PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録B リファレンスマニュアル> B.1 ファイルシステム管理コマンド

B.1.6 mkfs_sfxfs(1M) GFSローカルファイルシステムの構築

◆形式

mkfs -F sfxfs [ generic_options ] [ -o specific_options ] raw_device_file

◆機能説明

 mkfs は指定したディスク上に GFS ローカルファイルシステムを構築します。

 GFS ローカルファイルシステムでは、ファイルシステムの性能を向上させる目的で、アップデートログを別パーティションに分離させることが可能です。その場合は、アップデートログ専用の物理デバイスを使用することを推奨します。

 GFS ローカルファイルシステムでは、ファイルシステムのマルチパーティション指定を可能としています。これにより、物理ディスクの大きさに制約されない、より大きなファイルシステムの構築を可能としています。

 GFS ローカルファイルシステムでは、ファイルシステムのデータブロックサイズを 8192 バイト固定とします。

 GFS ローカルファイルシステムが作成されると、/etc/sfxfstab 内にエントリが追加されます。GFS ローカルファイルシステムの管理に、/etc/sfxfstab が使用されます。

 generic_options は汎用 mkfs コマンドでサポートしているオプションです。

 mkfs(1M) のオプションを参照してください。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

-o

 GFS ローカルファイルシステム固有オプションを指定します。オプションとオプションの間はコンマで区切ります。
N
 ファイルシステムの作成に使用するパラメタを表示します。
 ファイルシステムは実際には作成しません。
data=raw_device_file
 データパーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。
 データパーティションを複数のパーティションに構築する場合は、本パラメタを複数指定してください。
log=raw_device_file
 アップデートログパーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。
 アップデートログパーティションは、アップデートログ領域として使用される領域以外は、未使用な領域になります。アップデートログ領域のサイズにあったパーティションを指定してください。
free=n
 ファイルシステムの空き領域の最小パーセントを指定します。
 省略時の値は 10% です。指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。
mfree=n
 V データ領域の空き領域の最小パーセントを指定します。
 省略時の値は 10% です。指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。
nbpi=n
 i ノード当たりのデータのバイト数を指定します。
 省略時の値は 8192 です。メタデー領域を節約したい場合には大きくします。
opt=s|t
 領域または時間の最適化の選択を指定します。
 s は領域を示し、t は時間を示します。省略時の値は t です。
maxnode=n
 ファイルシステムを共用するノード数について、将来、sfxnode(1M) で拡張する場合も含めた最大数を指定します。
 省略時は 16 です。指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 16 です。
maxvol=n
 ファイルシステムを構成するパーティション数について、将来、sfxadd(1M) で拡張する場合も含めた最大数を指定します。
 省略時の値は 16 です。指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 32 です。
maxdsz=n
 ファイルシステムのデータ領域のサイズについて、追加するデータパーティションを含めた最大値を指定します。この値の指定により、メタ領域サイズ、アップデート領域サイズが、データパーティションを追加した場合の適正な値に設定されます。省略時は、指定されたパーティションによるファイルシステムサイズでメタ領域サイズ、アップデート領域サイズが設定されます。
 単位は、メガバイトです。1 テラバイト (1048576 メガバイト) を超える値を指定できません。
metasz=n
 メタデータ領域サイズを指定します。
 省略時は、ファイルシステムサイズの約 10% の値になります。maxdsz が指定された場合は、maxdsz の約 10% の値に設定されます。
 単位は、メガバイトです。代表パーティションのサイズを超えて指定することはできません。
logsz=n
 アップデートログ領域サイズを指定します。
 省略時の値は、ファイルシステムサイズの約 1% の値になります。maxdsz が指定された場合は、maxdsz の約 1% の値になります。ただし、その値が 5 メガバイト未満の場合は、5 メガバイト、50 メガバイトを超える場合は、50 メガバイトになります。
 単位は、メガバイトです。指定できる値の最小値は 5 で、最大値は 100 です。
nblkpext=n
 1 エクステントで管理する平均ブロック数を指定します。
 データ域のフラグメントファクタとして利用します。
 省略時の値は 1 です。指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 100 です。
dataopt=y|n
 データパーティションが指定された場合に、代表パーティションにデータ領域を含めるか、含めないかの指定を行います。y 指定の場合は、代表パーティションにデータ領域を含めません。n 指定の場合は、代表パーティションにデータ領域を含めます。
 データパーティションの指定がされなかった場合は、本指定の有無によらず、n 指定の設定になります。省略時は、n です。

◆オペランド

 以下のオペランドが指定できます。

raw_device_file

 GFS ローカルファイルシステムの代表パーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。

◆使用例

# mkfs -F sfxfs /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301
# mkfs -F sfxfs -o log=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0601 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301
# mkfs -F sfxfs -o data=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0403,data=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0504 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0305

◆関連ファイル

/etc/sfxfstab

 ファイルシステムを構成するパーティション名を記述しています。

◆関連項目

sfxadd(1M), sfxnewfs(1M), sfxnode(1M), sfxtune(1M), fs_sfxfs(4).

fsck(1M), mkfs(1M), attributes(5).


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