TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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付録B Directoryユーティリティ

B.12 TeamWARE Office V5.2形式の移出/移入ファイル

移出ユーティリティで作成した移出ファイルのコード系はシフトJISコードです。各行の行末にキャリッジリターン<C+R>とラインフィード<LF>が付いています。ファイルは、以下の順に3つのセクションで構成されています。

この3つのセクションには、コメント行が含まれていることがあります。

  • 同じエンタープライズに属するサイト間での外部エントリの移出入は行わないでください。
  • 移出/移入ファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

◆ヘッダ行

Directoryユーティリティが生成する移出ファイルの最初にはヘッダがあり、それに続いて空白行があります。ヘッダ行では、行頭にスラッシュが2つ(//)と行番号があります。このヘッダ行は、移入時に使用されるため、値を変更できません。

行1:

ファイル作成に使用された移出ユーティリティのバージョン番号が設定されます。

行2:

移出の日付が設定されます。

行3:

ファイルで使用される文字セットが設定されます。

行4:

起点システム名。“TW”が設定されます。

行5:

起点サイトのオブジェクト識別子が設定されます。移出ファイルを作成したサイトの、ローカルワークグループオブジェクトのオブジェクト識別子を示します。

行6:

起点サイト名が設定されます。移出ファイルを作成したサイト名を示します。

行7:

同期種別(UPDATE/FULL/NONE)。

行8:

同期の範囲(LOCAL/LOCAL_TW/LOCAL_ALIEN)。同期種別が“UPDATE”か“FULL”になっているときだけ使用されます。

このファイルにはコメント行があり、行頭には“/*”が付いています。

◆同期情報

同期種別が“UPDATE”になっているときだけ、同期情が収集されます。パラメータ“what”で指定したユーザ全員のuseridが、一覧表になっています。同期情報は、テキストブロックに記述されます。これは、“/s”と一覧表にある識別子の数で始まり、空白行で終わります。テキストブロックには、useridが含まれており、これは1行に1つです。

◆ユーザアカウントと外部エントリ

ユーザアカウンと外部エントは、テキストブロックに記述されます。これは“/”で始まり、空白行で終わります。

テキストブロックには、書式付きのエントリ(=属性値)が含まれています。書式付きのエントリの詳細については、“表B.5 テキストブロックの属性値”を参照してください。このエントリは、1行につき1つだけ記述されます。

必須となっている属性名は省略できません。

テキストブロックの属性値に空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。そのほかの属性値も、アポストロフィで囲むことができます。

[表B.5 テキストブロックの属性]

属性名

必須/
オプション

最大長

説 明

op

必須

ユーザアカウントに対する操作を指定します。
指定可能な値はaddです。エントリがすでに存在する場合、addは差し替えとして取り扱われます。差し替えとは、あるユーザに関する全情報を取り替えることです。

userid

必須

28

ユーザのオブジェクト識別子。識別子は、システムがユニークに生成していますので、この値を変更することはできません。

User

必須

64

ユーザ名。これは、ディレクトリへの基本キーです。新規ユーザアカウントは、このユーザ名で追加されます。1つの共用ディレクトリ内では、同じユーザ名は使用できません。

Sur

必須

40

ユーザの姓

Sortuser

オプション

64

ユーザのソートキー

descr(n)

オプション

180

コメント。Nには、1からの数字を記述します。
コメントが複数の行で構成される場合には、descr(1),descr(2),...といったようになります。
なお、nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後の指定文字列から先頭の指定文字列の順番に結合されて設定されますので注意してください。

Homesiteid

オプション

28

ユーザのサイトのオブジェクト識別名

Homesite

オプション

64

ユーザのサイト名

System

オプション

16

ユーザのシステム名

custom(n)

オプション

128

カスタム属性を設定します。カスタム属性は、組織情報などに利用します。nには、1からの数字を記述します。
複数指定する場合、custom(1), custom(2), ..., custom(n)のように記述します。最大16まで指定できます。

Giv

オプション

16

ユーザの名

Init

オプション

5

ユーザのイニシャル

Gen

オプション

3

ユーザの世代

Title

オプション

64

ユーザの肩書

street(n)

オプション

30(1行の長さ)

ユーザの所在地。nには、1からの数字を記述します。
ユーザの所在地が複数の行で構成される場合には、street(1),street(2),...といったようになります。
なお、nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後の指定文字列から先頭の指定文字列の順番に結合されて設定されますので注意してください。

telnr(n)

オプション

64

ユーザの電話番号。nには、1からの数字を記述します。ユーザが複数の電話番号を持つ場合には、telnr(1),telnr(2),...といったように記述します。

teltype(n)

オプション

同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する種別を記述します。nには、1からの数字を記述します。teltype(n)を指定する場合、同じ修飾子のtelnr(n)も指定する必要があります。電話番号の種別が複数ある場合には、teltype(1),teltype(2),...といったようになります。指定できる値は以下のとおりです。
OFFICE :勤務先
HOME :自宅
MOBILE:携帯電話、PHSなど
PAGER :ポケットベル
telnrを指定し、teltypeを指定しなかった場合は、初期値としてOFFICEが設定されます。

teldescr(n)

