Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU -
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上へ第2章 データベースを処理する応用プログラムの開発の概要
上へ2.1 SQL埋込みCプログラムの作成方法

2.1.15 SQL文のデータ操作文に関する注意事項

表の設計変更により、列を追加したり、列の定義順序を変更したりする場合があります。このため、データベースの定義変更を考慮した応用プログラムを作成しなければなりません。以下に注意点を示します。

以下の条件を満たすSQLデータ操作文は使用しないでください。

上記のSQL文は、表の設計変更により列を追加したり、列の定義順序を変更した場合にエラーになります。応用プログラムにこのような影響を与えないためには、選択リストに“*”を指定するかわりに、すべての列をコンマで区切って指定してください。また、INSERT文には挿入列リストを指定してください。

なお、Symfowareには、表の設計変更による列の変更によって、応用プログラムに影響があるか否かをチェックする機能があります。あらかじめ以下の方法でチェックしておくことを推奨します。

応用プログラムの翻訳時にチェックする

応用プログラムに埋め込まれたSQL文をチェックします。応用プログラムの翻訳・結合編集時に、-Kオプションを指定します。このオプションを指定すると、選択リストに“*”を指定したカーソル宣言または単一行SELECT文や、挿入列リストを省略したINSERT文が存在する場合に、応用プログラムの翻訳がエラーになります。

応用プログラムの実行時にチェックする

応用プログラムで実行するSQL文をチェックします。実行時のチェックは翻訳時のチェックと異なり、応用プログラムで動的SQL文を実行するときにもSQL文をチェックします。選択リストに“*”を指定したカーソル宣言または単一行SELECT文や、挿入列リストを省略したINSERT文を実行した場合、SQL文の実行がエラーになります。SQL文のチェックを有効にするためには、クライアント用の動作環境ファイルの実行パラメタに、ALTER_CHECK = (YES)を指定します。詳細については、“クライアント用の動作環境ファイルの作成”を参照してください。


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