PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録B リファレンスマニュアル> B.2 GFSローカルファイルシステム専用コマンド

B.2.3 sfxddr(1M) バックアップデータのリストアとリストアデバイスのチェック

◆形式

sfxddr [ -f ] [ if=file ] of=special [ ibs=n ] [ obs=n ]

sfxddr -i [ if=file ] [ ibs=n ]

◆機能説明

 sfxddr は、dd(1M) によって作られた、GFS ローカルファイルシステムのバックアップデータをディスクにリストアします。sfxddr は、ディスクに書き込む前に、次の項目について確認します。

 これらのうち、1つでも当てはまらない場合にはデータのリストアを行わずに終了します。if が指定されなかった場合、入力として標準入力を使用します。of は必ず指定しなければいけません。

 dd(1M) と同様に入出力のブロックサイズを指定することが可能です。サイズはバイト単位で指定します。また数字の後に k, b, w を 付けることによって、それぞれ 1024, 512, 2 バイト単位であることを示します。また x で区切って並べることにより乗算を表すことができます。

 リストア後に、sfxddr は入出力ブロック数を、ブロック全体を転送した数、および部分的に転送した数に分けて報告します。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

-f

 出力デバイスがバックアップ元と同一かどうかのチェックを行いません。バックアップ元と異なるディスクにデータをリストアしたい時に使用します。

-i

 バックアップデータのファイルシステムのパーティション構成、ファイルシステムの作成時間、最後にマウントしたディレクトリのパスを表示します。リストアは行いません。

◆オペランド

 以下のオペランドが指定できます。

if=file

 入力ファイル名。デフォルトは標準入力です。

of=special

 出力デバイス名。

ibs=n

 入力ブロックサイズを n バイトとします。デフォルト値は 512 です。

obs=n

 出力ブロックサイズを n バイトとします。デフォルト値は 1024k です。

◆終了ステータス

 以下の終了ステータスが返されます。

0 正常にリストアされた。

>0 エラーが発生した。

◆診断

f+p records in(out)

読み取られた (書き込まれた) 完全 (f) および部分 (p) ブロック数

◆注意事項

 -f 指定によってバックアップ元とは異なったディスクにリストアを行った場合、sfxadm(1M) によってパーティション情報を変更する必要があります。

 sfxmkbkup(1M)-c オプションを利用して生成したバックアップデータに対して sfxddr を使用する場合には、uncompress(1) を使ってデータの圧縮解除を行ってから利用する必要があります。

# dd if=/dev/rmt/0 ibs=256k | uncompress -c | sfxddr -i


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