PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録B リファレンスマニュアル> B.2 GFSローカルファイルシステム専用コマンド

B.2.13 sfxquotaon(1M)、sfxquotaoff(1M) GFSローカルファイルシステムのquota(クォータ)機能のオン、オフ

◆形式

sfxquotaon [ -v ] filesystem ...

sfxquotaon [ -v ] -a

sfxquotaoff [ -v ] filesystem ...

sfxquotaoff [ -v ] -a

◆機能説明

 sfxquotaon は、1つ以上の GFS ローカルファイルシステムのクォータ機能を有効にします。クォータ機能を有効にするには、そのファイルシステムのルート・ディレクトリに所有者が root の quotas という名前のファイルがなければなりません。このファイルの内容を変更するための詳細については sfxedquota(1M) を参照してください。

 sfxquotaoff は、1つ以上の GFS ローカルファイルシステムのクォータ機能を無効にします。

 指定されたファイルシステムはすでにマウント中でなければなりません。

 これらのコマンドは、各ファイルシステムのクォータ機能がオンまたはオフであることを示すために、/etc/mnttab の対応するエントリの mntopts フィールドを更新します。クォータ機能がオンの場合は“quota”と mntopts に書かれ、クォータ機能がオフの場合は“noquota”と書かれます。

 filesystem は、ファイルシステムのマウントポイントまたはファイルシステムが構築されているブロック特殊デバイスでなければなりません。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

sfxquotaon

-a

 /etc/vfstab の mntopts フィールドに“rq”または“quota”と記され、現在 read-write としてマウントされているルート・ディレクトリに quotas ファイルを持つ GFS ローカルファイルシステムに対してクォータ機能を有効にします。

-v

 クォータ機能がオンにされた各ファイルシステムについてメッセージを表示します。

sfxquotaoff

-a

 /etc/mnttab にあるすべての GFS ローカルファイルシステムに対し、クォータ機能を無効にします。

-v

 クォータ機能がオフにされた各ファイルシステムについてメッセージを表示します。

◆使用例

# sfxquotaon /mnt
# sfxquotaon -a
# sfxquotaoff /mnt
# sfxquotaoff -a

◆関連項目

sfxedquota(1M), sfxquota(1M), sfxquotadm(1M), sfxrepquota(1M).

mnttab(4), vfstab(4).

◆注意事項

 sfxquotaoff を実施した場合でも、ファイルシステムが保持する internal quotas ファイルが残っており、該当ユーザの制限値が設定されたままである場合、sfxquota(1M) -v によりリミット値が表示されます。 sfxquotadm(1M) -d で internal quotas ファイルを削除することで、表示されなくなります。


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