Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第5章 保守 > 5.8 レプリケーション形態の修復 > 5.8.1 レプリケーション形態のスレーブ側のリポジトリの修復

5.8.1.2 スレーブのリポジトリデータのみ修復

image

image
 以下の文中の“バックアップファイル”を“バックアップディレクトリ”と読み替えてください。

【マスタサーバでの操作】
  1. Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面で、リポジトリを停止します。リポジトリが複数定義されている場合は、修復対象となるスレーブ側リポジトリと同一名のリポジトリを選択します。
  2. irepbacksysコマンドを使用し、手順1で停止したリポジトリをバックアップします。
  3. 手順2で作成したバックアップファイルを、修復対象のリポジトリが存在するスレーブサーバに転送します。
  4. 手順1で停止したリポジトリの[環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックします。
  5. [レプリケーション先ホスト一覧]で、修復対象のリポジトリが存在するスレーブサーバのホスト名を選択し削除します。

    【スレーブサーバでの操作】

  6. Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] >[リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面で、修復対象のリポジトリを停止します。

    手順3で転送したバックアップファイルを、ireprestsysコマンドに-dataonlyオプションを指定して、データベース内にデータのみをリストアします。
    リポジトリ名は、バックアップしたリポジトリの名前と同じものを指定してください。

    データベースの置き換えをするかどうかの確認メッセージが表示されますので、置き換える場合は、‘y’または‘Y’を入力してリストアを続行してください。リストアを中止する場合は、‘n’または‘N’を入力してください。その他のキーを入力した場合は、確認メッセージを再度出力してキー入力待ちとなります。

    image
    image
     バックアップディレクトリ X:\Backup\irep\rep001_back
     リポジトリ名 rep001

    #ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001 -dataonly
    Data already exists in database store. (C:\Interstage\Enabler\EnablerDStores\IREP\rep001\data)
    Are you sure of deleting data in database store? (y/n):y
    IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました X:\Backup\irep\rep001_back [rep001]

    image
     バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.Z
     リポジトリ名 rep001

    #ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.Z -R rep001 -dataonly
    Data already exists in database store. (/var/opt/FJSVena/EnablerDStores/FJSVirep/rep001/data)
    Are you sure of deleting data in database store? (y/n):y
    UX:IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました /backup/irep/rep001_back.tar.Z [rep001]

    image
     バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.Z
     リポジトリ名 rep001

    #ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.Z -R rep001 -dataonly
    Data already exists in database store. (/var/opt/FJSVena/DStores/FJSVirep/rep001/data)
    Are you sure of deleting data in database store? (y/n):y
    UX:IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました /backup/irep/rep001_back.tar.Z [rep001]

  7. Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ : 状態]画面から、修復したリポジトリを起動します。

    【マスタサーバでの操作】

  8. Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ : 状態]画面に表示されている、手順1で停止したリポジトリをクリックします。
  9. [環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックします。
  10. [レプリケーション先ホスト一覧]の[追加]ボタンをクリックします。
  11. [レプリケーション先ホスト情報]の各項目に、修復したスレーブ側リポジトリの内容を設定して、[適用]ボタンをクリックします。
  12. Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ : 状態]画面から、修復したマスタ側リポジトリを起動します。

 irepbacksys、およびireprestsysコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“バックアップコマンド”を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004