Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU - |
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ここでは、動作環境ファイルの種類、優先順位、および記述形式について説明します。
動作環境ファイルは、以下の種類があります。
図:動作環境ファイルの位置づけに、動作環境ファイルの位置づけを、表:各動作環境ファイルの特徴に各動作環境ファイルの特徴を示します。
種類 |
用途 |
パラメタの影響範囲 |
ファイル名の指定箇所 |
ファイルの作成 |
---|---|---|---|---|
システム用 |
Symfoware/RDB環境ごとに応用プログラムの動作環境を変更する |
Symfoware/RDBの起動から停止まで |
RDB構成パラメタファイルのRDBSQLENVに絶対パスで指定(注) |
省略可 |
クライアント用 |
応用プログラムごとに応用プログラムの動作環境を変更する |
応用プログラムの実行中 |
応用プログラム実行時のカレントディレクトリに以下のファイル名で指定
または環境変数SQLRTENVに絶対パスで指定 |
リモートのデータベースにアクセスする場合は省略不可。ローカルのみの場合は省略可。 |
サーバ用 |
コネクション(データベース環境)ごとに、応用プログラムの動作環境を変更する |
現コネクション中 |
クライアント用の動作環境ファイルのSERVER_ENV_FILEに絶対パスで指定 |
省略可 |
注) RDB構成パラメタファイルについての詳細は、UNIX系の場合は“セットアップガイド”を、Windowsの場合は“RDB管理者ガイド”を参照してください。
動作環境ファイルに指定するパラメタは、rdbuptコマンドでも有効になります。
動作環境の設定項目の中には、各ファイルに共通して指定できるパラメタがあります。このようなパラメタを、複数のファイルで重複して指定した場合の優先順位は、以下のとおりです。
サーバ用の動作環境ファイル
クライアント用の動作環境ファイル
システム用の動作環境ファイル
図:動作環境ファイルの優先順位の例に、動作環境ファイルの優先順位の例を示します。
たとえば、クライアント用の動作環境ファイルで、SQLサーバ名‘DB02’に対して、サーバ用の動作環境ファイルが定義されている場合は、‘DB02’のコネクションの間は、サーバ用の動作環境ファイルでの指定が有効となります。すなわち、作業用ソート領域は、10240キロバイト獲得されます。
動作環境ファイルを記述する文法の一般形式を以下に示します。
KEYWORD=(値1,値2,・・・,値n) |
詳細形式および注意事項は以下のとおりです。
実行パラメタのキーワードは英大文字で記述します。
1行には、実行パラメタを1つだけ記述します。
例
1行内に複数の実行パラメタを記述した誤った記述例
BUFFER_SIZE = 10 TRAN_SPEC = TRANSACTION_ROLLBACK |
実行パラメタのカッコ“()”は省略可能です。
実行パラメタの右カッコ“)”以降の記述は、コメントとみなします。
例
実行パラメタにコメントを記述した記述例
WAIT_TIME = (15) 待ち時間15秒 |
行頭にセミコロン“;”のある行は、コメントとみなします。
キーワード、等号“=”、カッコ“()”、コンマ“,”およびセミコロン“;”の前後には、空白またはタブを記述することができます。
BUFFER_SIZE = (10) バッファサイズ10KB TRAN_SPEC = (TRANSACTION_ROLLBACK) 暗黙のROLLBACK |
複数指定が不可能な実行パラメタを複数記述した場合には、最後に指定された記述が有効となります。
1行は、227バイト以内で記述する必要があります。
コンマ“,”の前後で改行することができます。ただし、その場合、カッコ“()”を省略することはできません。
INCLUSION_DSI = (DB01.DSI01, ・・・・・DB08.DSI08,↓ DB0n.DSI0n )↓ |
↓:改行
値の並びで途中の値を省略する場合には、コンマ“,”だけを記述します。
BUFFER_SIZE = ,64 ← 値1を省略した例 |
最後に指定した値のうしろのコンマ“,”は省略することができます。
DEFAULT_TABLE_SIZE = (4,512) ← 値3以降を省略した例 |
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