PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム | > 第23章 ファイルシステムの運用 |
プライマリ MDS ダウン時の自動リカバリ等の異常により、ファイルシステムが損傷し整合性が失われた場合は、fsck_sfcfs(1M) でチェックして修復する必要があります。
GFS 共用ファイルシステムではシステムダウン等の異常が発生した場合に、高速なリカバリを実現するためのアップデートログ機能があります。アップデートログ機能が有効な場合には、ファイルシステム規模に関係なく高速にファイルシステムの修復が可能です。これは、アップデートログ領域にあるメタデータ
の未更新部分をメタデータに再更新するアップデートログリプレイ
により可能となります。
fsck_sfcfs(1M) は通常、または、"-o log" を指定した場合、アップデートログをリプレイすることによって、ファイルシステムを修復します。
アップデートログデータが物理的に破壊されている場合には、アップデートログリプレイは実行せず、自動的にファイルシステムのフルチェックを行います。ただし、早急にシステム運用を再開したい場合などの要件に対応するため、アップデートログリプレイ以外のファイルシステムの修復を行わないオプション (-o elog) を用意しています。このオプションを指定すると、アップデートログデータが物理的に破壊されている場合に、fsck_sfcfs(1M) はチェック/修復を行わずに直ちに終了します。そのため、対象ファイルシステムは、再度 fsck_sfcfs(1M) によるチェック/修復を行わなければマウントすることはできません。"-o nolog" オプションの指定により、アップデートログリプレイを行わず、ファイルシステムのフルチェックを行って修復してから、マウントしてください。
次の例ではログリプレイによりファイルシステムを修復する方法を示します。
# fsck -F sfcfs /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
次の例ではログリプレイを行わずにファイルシステムをフルチェックし修復する方法を示します。
# fsck -F sfcfs -o nolog /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
次の例では、1 つの raw パーティションをワークディスクとして指定し、ファイルシステムをフルチェックする方法を示します。
# fsck -F sfcfs -o nolog,work=/dev/rdsk/c2t3d0s1 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
fsck_sfcfs(1M) のオプションの詳細については本書の"付録F.1.2 fsck_sfcfs(1M)"を参照してください。
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