PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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付録B リファレンスマニュアル | > B.2 GFSローカルファイルシステム専用コマンド |
sfxdefrag [ -f ] [ -V | -S ] { special | mount-point } { simple | adjacent | evacuate | dircomp }
sfxdefrag [ -f ] [ -V | -S ] [ -h ] { special | mount-point } { simple | adjacent | evacuate | dircomp } file [ file [...]]
sfxdefrag [ -f ] [ -V | -S ] { special | mount-point } free
sfxdefrag は、代表パーティションのブロック特殊ファイル名 special あるいはマウントポイント mount_point で指定した GFS ローカルファイルシステムを、指定したデフラグメント・ポリシーでデフラグメントを行います。
sfxdefrag は、対象ファイルシステムをマウント状態(オンライン)でも、アンマウント状態(オフライン)でも行うことができます。
デフラグメント・ポリシーには、以下のものがあります。
simple ポリシー :
ファイルのエクステント割当て効率を改善します。大きな空きエクステントから領域を割り当ててフラグメントを解消します。
大きな空きエクステントが十分に存在する場合には、他のポリシー(adjacent, evacuate)と比較して高速なデフラグメントを実現します。
adjacent ポリシー:
ファイルのエクステント割当て効率を改善します。デフラグメント対象のエクステント後方の空きエクステントを割り当ててフラグメントを解消します。
evacuate ポリシー:
ファイルのエクステント割当て効率を改善します。デフラグメント対象のエクステント後方が他のファイルで使用されている場合、強制移動させた後エクステントを割り当ててフラグメントを解消します。
使用エクステントの強制移動で時間を要しますが、理想的なデフラグメントを実現します。
free ポリシー :
ファイルシステムに大きな空きエクステントを作り出します。
dircomp ポリシー :
ディレクトリの不要なエントリを削除してディレクトリを圧縮します。
このコマンドは、スーパーユーザでのみ実行できます。
以下のオプションが指定できます。
-f
オフライン状態でのデフラグメントであることを指定します。
オンライン状態のファイルシステムに対して、当オプションが指定された場合はエラーとなります。
このオプションを指定する場合は、あらかじめ /etc/vfstab にエントリを追加する必要があります。
-V
進行状況を詳細に表示します。
-S
進行状況を表示しません。
-h
デフラグメント対象のディレクトリを指定した場合に、指定したディレクトリ階層のみをデフラグメントの対象とします。
当オプションが指定されてない場合には、指定されたディレクトリ配下の全階層をデフラグメントの対象とします。
以下のオペランドが指定できます。
special
対象ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊ファイル名を指定します。
-f オプションと一緒に指定する場合は、/etc/vfstab ファイルに登録されているブロック特殊ファイル名を指定します。
mount_point
対象ファイルシステムのマウントポイントを指定します。
-f オプションと一緒に指定する場合は、/etc/vfstab ファイルに登録されているマウントポイントを指定します。
file [file [...]]
ポリシーを simple, adjacent, あるいは evacuate 指定の場合に、デフラグメント対象のファイル、または、ディレクトリを指定します。
ファイル、または、ディレクトリは、対象ファイルシステムのルート・ディレクトリからの相対パス名で指定します。
以下の終了ステータスが返されます。
0 デフラグメントが正常に行われました。
>0 エラーが発生しました。
# sfxdefrag -f /sfxfs simple
# sfxdefrag /dev/sfdsk/gfs/dsk/vol1100 adjacent target_dir
# sfxdefrag /sfxfs evacuate target_file1 target_file2
# sfxdefrag /sfxfs free
# sfxdefrag -h /dev/sfdsk/gfs/dsk/vol1100 dircomp target_dir
/etc/mnttab
オンラインでデフラグメントを行う場合は、このファイルに記述されたブロック特殊ファイル名あるいはマウントポイントを指定します。
/etc/vfstab
オフラインでデフラグメントを行う場合は、このファイルに登録されたブロック特殊ファイルあるいはマウントポイントを指定します。
- read-only でマウントされたファイルシステムは、デフラグメントを行うことはできません。
- オフライン状態では、/etc/vfstab の read-only 指定に関係なく、デフラグメントを行うことができます。
- オンライン状態でデフラグメントを行う場合は、以下の操作を行えません。
・ ファイルシステムのアンマウント (umount(1M))
・ ファイルシステムのサイズ拡張 (sfxadd(1M))
- オフライン状態でデフラグメントを行う場合は、以下の操作を行えません。
・ ファイルシステムのマウント (mount(1M))
・ ファイルシステムのサイズ拡張 (sfxadd(1M))
・ ファイルシステムの整合性回復 (fsck_sfxfs(1M))
・ ファイル操作
- オフライン状態で、かつ /etc/vfstab に quota 機能を有効化するオプションが指定されている場合、デフラグメントは行われますが quota 機能は有効化されません。このため、オフラインでデフラグメントを行った後、quota 機能を有効化した場合は quota 情報の整合処理が行われます。
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