オプション

180

同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する説明。nには、1からの数字を記述します。teldescr(n)を指定する場合、同じ修飾子のtelnr(n)も指定する必要があります。電話番号の説明が複数ある場合には、teldescr(1),teldescr(2),...といったようになります。

faxnr(n)

オプション

64

ユーザのFAX番号。nには、1からの数字を記述します。ユーザが複数のFAX番号を持つ場合には、faxnr(1),faxnr(2),...といったようになります。

faxdescr(n)

オプション

180

同一の修飾子(n)を持つFAX番号に対する説明。nには、1からの数字を記述します。faxdescr(n)を指定する場合、同じ修飾子でfaxnr(n)も指定されます。
FAX番号の説明が複数ある場合には、faxdescr(1),faxdescr(2),...といったようになります。

doctype(n)

オプション

180

ユーザの好みの文書種別。nには、1からの数字を記述します。文書種別が複数の行で構成される場合には、doctype(1),doctype(2),...といったようになります。
なお、nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後の指定文字列から先頭の指定文字列の順番に結合されて設定されますので注意してください。

prefnet

オプション

ユーザの好みの配達方法。
値は次のとおりです。
3 FAX
7 インターネット
4097 簡易記述アドレス
メールアドレスがある場合、メールアドレスに適合する値を必ず指定してください。prefnetが指定されているのにメールアドレスがない場合、prefnetは無視されます。

x4mnep...

(↓x4mnepで始まる属性)

x4mnepで始まる以降の属性は、X400簡易記述アドレスの印刷可能文字列形式の各部分名を意味します。

x4mnepsur

オプション

40

x4mnepgiv

オプション

16

x4mnepinit

オプション

5

頭文字

x4mnepgen

オプション

3

世代識別

x4mneporg

オプション

64

組織名

x4mnepou1

オプション

32

部門名1

x4mnepou2

オプション

32

部門名2

x4mnepou3

オプション

32

部門名3

x4mnepou4

オプション

32

部門名4

x4mnepprmd

オプション

16

私設領域名

x4mnepadmd

オプション

16

主管庁領域名

x4mnepco

オプション

3

国名

x4mnepddef1

オプション

8+128

領域定義属性属性1

x4mnepddef2

オプション

8+128

領域定義属性属性2

x4mnepddef3

オプション

8+128

領域定義属性属性3

x4mnepddef4

オプション

8+128

領域定義属性属性4

x4mnet...



x4mnetで始まる属性は、X400簡易記述アドレスのteletex形式の各部分名を意味します。x4mnet...には、上記x4mnep...と同じ属性が含まれています。
(注) sur、givには全角文字と半角文字の混在した値、および半角カナを指定することはできません。またinit、genに指定できるのは印刷可能文字のみです。

faxaddress

オプション

64

FAXアドレス

internetuser

オプション

192

インターネットアドレスの名前部分

internetbase

オプション

255

インターネットアドレスのベースアドレス部分

(注):"descr(n)"、"street(n)"、および"doctype(n)"属性以外を複数指定した場合、最後の値が採用されます。

V5.2形式の移出ファイル、移入ファイルの例を以下に示します。

//1 TeamWARE Directory Export/Import/Delete Utility version: 2.0
//2 Export date and time: 2000-10-28 10:36:44,98
//3 Character set: 1
//4 Origin system name: TW
//5 Origin site identifier: VDUAAAAAAAAAAQABZAABTfZXAeRU
//6 Origin site name: turf
//7 Synchronisation type: UPDATE
//8 Synchronisation scope: LOCAL
/s2
VBEAAAAAAAAACQAAZAABTfZXAeRU
VBEAAAAAAAAAHAAAZAABTfZXAeRU

/ =OP add
=USERID VBEAAAAAAAAACQANZAABTfZXAeRU
=USER 勝又保
=HOMESITEID VDUAAAAAAAAAAQABZAABTfZXAeRU
=HOMESITE turf
=SYSTEM TW
=SUR katsumata
=TELNR(1) 123-456-7890
=TELNR(2) 098-765-4321
=TELDESCR(1) 会社用
=TELDESCR(2) 自宅用
=PREFNET 4097
=X4MNEPSUR katsumata
=X4MNEPORG TURF
=X4MNEPPRMD NM
=X4MNEPADMD FJ
=X4MNEPCO JP

/ =OP add
=USERID VBEAAAAAAAAAHAAKZAABTfZXAeRU
=USER 伊藤典子
=HOMESITEID VDUAAAAAAAAAAQABZAABTfZXAeRU
=HOMESITE turf
=SYSTEM TW
=SUR itoh
=TELNR(1) 123-456-7890
=TELDESCR(1) 会社用
=X4MNEPSUR itoh
=X4MNEPORG TURF
=X4MNEPPRMD NM
=X4MNEPADMD FJ
=X4MNEPCO JP


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