FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
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第1章 レプリケーションの概要

1.8 全複写と一括差分複写

Linkexpress Replication optionでは、以下の2種類の複写機能により、レプリケーションを実現しています。

全複写は、主に複写先データベースの初期創成のために行います。また、レプリケーションの運用を変更したときなどに、複写先データベースを再創成する目的で行うこともあります。複写先データベースの初期創成のために行う全複写を“初期複”といいます。

初期複写が完了すると、一括差分複写により差分データだけを複写します。一括差分複写は差分データだけの複写のため、全複写と比較して効率よく複写することができます。

なお、一括差分複写では、レプリケーションの対象となる行を一意性制約のキーで特定します。そのため、レプリケーションの対象の表定義には、以下の一意性制約が必要です。

対象データベース

一意性制約

複写元データベース

PRIMARY KEYまたはUNIQUE

複写先データベース

PRIMARY KEY

参考:差分データについて
利用者プログラムが複写元データベースを更新する前と後では、更新、追加、削除を行った分だけ、データが異なっています。これらのデータの違いを“差”といい、異なっているデータを“差分デー”といいます。

以下に、全複写と一括差分複写の概念図を示します。


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