PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第24章 ファイルシステムのバックアップとリストア> 24.5 Solaris OE 標準コマンドによるリストア

24.5.3 リストア後の設定方法

24.5.3.1 パーティション情報の再設定

 バックアップ元とは異なったパーティションへリストアを行う場合のみ、媒体の内部にあるパーティション情報が異なる状態となるため、以下の手順により管理情報を変更する必要があります。バックアップ元と全く同じパーティションへリストアを行う場合は、媒体の内部にあるパーティション情報の変更はないので、本作業は必要ありません。

 作成した GFS 共用ファイルシステムを以下の手段で別パーティションへリストアした場合には、パーティション情報が実際のパーティション構成と一致しないため管理情報を変更する必要があります。

 パーティション情報の変更は、sfcadm(1M) コマンドで行います。

 バックアップ元とは異なったパーティションへリストアを行う場合は、リストア先のパーティションが GFS 共用ファイルシステムで使用可能な状態かどうかによって手順が異なります。以下にそれぞれの場合の手順を示します。

# sfcadm -m host01,host02,host03 -g host01,host02,host03 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0400,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0500

# sfcadm /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301

 なお、リストア先のファイルシステムの作成状況は、sfcinfo(1M) で確認することができます。

 sfcinfo(1M) の詳細については、本書の“付録 F.2.11 sfcinfo(1M)”を参照してください。
 sfcadm(1M) の詳細については、本書の“付録 F.2.2 sfcadm(1M)”を参照してください。

24.5.3.2 ファイルシステムの修復

 マウント状態のファイルシステムをファイルシステム単位でバックアップを行った場合、バックアップの途中でファイルアクセスが発生し、バックアップ内容に不整合が発生する可能性があります。

 この状態を修復するには、管理者により fsck_sfcfs(1M) でファイルシステムの整合性チェック、および修復を実施する必要があります。なお、不整合が発生していない場合、fsck_sfcfs(1M) は通常数秒〜1 分で完了します。

 ファイルシステム修復の例を以下に示します。代表パーティションは /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301 です。どこからもマウントされていないことを確認した後に行ってください。

# fsck -F sfcfs -y work=/dev/rdsk/c2t3d0s1 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301

 fsck_sfcfs(1M) の詳細については、本書の“付録F.1.2 fsck_sfcfs(1M)”を参照してください。

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