TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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付録N セカンダリサーバ機能

N.5 エラー時の対処

セカンダリサーバ環境を設定する場合、複数環境のTCP/IPのポート番号を変更します。このとき、間違った設定を行うと、設定時にはエラーが通知されず、実行時にエラーが通知されることがあります。

ここでは、以下のそれぞれのポート番号を間違えた場合について、それによって起きる現象や対処方法などを説明します。

◆Webサービスのポート番号を間違えた場合

現象

Webサービスで使用するポート番号が、他のサーバ環境のポート番号と同一の場合、後から起動したサーバ環境のWebサービスに接続できない。

原因

たとえば、追加パッケージ1の環境と追加パッケージ2の環境で、Webサービスで使用するポート番号が同一であることが考えられます。

この場合、先に起動したサーバ環境のみが有効となり、後から起動した環境のWebサービスに接続できません。

エラーの確認方法

Webサービスに接続しようとすると、先に起動したサーバ環境のWebサービスに接続されます。ユーザ情報が登録されていなければ、ログイン時の認証に失敗します。

対処方法

to configコマンドで、Webサービスのポート番号を正しく(他の環境と重ならないように)設定してください。

設定例を以下に示します。

エキスパートモードにしますか?[No ]
このサーバはディレクトリサーバとして既にセットアップ済です.
セットアップ作業を進めるにはシステム管理者としてログインする必要があります.
システム管理者のパスワードを入力してください:[******** ]
ディレクトリサーバに接続中です.お待ちください...
=======================================================
オプションセットアップ
選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:3
=======================================================
サービスセットアップ
1 = Notifier
2 = メッセージルータ
3 = Mailサービス
4 = POP3サービス
5 = Calendarサービス
6 = Libraryサービス
7 = SearchProサービス
8 = Forumサービス
9 = LDAPサービス
11 = MIMEゲートウェイ
14 = NNTPサービス
17 = Webサービス
21 = エンタープライズディレクトリサービス
0 = 終了
選択:17
=======================================================
Webサービスセットアップ
警告: このオプションは既にインストールされています
変更または削除できます.
削除しますか?[No ]
ホスト名:[hastur.trd.nm.fujitsu.co.jp ]
ポート番号:[8088 ]
Web拡張機能をセットアップしますか?[No ]
i-mode連携機能をセットアップしますか?[No ]
EZweb連携機能をセットアップしますか?[No ]
Vodafone live!連携機能をセットアップしますか?[No ]
これらの値でよろしいですか?[Yes ]
=======================================================
サービスセットアップ
1 = Notifier
2 = メッセージルータ
3 = Mailサービス
4 = POP3サービス
5 = Calendarサービス
6 = Libraryサービス
7 = SearchProサービス
8 = Forumサービス
9 = LDAPサービス
11 = MIMEゲートウェイ
14 = NNTPサービス
17 = Webサービス
21 = エンタープライズディレクトリサービス
0 = 終了

選択:0
=======================================================
オプションセットアップ
選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:


備考

Web拡張機能 / 各携帯連携機能 / iアプリ機能についても、同様の現象が発生する可能性があります。その場合、 to configコマンドで、ポート番号を他の環境と重ならないように設定してください。

◆クライアントからの接続時にポート番号を間違えた場合

現象

Windows(R)クライアントで指定するトランスポートのポート番号が間違っている場合、サーバにログインできない。

原因

たとえば、接続しようとしたサーバのポート番号に誤りがあるか、接続先のサーバが停止していることが考えられます。

停止中かどうかは、利用者がシステム管理者に問い合わせる必要があります。

エラーの確認方法

サーバが停止中、またはサーバで使用されていないポート番号を誤って指定した場合は、以下のメッセージが出力されます。

ポート番号を間違えたため、意図しないサーバに接続されログインエラーになった場合は、以下のエラーが出力されます。

対処方法

クライアントの設定で、正しい接続先とポート番号を指定してください。

指定例を以下に示します。

◆トランスポートの設定でのポート番号の設定を間違えた場合

現象

トランスポートのポート番号が他のサーバ環境と同一の場合、後から起動したサーバ環境のサーバが起動しない。

原因

たとえば、追加パッケージ1の環境と追加パッケージ2の環境で、トランスポートのポート番号が同一であることが考えられます。

この場合、後から起動しようとしたサーバ環境でサーバが起動できません。

エラーの確認方法

起動できないサーバ環境のシステムイベントログ(to.log)に、以下のようなメッセージ052007が出力されます。

  #toserver# ERROR 2000-11-22 01:37.56 pid:1930/12 78a/c 128
  052007 Responder listen error of transport $TCP/IP(#1)
  SES: 3.9.125(0x7d) SESSION:Request failed, Address already in use

対処方法

to configコマンドをエキスパートモードで起動し、トランスポートの設定を正しく(他の環境と重ならないように)設定してください。

設定例を以下に示します。

エキスパートモードにしますか?[Yes ]
環境パラメータを変更しますか?[No ]
このサーバはディレクトリサーバとして既にセットアップ済です.
セットアップ作業を進めるにはシステム管理者としてログインする必要があります.
システム管理者のパスワードを入力してください:[******** ]
ディレクトリサーバに接続中です.お待ちください...
=======================================================
オプションセットアップ
選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:1
=======================================================
現在インストールされているトランスポート(s):
1 = tcpip,240,0,hastur.trd.nm.fujitsu.co.jp:26000

セットアップするトランスポート番号を選択してください(1または3、0で戻る):1
トランスポートドライバー番号 1のパラメータを変更しています.
トランスポートドライバー名を入力してください:[tcpip]
コネクションタイムアウト時間を秒単位で指定してください:[240 ]
インターフェースアダプター番号を指定してください (0はシステムの標準設定を使用):
[0 ]
サーバのコンピュータ名を入力します.
通常は空欄のままEnterキーを押してください.
空欄の場合、システム標準設定のIPアドレスが使用されます.
コンピュータ名またはIPアドレスを入力してください (任意):<.fujitsu.co.jp:27000 ]
=======================================================
現在インストールされているトランスポート(s):
1 = tcpip,240,0,hastur.trd.nm.fujitsu.co.jp:27000

セットアップするトランスポート番号を選択してください(1または3、0で戻る):0
=======================================================
現在インストールされているトランスポート(s):
1 = tcpip,240,0,hastur.trd.nm.fujitsu.co.jp:27000
使用するサーバトランスポートを選択してください.[1 ]
これらの値でよろしいですか?[Yes ]
=======================================================
オプションセットアップ
選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:


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