負荷分散／QoS制御 テクニカルガイド

15.44 分散対象サーバ上のアプリケーションからIIOP通信を行う場合の注意事項について

IIOPメソッド毎分散使用時、分散対象サーバ上で動作するクライアントアプリケーションから、分散対象サーバとして定義したIPアドレスを送信元のIPアドレスとして使用して、Traffic Directorを経由したクライアント側に位置するInterstage Application ServerのサーバアプリケーションへのIIOP通信を行なうことは出来ません。

通信を行った場合、クライアントアプリケーションでは通信エラー(464a0114)が発生します。

分散対象サーバ上のクライアントアプリケーションから、Traffic Directorを経由したIIOP通信を行う必要がある場合は、以下のいずれかの対応を実施してください。

• クライアントアプリケーションの使用する送信元IPアドレスを、分散対象サーバとして定義したIPアドレスと異なるIPアドレスにする。
• クライアント側で動作するInterstage Application Serverにおいて、CORBAサービスのポート番号を、分散対象サービスオブジェクトの「代表ポート」タブの「代表ポート」および「分散対象」タブの「分散ポート」タブの「分散先ポート群」で定義したポート番号とは異なるポート番号を使用するように設定を行う。