Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU -
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上へ第6章 クライアント・サーバ
上へ6.3 複数コネクション

6.3.3 現コネクションの変更

複数のコネクションを接続した場合、SET CONNECTIONで現コネクションを変更することができます。SET CONNECTION文を利用することにより、変更した現コネクションのサーバとデータ操作を行うことができます。

現コネクションを変更するためには、トランザクションを一度終了しなければなりません。ただし、複数のコネクションに対して、データベースを参照するSQL文のみ実行する場合は、トランザクションを終了する必要はありません。

図:現コネクションを変更するプログラミングの概要に、現コネクションを変更するプログラミングの概要を示します。

[図:現コネクションを変更するプログラミングの概要]

[応用プログラム]

:
EXEC SQL CONNECT TO  'DB01' AS  'C1' ;                                … (1)
                        :
EXEC SQL SELECT  在庫数量,倉庫番号  INTO  :H1, :H2  FROM  在庫表      … (2)
                                                   WHERE 在庫数量=300 ;
                        :
EXEC SQL COMMIT WORK ;                                               … (3)
                        :
EXEC SQL CONNECT TO  'DB02' AS  'C2' ;                               … (4)
                        :
EXEC SQL INSERT INTO 伝票( 在庫カラム, 倉庫カラム) VALUES(:H1,:H2) ; … (5)

EXEC SQL COMMIT WORK ;                                               … (6)
                        :
EXEC SQL SET CONNECTION  'C1' ;                                      … (7)
                        :
EXEC SQL SELECT  出荷量   INTO  :H3  FROM  在庫表2  WHERE XX=100 ;  … (8)

EXEC SQL COMMIT WORK ;                                               … (9)
                        :
                        :
EXEC SQL CONNECT TO  'SV3' AS  'C3'  USER  'U3/PASS3' ;              … (10)
                        :
EXEC SQL SELECT  在庫数量,倉庫番号  INTO  :H1, :H2  FROM  在庫表1  … (11)
                                                    WHERE 倉庫番号=2 ;
                        :
EXEC SQL COMMIT WORK ;                                              … (12)
                        :
EXEC SQL CONNECT TO  'SV4' AS  'C4'  USER  'U4/PASS4' ;             … (13)
                        :
EXEC SQL INSERT INTO 伝票1(在庫カラム, 倉庫カラム) VALUES(:H1,:H2) ; … (14)

EXEC SQL COMMIT WORK ;                                              … (15)
                        :
EXEC SQL SET CONNECTION  'C3' ;                                     … (16)
                        :
EXEC SQL SELECT  出荷量   INTO  :H3  FROM  在庫表3  WHERE XX=100 ; … (17)
                        :

(1)〜(9)は、ローカルアクセスの場合です。(10)〜(17)は、リモートアクセスの場合です。

(1) 1回目のCONNECT文により、“DB01”に対して“C1”のコネクションを接続します。

(2) “DB01”の在庫表から単一行SELECT文で在庫数量と倉庫番号を取り出します。

(3) (2)の操作に対して、トランザクションを終了します。

(4) 2回目のCONNECT文により、“DB02”に対して“C2”のコネクションを接続します。

(5) “DB02”の伝票の在庫カラムと倉庫カラムに、“DB01”から取り出した在庫数量と倉庫番号を追加します。

(6) (5)の操作に対して、トランザクションを終了します。

(7) SET CONNECTION文により、現コネクションを“C1”に変更します。

(8) “DB01”の在庫表2から単一行SELECT文で出荷量を取り出します。

(9) (8)の操作に対して、トランザクションを終了します。

(10) 3回目のCONNECT文により、サーバ“SV3”に対して“C3”のコネクションを接続します。

(11) サーバ“SV3”の在庫表1から、単一行SELECT文で在庫数量と倉庫番号を取り出します。

(12) (11)の操作に対して、トランザクションを終了します。

(13) 4回目のCONNECT文により、サーバ“SV4”に対して“C4”のコネクションを接続します。

(14) サーバ“SV4”の伝票1の在庫カラムと倉庫カラムに、サーバ“SV3”から取り出した在庫数量と倉庫番号を追加します。

(15) (14)の操作に対して、トランザクションを終了します。

(16) SET CONNECTION文により、現コネクションを“C3”に変更します。

(17) サーバ“SV3”の在庫表3から単一行SELECT文で出荷量を取り出します。


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