Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド 2.6
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1.2.3 DR使用における注意事項
- Solaris 8 OS 6/00のシステムでは、/etc/systemファイルに、"set ftrace_atboot = 1"という記述がある場合、この行の先頭に'*'の文字を挿入して、この設定を無効にしてください。この設定が有効になっている状態で、DRによるシステムボードの追加・削除を行うと、DR操作はメッセージを出力して強制終了します。詳細は、“6.1.3.1 警告エラーメッセージ”を参照してください。Solaris 8 OS 7/01以降のシステムではこの設定を無効にする必要はありません。
- Solaris 8 OS用パッチ108528-19または108528-20、およびSolaris 9 OS用パッチ 112233-05の適用されたシステムでは、/etc/systemファイルに以下の記述を追加し、システムを再起動する必要があります。
set pg_contig_disable = 1
- DRによるシステムボードの削除を実行している間は、/dev/openpromデバイスファイルによって、Open Boot Prom(以降OBPと省略します)のデバイスツリーを検索する処理を行わないでください。
prtconf(1M)コマンドを'-p'オプションつきで実行しても、OBPのデバイスツリーの検索が行われますのでご注意ください。
システムボードの削除処理中にOBPのデバイスツリーの検索を行うと、"nodeid 0x**.. not found"というメッセージを出力される場合がありますが、削除処理の動作に影響はありません。
- DRによるシステムボード削除時に、以下のようにDRの処理が失敗する場合があります。これは、DR処理とrawデバイスをオープンする処理が競合した場合に発生する現象ですので、再度DR処理を実行してください。
/opt/FJSVhwr/sbin/drc -disconnect sbXX-X
XXX XX XX:XX:XX Start disconnecting sbXX-X (board number=X)
……
XXX XX XX:XX:XX Releasing the I/O. (XX/XX)
XXX XX XX:XX:XX Fail to execute cfgadm unconfigure I/O Device=pcipsyX:CXMXX-PCI#slotXX.
……
drc: dr module terminated abnormally(2).
- DRを動作させるには、システムの実行レベルがマルチユーザである必要があります。
- DRとシステム構成コマンドpsradm (1M), devfsadm (1M), cfgadm (1M)を同時に実行しないでください。システムダウンを引き起こす可能性があります。cfgadm (1M)についての詳細は、“PCI Hot Plugユーザーズガイド”を参照してください。
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