する前に以下の作業を必ず実施してください。
上記作業は、MSCSがフェールオーバ時に実施するドライブ文字割り当て処理を、同期処理中のコピー先ボリュームに対して実施しないようにするため必要です。したがって、同期処理のサスペンド中にコピー先ボリュームにドライブ文字を割り当てた場合は、ボリュームの使用後にドライブ文字を必ず解除してください。
なお、サーバ間レプリケーションでコピー先サーバがMSCSの仮想サーバでない場合は、上記作業を実施する必要はありません。また、スナップショット型レプリケーションを使用する場合も、上記作業を実施する必要はありません。

◆Windows2003の場合

複写先のボリュームがWindows2003に接続されており、クラスタのディスクリソースとして登録されている場合は、OPCを利用したスナップショット型のレプリケーションを行ってください。

レプリケーションを実行する際には、物理ディスクリソースの保守モードを利用して、以下の手順で行います。

  1. 複写先ボリュームがクラスタの物理ディスクリソースとして登録されている場合は、物理ディスクリソースの保守モードをONにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:on
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

  2. 複写元ボリュームがクラスタの物理ディスクリソースとして登録されている場合は、物理ディスクリソースの保守モードをONにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:on
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint
  3. レプリケーションを実行します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed
    > 
  4. 複写元ボリュームがクラスタの物理ディスクリソースとして登録されている場合は、物理ディスクリソースの保守モードをOFFにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:off
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint
  5. 複写先ボリュームがクラスタの物理ディスクリソースとして登録されている場合は、物理ディスクリソースの保守モードをOFFにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:off
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

ECを利用する場合は、複製先を非クラスタのStorageサーバに接続してサーバ間のレプリケーション運用を行ってください。逆方向のレプリケーションはOPCを利用したスナップショット型レプリケーションを使用してください。

ECを利用したレプリケーションを実行する際には、物理ディスクリソースの保守モードを利用して、以下の手順で行います。

  1. 同期処理を開始します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstartsync From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpstartsync completed
    > 
  2. 等価性維持状態を確認します。

  3. 物理ディスクリソース(複製元ボリューム)の保守モードをONにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:on
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint
  4. レプリケーションを実行します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed
    > 
  5. 物理ディスクリソース(複製元ボリューム)の保守モードをOFFにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:off
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

RECを利用する場合も、複製先を非クラスタのStorageサーバに接続してサーバ間のレプリケーション運用を行ってください。逆方向のレプリケーションはROPCを利用したスナップショット型レプリケーションを使用してください。

ROPCが利用できない環境では、逆方向のレプリケーションはRECを利用した同期型レプリケーションを使用します。

RECを利用した逆方向のレプリケーションを実行する際には、物理ディスクリソースの保守モードを利用して、以下の手順で行います。

  1. 物理ディスクリソース(複写先ボリューム)の保守モードをONにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:on
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint
  2. 同期処理を開始します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstartsync From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpstartsync completed
    > 
  3. 等価性維持状態を確認します。

  4. レプリケーションを実行します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed
    > 
  5. 物理ディスクリソース(複写先ボリューム)の保守モードをOFFにします。

    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint:off
    > cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

同期処理中(手順2から手順4の間)に物理ディスクリソースがいったんオフラインになると、オンラインにすることができなくなるため、注意してください。

同期処理中に物理ディスクリソースがオフラインになってしまった場合は、以下の手順で対処してください。

  1. 非クラスタのStorageサーバから同期処理を停止します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel -m From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpcancel completed
    > 
  2. 物理ディスクリソースをオンラインにしてから逆方向のレプリケーションを再実行します。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

クラスタシステムにおけるレプリケーション運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

同期型レプリケーションを使用する場合、複製開始コマンド(swsrpstartsync)で運用を開始する前に以下の作業を必ず実施してください。
上記作業は、SafeCLUSTERがフェールオーバ時に実施するドライブ文字割り当て処理を、同期処理中のコピー先ボリュームに対して実施しないようにするため必要です。したがって、同期処理のサスペンド中にコピー先ボリュームにドライブ文字を割り当てた場合は、ボリュームの使用後にドライブ文字を必ず解除してください。
なお、サーバ間レプリケーションでコピー先サーバがSafeCLUSTERの仮想サーバでない場合は、上記作業を実施する必要はありません。また、スナップショット型レプリケーションを使用する場合も、上記作業を実施する必要はありません。

SafeCLUSTER環境下で同期型レプリケーション運用をしている場合、フェールオーバが発生すると運用中ノードが停止する場合があります。その際は待機側ノードを手動にて起動してください。
<フェールオーバによりノード停止が発生する契機>
同期処理が行われている場合

13.1.7.1 Exchange2003データベースでの注意事項 

クラスタ運用でのExchange2003データベースのバックアップとリストアについては、以下の注意事項があります。

Exchange連携機能をMSCSで運用する場合は、以下を実施してください。

13.1.7.2 SQL Server2000/2005データベースでの注意事 

クラスタ運用でのSQL Server2000/2005データベースのバックアップとリストアについては、以下の注意事項があります。

SQL Serverバックアップ機能をMSCSで運用する場合は、以下を実施してください。

13.1.7.3 クラスタグループ停止時のレプリケーショ 

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

AdvancedCopy Managerが属するクラスタグループが稼動している場合、稼動ノードでのみレプリケーション運用が可能です。待機ノードではレプリケーション運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、レプリケーション運用を行うことはできません。同様に、クラスタグループが停止している場合も、環境が整っていないためにレプリケーション運用を行うことはできません。

