PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版) |
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第10章 ファイルシステムの操作(GUI編) | > 10.2 作成 |
ファイルシステムを作成する手順を説明します。
GFS 共用ファイルシステムは、共用デバイスとして GDS の論理ボリュームを利用します。また GDS の論理ボリュームは各ノードで ACTIVE の状態である必要があります。
GDS の論理ボリュームには、以下の設定を行ってください。
- 論理ボリュームが属するディスククラスのタイプを共用に設定 (GDS のクラスの属性変更)
- 論理ボリュームが属するディスククラスのスコープに、GFS 共用ファイルシステムを共用するすべてのノードを設定 (GDS のクラスの属性変更)
GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 (Linux版)”“操作”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。
GDS の論理ボリュームの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 (Linux版)”“操作”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。
[操作]:[作成] を選択し、「ファイルシステム作成ウィザード(1)」を表示します。
「ファイルシステム作成ウィザード(1)」では、ファイルシステムで共用するノード情報、およびマウント情報などの設定を行います。
「ノード名」は、共用するノード名を選択します。必ず、2 ノードを選択してください。
また、自ノードの選択を解除することはできません。
表示されているホスト名以外のホスト名を選択する場合は、<選択> ボタンをクリックして、各ノードで使用する LAN のホスト名を下図の画面で選択します。<選択> ボタンをクリックしない場合は、表示されているホスト名の LAN を使用します。
左側の候補ホスト名から使用する LAN のホスト名を選択して右側の選択ホスト名に追加してください。なお、選択ホスト名は、同時に 1つしか選択できません。選択ホスト名を変更する場合は、選択しているホスト名を削除する必要があります。
「プライマリ MDS」と「セカンダリ MDS」には、共用ファイルシステムの管理サーバを起動するノードを指定します。それぞれ異なる 1 ノードずつを選択する必要があります。
「マウントポイント」は、フルパスで指定します。また、「ディレクトリ作成」で「作成する」を選択した場合、以下の属性でディレクトリを作成します。
オーナ : root
グループ : sys
アクセス権 : 775
各情報を設定後、<次へ> ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(2)」に進みます。
各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット> ボタンを押してください。
ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止> ボタンを押します。
「ファイルシステム作成ウィザード(2)」では、ファイルシステムとして使用するパーティションの登録を行います。
登録するパーティションを[候補パーティション]一覧から選択し、<追加>ボタンを押します。パーティションの選択は、複数同時選択が可能です。ただし、すでにファイルシステムとして使用中のパーティションや管理パーティションは、選択できません。
パーティションの選択が完了したら、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(3)」に進みます。
「ファイルシステム作成ウィザード(1)」に戻る場合は、<戻る>ボタンを押します。
ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押してください。
GDS の論理ボリュームの状態が ACTIVE でない場合、構成パーティションとして選択できません。構成パーティションとして選択する場合は、論理ボリュームの状態を ACTIVE にしてください。
「ファイルシステム作成ウィザード(3)」では、「ファイルシステム作成ウィザード(2)」で選択した各パーティションに割り当てる領域(メタ/ログ/データ)の選択を行います。
メタデータ領域を割り当てたパーティションが、代表パーティションになります。
各パーティションに割り当てる領域(メタ/ログ/データ)の組合せについては、本書の“2.1.6 パーティション構成”を参照してください。
各情報を設定後、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(4)」に進みます。
各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット>ボタンを押してください。
「ファイルシステム作成ウィザード(2)」に戻る場合は、<戻る>ボタンを押します。
ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押します。
拡張情報、詳細情報、およびマウント情報をデフォルト設定のままでファイルシステムの作成を行う場合は、<作成>ボタンを押します。
「ファイルシステム作成ウィザード(4)」では、将来、パーティション追加により、ファイルシステムの拡張や構成変更を行う場合に必要な「拡張情報」を設定します。
最大パーティション数、および、データ領域最大サイズは、作成するファイルシステムが、将来データ領域を拡張することを考慮して設定してください。詳細については、本書の“4.2.5 将来の拡張に備えて”を参照してください。
上記の拡張設定パラメタは、sfcmkfs(8) の GFS 共用ファイルシステム固有オプションに、それぞれ以下のように対応しています。
- 最大パーティション数:maxvol=n
- データ領域最大サイズ:maxdsz=n
各パラメタの詳細については、本書の sfcmkfs(8) 参照してください。
各情報を設定後、<次へ> ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(5)」に進みます。
各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット> ボタンを押してください。
「ファイルシステム作成ウィザード(3)」に戻る場合は、<戻る> ボタンを押します。
ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止> ボタンを押します。
詳細情報、およびマウント情報をデフォルト設定のままでファイルシステムの作成を行う場合は、<作成> ボタンを押します。
「ファイルシステム作成ウィザード(5)」では、「詳細情報」の設定を行います。
上記の詳細設定パラメタは、sfcmkfs(8) の GFS 共用ファイルシステム固有オプションに、それぞれ以下のように対応しています。
- ファイルシステム使用限界:free=n
- Vデータ領域使用限界:mfree=n
- iノード毎バイト数:nbpi=n
- エクステンド毎ブロック数:nblkpext=n
- アップデートログ領域サイズ:logsz=n
各パラメタの詳細については、本書の sfcmkfs(8) 参照してください。
ファイルシステム使用限界は、sfcmkfs(8) の -o free オプションで指定する、ファイルシステムの空き領域の最小パーセントを 100 から引いた値です。
V データ領域使用限界は、sfcmkfs(8) の -o mfree オプションで指定する、V データ領域の空き領域の最小パーセントを 100 から引いた値です。
各情報を設定後、<次へ> ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(6)」に進みます。
各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット> ボタンを押してください。
「ファイルシステム作成ウィザード(4)」に戻る場合は、<戻る> ボタンを押します。
ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止> ボタンを押します。
マウント情報をデフォルト設定のままでファイルシステムの作成を行う場合は、<作成> ボタンを押します。
「ファイルシステム作成ウィザード(6)」では、「マウント情報」の設定を行います。
各情報を設定後、<作成> ボタンを押し、ファイルシステムの作成を行います。
各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット> ボタンを押してください。
「ファイルシステム作成ウィザード(5)」に戻る場合は、<戻る> ボタンを押します。
ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止> ボタンを押します。
<作成> ボタンを押し、ファイルシステムの作成を行うと、GFS 運用管理ビューが自動的に /etc/fstab にエントリを追加します。
ファイルシステム作成の操作終了後、ファイルシステムをマウントします。
コマンドによるマウントの詳細は、“11.2.4 マウント”を参照してください。
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