TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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付録B Directoryユーティリティ |
このユーティリティは、V5.1形式のファイルから、エンタープライズディレクトリにユーザの情報を移入します。移入されるユーザ情報は、外部エントリとして登録されます。
移入される情報のファイルを移入ファイルといいます。移入ファイルはテキストファイルなので、テープやフロッピィディスクにコピーしたり、電子メールで送るなどの方法で送信できます。移出ファイルを作成するディレクトリサーバを移出元ディレクトリサーバ、その移出ファイルの情報を移入するディレクトリサーバを移入先ディレクトリサーバと呼びます。V5.1形式の移入ファイルについての詳細は、“B.15 TeamWARE Office V5.1形式の移出/移入ファイル”を参照してください。
同期を取るには、移入ファイルの同期種別によって、<UPDATE>と<FULL>という2通りの方法があります。<UPDATE>同期では、移出するときに設定された指定期日以降の更新箇所を移入します。<FULL>同期では、指定した外部エントリ一組(移入先ディレクトリサーバにあるもの)を、移出元ディレクトリサーバと同じになるようにします。
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V5.1形式の移入ファイルから外部エントリを移入するには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
todirmov <パラメータファイル名>
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パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系には、シフトJISコードを使用してください。
オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。
utility=IMPORT |
パラメータの値が空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。そのほかのパラメータ値も、アポストロフィで囲むことができます。 |
パラメータ値を省略した場合は、コンソールメッセージが出力されます。 |
utility
“IMPORT”と指定します。
what
“EXTERNAL”と指定します。
org
移入するユーザの組織の識別名を指定します。指定した識別名に属するユーザとして移入を行います。
file
移入ファイル名を指定します。移入ファイルはTeamWARE Officeのインストールディレクトリに作成します。インストールディレクトリ以外に作成したい場合は、フルパス名で指定します。ファイル名の長さは、最長で256文字までです。
user
ログイン名を記述します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。
password
ログインユーザのパスワードを記述します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザにパスワードがない場合は省略します。
tp_number
ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。トランスポート番号は、TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。
以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。
(例)
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,
tp_address
ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、移入先ディレクトリサーバとして使用されます。tp_addressの値は、最長で128文字までです。
パラメータファイルの例を以下に示します。この場合、移入するユーザ情報の記述された移入ファイルを“importfile.txt”としてサーバインストールディレクトリに置いておく必要があります。
utility=IMPORT |
移入処理が終了すると、移入したユーザアカウントと外部エントリの総計が画面に表示されます。更新同期を選択している場合、同期情報の総計も表示されます。エラーが発生しユーザを移入できなかった場合、インストールディレクトリのエラーファイル(<移入ファイル名>.err)に記録されます。エラーファイルを参照して、移入できなかったユーザについてエラー発生部分を修正し、エラーファイルを削除後、もう一度移入処理を行ってください。 |
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