TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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2.3.2 マルチサーバ構成
複数台のサーバに、TeamWARE Officeのサービスをインストールします。シングルサーバの場合と同様、複数のサービスをインストールすると、それらを連携して動作させることができます。さらに、異なるサーバにインストールしたサービスの間でも連携して動作させることができます。ユーザは、どのサーバにどのサービスがインストールされているかを意識する必要はありません。図2.2に、マルチサーバ構成の例を示します。
[図2.2 サーバが4台の構成例]
◆最適条件
マルチサーバは、以下の条件に適しています。
- 同時使用ユーザ数が多く、シングルサーバでは十分な性能が出ない場合
- 大規模な組織であり、組織ごとにアプリケーションサーバを配置して運用したい場合
- さまざまな能力を持った複数のサーバを組み合わせて、目的に応じて効率よく使い分けたい場合
◆留意事項
マルチサーバシステムを構成する場合は、以下の点に留意してください。
- マルチサーバ構成では、以下のサービスは1台のサーバにだけインストールできます。それ以外のサービスは、複数のサーバにインストールできます。ただし、サービスの負荷分散やデータベースの分散を考慮してサービスを配置する必要があります。サービスごとの構成計画については、 “2.4 サービス構成の計画”で詳細に説明します。
- Directoryサービス
- メッセージルータ
(ディレクトリサーバにだけインストール可能です)
- MIMEゲートウェイ
- X.400ゲートウェイ
- FAXゲートウェイ
- NNTPサービス
- ディレクトリサーバが停止している場合は、アプリケーションサーバを動作させることはできません。
- SearchProサービスは、最大10台までのサーバにインストールできます。
- マルチサーバ環境でWebサービスを利用する場合は、サーバマシン、および各クライアントマシンがDNSを利用してTeamWAREサーバの完全修飾ドメイン名(ホスト名.ドメイン名)を解決可能にしておくことを、強くお勧めします。なお、DNSを用意できない場合でも、ホスト名やIPアドレスを使ったURLで、TeamWAREサーバにアクセスすることも可能ですが、マルチサーバ環境での認証情報の引き継ぎが行えず、複数回認証が必要になることがあります。マルチサーバでの詳細な注意事項については、“14.1.4 Webサービス利用時の留意事項”の“◆マルチサーバ環境における留意事項”を参照してください。
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