TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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6.8.2 E-Mailによるアラート通知機能
アラート通知先アドレスとしてE-Mailアドレスが設定されていた場合に、アラート情報をE-Mailアドレスにてメールとして通知することができます。この機能はE-Mail送信にSMTPサーバを利用します。したがって、SMTPサーバが必要となります。
◆通知形式
この機能により、アラート情報1件につき、以下のような1通のメールが通知されます。
From: "//SITE/DIRECTORY SERVER"toalarm@smtp.teamware.or.jp
Reply-To: DoNotReplyThisMail@smtp.teamware.or.jp
To: admin1@smtp.teamware.or.jp, admin2@teamware.org
Subject: 2003-02-10 19:00 (//SITE/DIRECTORY SERVER)
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
#tostart# ERROR 2003-02-10 00:39.37 pid:2336/912 920/390 128
100161 License error: The number of users registered in Directory has exceeded that of licensed users. |
◆利用手順
この機能は、以下のような手順で利用します。
- アラート通知先アドレスの設定
- alarmer.iniの設定
アラート通知先アドレスの設定
[to config]コマンドによる、Notifierサービスセットアップにおいて、以下のように設定します。[to config]コマンドの詳細については、“付録C [to config]コマンド”を参照してください。
C:\teamware\server > to config
エキスパートモードにしますか? [yes]
:
サービスセットアップ
1.Notifier
2.メッセージルータ
:
選択:1
Notifierのインストールが選択されました。
サーバにNotifierをインストールする場合、以下の注意事項があります。
[注意]
Notifierは、新規メールの到着通知メッセージやカレンダーの予約通知メッセージ
などをクライアントに送信します。この送信処理では、サーバ側からクライアント
側に接続要求を行い、メッセージを送信します。また、接続処理に失敗すると、
一定間隔で再接続処理を実行します。したがって、サーバとクライアントがWAN
で接続されている形態では、この接続処理のたびにサーバ側の回線使用料が加算さ
れます。
Notifierのインストール処理を継続してよろしいですか?[yes ]
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Notifierセットアップ
アラートを受信するワークステーションのネットワークアドレスを入力してください:
[ws.dom.teamware.or.jp ]
アラートを送信するためのトランスポートドライバー番号を指定してください:
[1 ]
アラートを受信するワークステーションのネットワークアドレスを入力してください:
[admin1@smtp.teamware.or.jp ]
アラートを送信するためのトランスポートドライバー番号を指定してください:
[1 ]
アラートを受信するワークステーションのネットワークアドレスを入力してください:
[admin2@teamware.org ]
アラートを送信するためのトランスポートドライバー番号を指定してください:
[1 ]
アラートを受信するワークステーションのネットワークアドレスを入力してください:
[ ]
注意:ここで指定したワークステーションではTeamWARE Notifier が起動されている必要があります.
そうでない場合はto configコマンドが終了したあと起動してください.
これらの値でよろしいですか?[yes ]
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alarmer.iniの設定
alarmer.iniはTeamWARE Office サーバインストール先にあります。存在していない場合、_alarmer.iniファイルをコピーして、alarmer.iniファイルを作成してください。
alarmer.iniファイルの[DEFAULT_SMTP]セクションを、以下のように編集してください。
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[DEFAULT_SMTP]
server=smtp.teamware.or.jp
port_number=25
time_out=30
from=admin@teamware.or.jp
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- SMTPサーバのIPアドレス、ホスト名またはDNS名を指定します。ホスト名またはDNS名を指定する場合、名前解決できる必要があります。本機能を利用する場合は必ず指定する必要があります。指定しない場合本機能は有効になりません。
- SMTPサーバと通信する際のポート番号を指定します。通常は25を指定します。
省略した場合、25が使用されます。
- SMTPサーバに接続する際のタイムアウト時間を秒単位で指定します。
省略した場合、30が使用されます。
- E-Mailのヘッダ“From:”に記述されるアドレスを指定します。
省略するとtoalarmが設定されます。
上記のように設定した場合のアラート通知例を、以下に示します。
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From: "//SITE/DIRECTORY SERVER"<admin@teamware.or.jp>
Reply-To: DoNotReplyThisMail@smtp.teamware.or.jp
To: admin1@smtp.teamware.or.jp, admin2@teamware.org
Subject: 2003-02-10 19:00 (//SITE/DIRECTORY SERVER)
