TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第19章 データベースの保全> 19.4 TeamWARE Officeのリストア

19.4.5 TeamWARE Office全体のリストア

TeamWARE Office全体をリストアする手順を図19.15に示します。

[図19.15 TeamWARE Office全体をリストアする場合]

説明

  1. TeamWARE Officeの自動起動を設定している場合は、自動起動を解除します。
    自動起動を解除する方法については、“4.3.3 Windows NT(R)での自動起動の解除”、“4.3.4 Windows(R) 2000、Windows Server(TM) 2003での自動起動の解除”、“4.3.6 Solarisでの自動起動の解除”を参照してください。
  2. すべてのTeamWARE Officeのサーバを停止します。
    ※Windows NT(R)の場合は、コントロールパネルのサービスから“RFC1006 Transport Service”が停止されていることを確認してください。
  3. TeamWARE Officeのプログラムをインストールしたディレクトリの配下を削除します(ディレクトリ自身は削除しないでください)。
  4. システムのバックアップコマンドで採取したフルバックアップをレベル0バックアップとして使用する場合、対応するリストアコマンドでリストアします。OSのバックアップコマンを実行する場合、各OSの管理者資格(UNIX系システムの場合はroot、WindowsNT(R)の場合はAdministrator)を持つユーザで実行してください。

    UNIX系システムのtarコマンドを使用して磁気テープにバックアップした場合は、次のように入力します。

    # tar -xvf /dev/rmt0

    Windows NT(R)でxcopyコマンドを使用して他のドライブにバックアップした場合は、次のように入力します。

    C:\>xcopy f:\twobackup c:\teamware\server /E /H /I /K /Q /V

    管理ツールのバックアップ([NTBACKUP])でバックアップした場合は、[NTBACKUP]によりリストアします。詳細については、Windows NT(R)のマニュアル、またはオンラインヘルプを参照してください。

  5. 差分バックアップユーティリティでレベル0バックアップを採取している場合には、まずTeamWARE Officeのシステムを修復します。OSのバックアップコマンドなどを使用してTeamWARE Officeのインストール直後にインストールディレクトリ配下を退避したものをリストアします。
    OSのバックアップコマンを実行する場合、各OSの管理者資格(UNIX系システムの場合はroot、WindowsNT(R)の場合はAdministrator)を持つユーザで実行してください。
    ※UNIX系システムの場合、この後のTeamWARE Officeシステム管理者IDで行う作業については、正しい環境変数の設定を行うためにログインしなおしてください。
  6. 差分バックアップユーティリティの[torest]コマンドの-tオプションを使用して、最新の媒体からインストールディレクトリにバックアップ情報をコピーします。
    [torest]コマンドの詳細については、“19.7.3 リストアユーティリティの操作”の“◆バックアップ情報のリストア”を参照してください。
  7. ディレクトリサーバの場合、OSコマンドでバックアップした“i500\twg”配下を、TeamWARE Officeインストール先ディレクトリにリストアします。
  8. ディレクトリサーバの場合、toxdconfツールを使用して、最後にバックアップしたエンタープライズディレクトリをリストアします。
    toxdconfツールの詳細については、“付録I toxdconfツール”を参照してください。
  9. 差分バックアップ/リストアユーティリティのリストア機能を使用してすべてのサーバでリストアします。差分バックアップユーティリティでレベル0バックアップを採取している場合はレベル0から、システムのバックアップコマンドで採取したフルバックアップをレベル0として使用する場合はレベル1またはレベル2からリストアを行います。

    詳細は、“19.7.3 リストアユーティリティの操作”を参照してください。

  10. [torstweb]コマンドを使用してWeb固有のデータ(Webサービス用の「メールの署名」データ、「個人メモ」データ、「共有ブックマーク」データ)をリストアします。詳細については、“19.7.3 リストアユーティリティの操作”を参照してください。
  11. リストアが完了したら、以下の各コマンドを入力して、データベースを修復します。複数のサービスをインストールしている場合は、すべてのサービスごとに以下のコマンドを入力します。

    to recover サービス名
    to checkサービス名

  12. 19.4.6 エンタープライズディレクトリのリカバリ”の手順にしたがって、エンタープライズディレクトリをリカバリします。
  13. 1の操作でTeamWARE Officeの自動起動を解除した場合は、自動起動を有効にします。

※Windows NT(R)の場合は、コントロールパネルのサービスで“RFC1006 Transport Service”が自動起動に設定されていることを確認してください。

オリジナルフォーラム、またはレプリカフォーラムが存在するサイトをリストアした場合、TeamWARE Officeシステム管理者は、以下の注意を関係するサイトのForumマネージャに広報する必要があります。

Forumマネージャは、以下のフォーラムに対して、必ず[フォーラム]メニューの[購読]コマンドの[回復]サブコマンドを実行する必要があります。

  • リストアされたサイトへレプリケーションしているフォーラム
  • リストアされたサイトからレプリケーションされているフォーラム

さらに、[回復]サブコマンドを実行するにときは、以下の注意が必要です。

  • バックアップからリストアした結果、過去に消したオリジナルフォーラムが復活した場合、回復コマンドを実行してもそのフォーラムは削除されません。そのため、手動で削除する必要があります。
  • バックアップからリストアした結果、今まで存在したオリジナルフォーラムがなくなった場合、回復コマンドを実行するとそれに対応したレプリカフォーラムも削除されてしまいます。この影響も考慮したうえで、回復コマンドを実行してください。
  • バックアップからリストアした結果、オリジナルまたはレプリカフォーラムから、そのサイトで作成したトピックメッセージがなくなってしまう場合、復旧はしますが、復旧された討論には以下の制限があります。
    ・討論の状態を変更できません。
    ・討論中のメッセージにアウトラインマークを付けられません。
    ・討論の保存期間を設定できません。
    ・フォーラムまたはディスカッションに期限切れが設定されていても、討論が期限切れになりません。必要に応じて手動で削除してください。

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