ただしクラスタグループが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、レプリケーション運用を行うことができます。

以下のリソースを起動(オンライン)できない場合、レプリケーション運用を行うことはできません。

以下の手順にて、クラスタグループ停止中のレプリケーション運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタグループが停止(offline)していることを確認します。
    クラスタグループを停止する方法については、本マニュアルの『サービスの起動と停止』を参照してください。

  2. 運用に必要なリソースを起動(online)にします。
    以下のリソースを起動してください。

  3. レプリケーション運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、レプリケーション運用を行うことができます。

  4. 手順2で起動したリソースを全て停止(オフライン)します。
    リソースの停止方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

  5. クラスタグループを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタグループを起動します。
    クラスタグループの起動方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

AdvancedCopy Managerが属するクラスタサービスが稼動している場合、稼動ノードでのみレプリケーション運用が可能です。待機ノードではレプリケーション運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、レプリケーション運用を行うことはできません。同様に、クラスタサービスが停止している場合も、環境が整っていないためにレプリケーション運用を行うことはできません。

ただしクラスタサービスが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、レプリケーション運用を行うことができます。

以下の手順にて、クラスタサービス停止中のレプリケーション運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタサービスが停止していることを確認します。
    クラスタサービスを停止する方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

  2. 共有ディスクを有効にします(共有ディスクが既に有効になっている場合、本手順は不要です)。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、複製元/複製先ボリュームを有効(オンライン)にします。

  3. アプリケーションリソース「AdvancedCopy_COM_Service_論理ノード名」を以下の方法で起動します(アプリケーションリソースが既に起動されている場合、本手順は不要です)。

    1. [コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]より[サービス]画面を表示します。

    2. システムに登録されているサービスの一覧が表示されます。サービス表示名「AdvancedCopy COM_論理ノード名」のサービスを選択し、[開始]ボタンをクリックしてください。

  4. レプリケーション運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、レプリケーション運用を行うことができます。

  5. 手順3で起動したアプリケーションリソースを以下の方法で停止します。

    1. [コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]より[サービス]画面を表示します。

    2. サービス表示名「AdvancedCopy COM_論理ノード名」のサービスを選択し、[停止]ボタンをクリックしてください。

  6. 手順2で有効にした共有ディスクを無効にします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、複製元/複製先ボリュームを無効(オフライン)にします。

  7. クラスタサービスを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタサービスを起動します。
    クラスタサービスの起動方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

13.1.8 ETERNUS VS900(バーチャリゼーションスイッチ)利用時の注意事

ETERNUS VS900で作成した仮想ディスクのコピーは、レプリケーション管理の機能を利用して行います。バックアップ管理の機能を利用することはできません。

仮想ディスクのレプリケーション運用は、ディスクアレイ装置(ETERNUS ディスクアレイ)のEC/REC機能を用いたレプリケーション運用で、差分コピー(ECのSuspend/Resume機能、QuickOPC/SnapOPC機能)を利用しない場合と同様の運用方法になります。

レプリケーションは、以下の手順で行います。

  1. 複製開始コマンド(swsrpstartsync)を実行してコピー処理を開始します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstartsync g1d1p1 g1d3p1
    FROM=g1d1p1@Server1, TO=g1d3p1@Server1 swsrpstartsync completed
    C:\>

     

  2. 運用状況表示コマンド(swsrpstat)を使用してコピーの状況を確認し、等価性維持状態になったことを確認します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstat
    Server  Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute
    Server1 g1d1p1@Server1  g1d3p1@Server1 regular   sync   45%
    C:\>

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstat
    Server  Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute
    Server1 g1d1p1@Server1  g1d3p1@Server1 regular   equivalent 100%
    C:\>

     

  3. 複製解除コマンド(swsrpcancel)を実行してコピーを終了します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel g1d1p1 g1d3p1
    FROM=g1d1p1@Server1, TO=g1d3p1@Server1 swsrpcancel completed
    C:\>

仮想ディスクのレプリケーション運用では、以下の運用はサポートされません。

13.2 Web画面環境の注意事 

AdvancedCopy Managerでは、Storage管理サーバ業務のカスタマイズ時にWebサーバ(Microsoft Internet Information Server/Microsoft Internet Information Services)の設定を指示すると、以下の仮想ディレクトリを自動的に設定します。

Storage管理サーバ業務をクラスタ運用している場合、上記仮想ディレクトリのうちswstorage-dは共有ドライブ上のディレクトリに対して定義されます。

そのため、業務が動作していない、待機側のマシンでは、Webサーバの設定を管理コンソールで参照した際に、仮想ディレクトリswstorage-dの横にエラーを表すアイコンが表示されることがあります。

これは、クラスタ制御の結果、仮想ディレクトリに設定しているディレクトリが一時的に参照できなくなっているために発生している、管理コンソールの表示上の問題であり、AdvancedCopy ManagerのWeb画面は正常に使用できるため、動作に問題はありません。

Web画面環境についての注意事項は、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager使用手引書『クライアントの設定』を参照してください。


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