Interstage Application Server 運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 アプリケーションの運用> 2.1 ワークユニットの設計> 2.1.1 ワークユニットを利用したアプリケーションの実行環境

2.1.1.4 カレントディレクトリ

 ワークユニットで起動したアプリケーションが動作する作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)です。
 カレントディレクトリにより、ワークユニット配下で動作するアプリケーションプロセスは、それぞれ異なった作業ディレクトリで動作することが可能となります。

 アプリケーションプロセスのカレントディレクトリは、以下のディレクトリです。

[Interstage]\J2EE\var\deployment\ijserver\[ワークユニット名]\current\[ワークユニット名]\[プロセスID]

注)
[Interstage]はInterstageのインストールディレクトリを表します。
[ワークユニット名]は対象のワークユニット名が設定されます。
[プロセスID]には、アプリケーションプロセスのプロセスIDが設定されます。

カレントディレクトリの世代管理機能 
 ワークユニット定義の[Control Option]セクションのEnvironment Variable:ステートメントに以下の環境変数を設定することで、ワークユニットのカレントディレクトリを5世代バックアップする機能を提供します。

   EXTP_CURRENTDIR_HISTORY=YES

最新は、ワークユニット名のディレクトリで、ワークユニットの起動時にワークユニット名.old1、ワークユニット名.old2、*、ワークユニット名.old5のように5世代までバックアップを残します。ワークユニット再起動後もカレントディレクトリ配下の標準出力ファイル(stdout)、標準エラー出力ファイル(stderr)、coreファイル等が保存されるため、トラブル発生から日数が経過していても調査情報を容易に入手することが可能となります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004