FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション> 2.7 レプリケーションの運用

2.7.4 手動による同期操作

手動による同期操作とは、スケジュール種別に“一定時間間隔繰り返し”など“随時”以外の業務スケジュールを指定したレプリケーション業務に対し、任意のあるタイミングで複写元データベースと複写先データベースの同期をとることをいいます。

“同期をと”とは、複写元データベースと複写先データベースのデータを一致させることです。言い換えれば、複写されていない差分データが全くない状態にするということです。

手動による同期操作は、以下のような場合に行います。

ここでは、一括差分複写業務を手動で操作する場合について説明します。

なお、全複写業務の説明は省略します。全複写業務は、基本的に初期創成や、複写元データベースと複写先データベースの同期ずれの復旧を目的としており、通常、スケジュール種別に“随時”を指定しているためです。

操作手順1:押出し型業務の場合

複写元システム

複写先システム

1. 利用者プログラムの完了待ち
(利用者プログラムとの同期が必要な場合)


2. 差分ログの追出し


3. 一括差分複写業務の開始


4. 一括差分複写業務の中止
(業務スケジュールを有効にしない場合)


操作手順2:取込み型業務の場合

複写元システム

複写先システム

1. 利用者プログラムの完了待ち
(利用者プログラムとの同期が必要な場合)


2. 差分ログの追出し



3. 一括差分複写業務の開始


4. 一括差分複写業務の中止
(業務スケジュールを有効にしない場合)

説明

  1. 利用者プログラムとの同期が必要な場合には、利用者プログラムの完了を待ってから操作を始めます。

  2. “差分ログの追出し”の操作を行って、トランザクションログファイルに蓄積されている差分ログを差分ログファイルに追い出します。

  3. 一括差分複写として定義した業務を指定して、“業務の開始”の操作を行います。この操作により、一括差分複写業務がこの時点から開始されます。
    (差分ログファイルの差分ログが、反映の対象になります)

  4. 一定時間間隔繰り返しなどの業務スケジュールを有効にしない場合は、業務の完了を待って、“業務の中止”操作を行います。この操作により、当日分のスケジュールが中止されます。

参照項目


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1998-2005