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
#tostart# ERROR 2003-02-10 00:39.37 pid:2336/912 920/390 128
100161 License error: The number of users registered in Directory has exceeded that of licensed users.
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- 「//SITE/DIRECTORY SERVER」は「//サイト名/サーバ名」が記述されます。サイト名もしくはサーバ名にバックスラッシュ文字(半角の円記号)が含まれる場合は半角のアンダースコアに変換します。「admin@teamware.or.jp」は、alarmer.iniファイルで「from=」として指定された文字列が記述されます。
- 固定で「DoNotReplyThisMail」が記述されます。「@」以降は、SMTPサーバにより記述されます。
- to configコマンドで指定したE-Mailアドレスが“,”で区切られて記述されます。
- サーバが本通知を送信した日時およびサイト名が記述されます。
- アラート情報が記述されます。
上記の他にalarmer.iniの[DEFAULT_SMTP]セクションには下記の値を設定できます。
mail_from=
この値は通常指定しません。SMTPサーバの仕様や設定によりエンベロープFromが必須の場合はこの値を指定します。この値で記述した値がSMTPプロトコルのエンベロープFormに指定される返信先アドレスとなります。この値を指定する場合、返信先アドレスは受信可能なアドレスを指定してください。受信できないアドレスを指定した場合はメールのループが発生する可能性がありますので慎重に設定してください。省略した場合、エンベロープFormには何も設定しません。
alarmer.iniの改行コードは“\n”だけになっています。Windows(R)上で編集する場合は、“\n”だけの改行コードに適応したテキストエディタをご利用になるか、改行コードを“\r\n”に変換してから、編集してください。
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alarmer.iniファイルは[DEFAULT_SMTP]と[NOTIFY]以外は編集しないように注意してください。
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◆ログ出力情報
サーバ起動時のログ
アラートの通知先にE-Mailアドレスを指定した場合は、サーバ起動時に019150もしくは019152のメッセージがto.logに記録されます。
alarmer.iniファイルの設定が正しく、本機能が有効となっている場合
#toalert# INFO 2003-02-10 07:16.00 pid:828/2168 33c/878 128
019150 alerts can be distributed by E-Mail. |
本機能が有効になっていない場合
#toalert# WARNING 2003-02-10 07:16.00 pid:828/2168 33c/878 128
019152 alerts can not be distributed by E-Mail. |
019152が記録される場合、下記要因によって本機能が有効になっていないことが考えられます。
- alarmer.iniが存在しない
- alarmer.iniに[DEFAULT_SMTP]セクションが存在しない
- alarmer.iniにserver=の値を設定していない
メール送信処理のエラーログ
SMTPサーバへのメール送信依頼処理中にエラーが発生した場合、以下の情報をto.logファイルに出力します。
#toalert# WARNING 2003-02-10 07:17.45 pid:828/2168 33c/878 128
019151 Sending E-Mail is failed.
調査用詳細情報 |
◆制限事項
- 本機能により送信されたE-Mailに対する返信について
本機能により送信されたE-Mailに対する返信は、特に意味のない操作になりますので通常は行わないようにしてください。もし、返信操作を行った場合は下記のような動作になります。
本機能では、E-MailのヘッダであるReply-To句に“DoNotReplyThisMail@smtpサーバ名"が設定されます。このため、返信操作を行うと一般的にはエラーメールとして返信操作者にメールが返却されます。万が一DoNotReplyThisMailというアドレスが実在する場合はそのアドレスに返信メールが配信されます。
- mail_fromとメールループについて
通常は、alarmer.iniにmail_fromを指定しません。mail_fromを指定し、指定した値がメールを受信できないアドレスであった場合、下記のような動作になります。指定には、十分注意してください。
- システムイベントの取り扱いについて
ADMINクライアントもしくは、Adminメニューで設定するシステムイベントの取り扱いにおいて、情報にチェックを入れないようにしてください。情報にチェックを入れると大変多くの情報がアラートとして発生することになります。その結果、送信に利用するSMTPサーバに負荷がかかるなどの不具合が発生する可能性があります。情報にチェックを入れる場合は、通知先アドレスをIPアドレスのみとし、Notifierクライアントで受信するようにしてください。
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