負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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第15章 FAQ集

15.21 負荷分散システムで通信不通が発生する

以下のような負荷分散システムで、不定期な通信不通が発生することがあります。

上記のようなシステム環境の場合、分散対象サーバ側セグメントから負荷分散の仮想IPアドレスに通信したサーバまたはクライアントは、数分間、他のサーバと通信できなくなることがあります。(通信不可能時間は、スイッチングHUBのMACアドレス記憶保持時間に依存します。)

これは、分散対象サーバ側セグメントから負荷分散の仮想IPアドレスに通信すると、Traffic Directorサーバによる負荷分散処理で分散対象サーバ宛の通信に置き換えますが、送信元MACアドレスを書き換えていないため、Traffic Directorサーバが接続されているポート上に、負荷分散要求した端末が接続されていると学習するため、中継先ポートを誤り、通信できなくなります。また、通信不通が発生した端末から送信処理が実行されると、MACアドレスが再学習されるため、正しい接続ポート位置に中継されるようになります。

この問題を回避するため、分散対象サーバ側セグメントから、並列ネットワーク配置でIPアドレス変換方式の負荷分散を実行しないようにしてください。


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