PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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付録F リファレンスマニュアル | > F.2 GFS 共用ファイルシステム専用管理コマンド |
sfcswitch [-w timeout] special | mount_point
sfcswitch は、special または mount_point で指定された運用中の GFS 共用ファイルシステムのプライマリ MDS をプライマリサーバに、セカンダリ MDS をセカンダリサーバに切戻します。
sfcswitch は、以下のいずれかの条件を満たす場合、運用に影響を与えないように MDS の切戻しを行いません。
以下のオプションが指定できます。
-w timeout
sfcfsd デーモンからの返信待ち時間を指定します。単位は秒です。timeout の値を超えた場合、処理を終了します。省略時の値は 3 秒です。
指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 2147483647 です。
以下のオペランドのいずれかが指定できます。
special
ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊デバイス名またはキャラクタ特殊デバイス名を指定します。ファイルシステムをマウントしていないノードから実行する場合は、special を指定してください。
mount_point
ファイルシステムのマウントポイントを指定します。
プライマリサーバ host1 でセカンダリ MDS、セカンダリサーバ host2 でプライマリ MDS が動作している状態で、プライマリサーバ host1 でプライマリ MDS、セカンダリサーバ host2 でセカンダリ MDS を起動させる場合の使用例を以下に示します。
# sfcrscinfo -mi 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/v1: FSID MDS/AC STATE S-STATE RID-1 RID-2 RID-N hostname 1 MDS(P) wait - 0 0 0 host1 1 AC run - 0 0 0 host1 1 MDS(S) run - 0 0 0 host2 1 AC run - 0 0 0 host2 1 MDS(I) imag - 0 0 0 host3 1 AC run - 0 0 0 host3 1 MDS(I) imag - 0 0 0 host4 1 AC run - 0 0 0 host4 # sfcswitch /dev/sfdsk/gfs/rdsk/v1 # sfcrscinfo -mi 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/v1: FSID MDS/AC STATE S-STATE RID-1 RID-2 RID-N hostname 1 MDS(P) run - 0 0 0 host1 1 AC run - 0 0 0 host1 1 MDS(S) wait - 0 0 0 host2 1 AC run - 0 0 0 host2 1 MDS(I) imag - 0 0 0 host3 1 AC run - 0 0 0 host3 1 MDS(I) imag - 0 0 0 host4 1 AC run - 0 0 0 host4
以下の終了ステータスが返されます。
0 MDS 切戻しが正常に終了しました。
1 オプションまたはオペランドに誤りがありました。
2 ファイルシステムの設定や Solaris OE の問題を検出しました。
3 運用に影響を与えないように、MDS 切戻しを中断しました。
4 以下のいずれかの問題を検出しました。
- 管理パーティションの読み込みに失敗しました。
- 一部のノードで閉塞していることを検出しました。
- 一部のノードで MDS 起動が失敗したことを検出しました。
- MDS 切戻し処理がタイムアウトしました。
- ファイルシステムが閉塞しました。
5 MDS の配置がファイルシステム作成時に定義した場所になりませんでした。
/etc/mnttab
マウント中のファイルシステムのテーブル
/etc/vfstab
ファイルシステムの環境ファイル
mkfs_sfcfs(1M), sfcnewfs(1M), sfcrscinfo(1M).
"Solaris X Reference Manual Collection" の mnttab(4), vfstab(4).
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