PRIMECLUSTER導入運用手引書 4.2 (Linux版) |
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付録A PRIMECLUSTERシステム設計ワークシート | > A.6 カーネルパラメタ・ワークシート |
リソースデータベースを使用する場合は、Linux(R)カーネルパラメタのデフォルト値を変更する必要があります。
カーネルパラメタは、実行時にsysctl (8)ユーティリティで構成することができます。 以下にカーネルパラメタの変更および新規設定の方法を説明します。
SHMMAX の値を以下のように変更します。
ファイル/etc/sysctl.conf を編集します。
次のエントリを追加します。 kernel.shmmax =value
セマフォパラメタの値を以下のように変更します。
kernel.sem = value1 value2 value3 value4
前の値は次のとおり定義します。
value1 = SEMMSL の値
value2 = SEMMNS の値
value3 = SEMOPM の値
value4 = SEMMNI の値
リソースマネージャはSEMMSL およびSEMOPM を使用しないため、これらの値は変更しません。 以下のコマンドを実行すると変更前のパラメタの値が表示されます。
#sysctl -a | grep sem
#sysctl -a | grep shm
以下のコマンドを実行すると、各パラメタの値が変更されます。
#sysctl -p filename (filename のデフォルト値は、/etc/sysctl.conf )
このコマンドは、/etc/sysctl.conf の値をカーネルに適用します。 カーネルの再構築は必要ありません。
実行時にカーネルパラメタを変更するにはsysctl (8)を使用します。 sysctl の動作の詳細については、マニュアルページのsysctl (8)を参照してください。
カーネルパラメタ |
最低値 |
備考(パラメタの意味) |
---|---|---|
kernel.semmni |
20 |
リソースデータベースで必要な値 |
kernel.semmns |
90 |
リソースデータベースで必要な値 |
kernel.shmmax |
1048576 + リソースデータベースに必要な値 |
リソースデータベースで必要な値 |
kernel.shmmni |
30 |
リソースデータベースで必要な値 |
(注1)
リソースデータベースに必要な値は、以下の方法に従って見積ります。リソースデータベースで必要な値 = 2776 x リソース数
リソース数は、以下の方法に従って見積もります。リソース数 = 共用ディスクデバイスのディスク数 x (共用ノード数+1) x 2"共用ディスクデバイスのディスク数"には、以下を指定します。
ディスクアレイユニットの場合は論理ユニット数 (LUN)。
ディスクアレイユニット以外の場合は、物理ディスク数。
"共用ノード数"は、共用ディスクに接続されているノード数を指定します。
設備増設のために論理ディスク数を増やす場合は、リソースの再見積りを行い、クラスタを構成する各ノードを再起動する必要があります。このために、導入後のクラスタシステムにディスクを増設する場合は、増設後の論理ディスク数を考慮してリソースを計算する必要があります。
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