負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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15.2 負荷分散が正常に動作しない
以下の点について確認してください。
- ポリシー配信について
ポリシー配信が正しくおこなわれているかどうかを確認してください。手順については“15.1 設定したポリシーではなく、設定前のポリシーで動作する"を参照してください。
- 高負荷状態について
高負荷監視またはCPU負荷率で負荷分散する場合、分散対象サーバに負荷計測エージェントがインストールされていることが必須となります。もし、分散対象サーバで以下の状態の場合、分散対象サーバが高負荷状態または故障状態と判断され、負荷分散することができません。なお、負荷分散モニタには、高負荷状態の場合でも「正常」と表示されます。
- 負荷計測エージェントが停止している場合
- 負荷計測エージェントが高負荷値を応答している場合
- 負荷計測エージェントをインストールしていない場合
- 分散対象サーバまでの経路について
分散対象サーバまでのネットワーク経路異常の場合も、分散対象サーバが故障と判断されます。
- クライアントの経路定義で、分散対象サーバまでの経路がTraffic Directorを経由するようになっているかどうか。
- MACアドレス変換時について
MACアドレス変換を利用する場合、必ず、Loopbackアダプタを追加してください。故障監視は、ポリシー定義されているIPアドレスに対して実施されるため、Loopbackアダプタを登録忘れしていても、「故障」を検出し、分散対象サーバのアダプタ追加ミスを検出することができません。Loopbackアダプタの追加手順は、マニュアルのテクニカルガイドに記載されていますので参照してください。
- 並列型配置
LANカード1枚でLANに接続して分散対象サーバとクライアントが同一LANに接続する並列型配置では、IPアドレス変換による負荷分散を使用することはできません。
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