負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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第9章 二重化構成時の注意点> 9.2 SafeLINK/GLSとの連携

9.2.5 NIC切替方式

NIC切替方式使用時には、セカンダリインタフェースにも別IPアドレスを割り当てる必要があります。そのため、セカンダリインタフェース用に別のIPアドレスを用意し、/etc/hostname.セカンダリインタフェース名を作成して、インタフェースの初期化が実行されるように設定してください。

また、切替発生時にIPアドレスを割り当てるために、SafeLINK/GLSのユーザコマンド実行スクリプトを登録してください。登録にあたっては「SafeLINK 説明書 (伝送路二重化機能編)」及び「PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)」を必ず参照した上で実施してください。下記に手順を示します。

1. hostnameファイルの作成
セカンダリインタフェース用にIPアドレスを用意し、hostnameファイルを設定します。

ファイル名

内容

/etc/hostname.セカンダリインタフェース名

セカンダリインタフェースに割り当てるIPアドレス(例. 172.16.40.51)

2. スクリプトの配置

SafeLINK/GLSで提供されているユーザコマンド実行スプリプトのサンプルを利用します

# cd /etc/opt/FJSVhanet/script/interface
# cp sha.sam sha0(仮想インタフェース名)

3. スクリプトの修正
スクリプトの以下の個所を修正します。

<編集前>

#!/bin/sh
.....
#INTERFACE=$3
#IP_ADDR1="xx.xx.xx.xx"
#IP_ADDR2="yy.yy.yy.yy"
#MAC_ADDR1="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
#MAC_ADDR2="yy:yy:yy:yy:yy:yy"

case "$1" in
'before')
#
# script before activate interface
#

# echo "execute script before activate interface on" $INTERFACE > /dev/console
#if [ ! $INTERFACE = "hmeX" ]
#then
#       ifconfig $INTERFACE ether $MAC_ADDR1
#else
#       ifconfig $INTERFACE ether $MAC_ADDR2
#fi
;;
....以下略.....

<編集後>

#!/bin/sh
.....
INTERFACE=$3 ← コメントをはずします。
#IP_ADDR1="xx.xx.xx.xx"
#IP_ADDR2="yy.yy.yy.yy"
#MAC_ADDR1="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
#MAC_ADDR2="yy:yy:yy:yy:yy:yy"
IP_ADDR="172.16.40.51"  ← セカンダリインタフェースに割り当てるIPを設定してください。

case "$1" in

'before')
#
# script before activate interface
#

echo "execute script before activate interface on" $INTERFACE > /dev/console
#if [ ! $INTERFACE = "hmeX" ]
#then
#       ifconfig $INTERFACE ether $MAC_ADDR1
#else
#       ifconfig $INTERFACE ether $MAC_ADDR2
#fi
if [ $INTERFACE = "hme0" ]  ← プライマリインタフェース名を入れます。
then
    ifconfig hme3 $IP_ADDR netmask + ← セカンダリインタフェース名を入れます。
else
    ifconfig hme0 $IP_ADDR netmask + ← プライマリインタフェース名を入れます。
fi

....以下略.....

“INTERFACE=$3”を有効化し、“IP_ADDR”パラメタの追加、“before”処理への、ifconfigコマンドによるセカンダリインタフェースへのIPアドレス割当処理を記述します。

4. システムを再起動してください。

5. 確認
ifconfigを実行して、セカンダリインタフェースが“0.0.0.0”ではなく、上記で定義したIPが割り当てられいることを確認してください。ホットスタンバイ構成の待機系を確認する場合は、運用系に切替の上、確認してください。


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