PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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付録B リファレンスマニュアル> B.1 GFS 共用ファイルシステム専用管理コマンド

B.1.3 sfcmkfs(8) GFS 共用ファイルシステムの作成

◆形式

sfcmkfs [-m] [-o specific_options] device_file

 

◆機能説明

sfcmkfs は指定したディスク上に GFS 共用ファイルシステムを構築します。

GFS 共用ファイルシステムが作成されると、管理パーティション内のファイルシステム構成情報にエントリが追加されます。GFS 共用ファイルシステムの管理に、管理パーティション内のファイルシステム構成情報が使用されます。

 

◆オプション

以下のオプションが指定できます。

-m

ファイルシステム作成時のコマンド行を出力します。ファイルシステムがすでに存在している必要があります。

-o specific_options

以下の GFS 共用ファイルシステム固有オプションを指定します。オプションとオプションの間はカンマで区切ります。

N

ファイルシステムの作成に使用するパラメタを表示します。

ファイルシステムは実際には作成しません。

free=n

ファイルシステムの空き領域の最小パーセントを指定します。

省略時の値は 10% です。

指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。

force

既に管理パーティション内のファイルシステム構成情報に登録されているファイルシステムを同じ構成で再作成する場合に force オプションを指定します。ただし、対象とするファイルシステムがマウント中の状態の場合はエラーとなります。

logsz=n

アップデートログ領域サイを指定します。単位は、メガバイトです。

省略時の値は、ファイルシステムサイズの約 1% の値になります。ただし、その値が 5 メガバイト未満の場合は、5 メガバイト、50 メガバイトを超える場合は、50 メガバイトになります。

指定できる値の最小値は 5 で、最大値は 100 です。

maxnode=n

ディスク上のファイルシステム構造で共用するノード数を、将来、sfcnode(8) で拡張する場合も含めた最大を指定します。

省略時の設定は 16 です。

指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 32 です。

mdsnode=all|num

MDS 配置ノードを、node オプションで指定したホスト名の並びの中の先頭からの個数で指定します。all を指定した場合はすべてのノードが MDS 配置ノードとして設定されます。また all を指定した場合に限り、ファイルシステム作成後に、sfcnode(8) によって共用ノード情報に追加されたノードも MDS 配置ノードとして設定されます。

省略時の設定は 2 です。

0 以下の値、node オプションで指定したノード数より大きな値は指定できません。

metasz=n

メタデータ領域サイを指定します。単位は、メガバイトです。

省略時は、ファイルシステムサイズの約 10% の値になります。

メタデータ領域サイズを指定しない場合、ファイルシステムサイズが大きくなるほど、メタデータ領域の使用割合は少なくなります。

代表パーティションのサイズを超えて指定することはできません。

mfree=n

V データ領の最小空き領域の大きさをパーセントで指定します。

省略時の値は 10% です。

指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。

nblkpext=n

1 エクステンで管理する平均ブロック数を指定します。

データ域のフラグメントファクタとして利用します。

省略時の値は 1 です。

指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 100 です。

nbpi=n

iノードあたりのデータのバイト数を指定します。メタデータ領を節約したい場合には大きくします。

省略時の値は 8192 です。指定できる値は、512 から 1048576 までの 2 のべき乗の値です。

node=host,...

ファイルシステムを共有するホスト名を登録します。複数のノーで共用する場合は、ホスト名をカンマで区切って指定してください。

指定するホスト名 host は、指定する他のホスト名と通信可能状態であるものを指定する必要があります。MDS (メタデータサーバ) を配するホスト名は、本オプションに指定されたホスト名の先頭から順に登録します。

本オプションが指定されなかった場合は自ノードのホスト名が 1つ登録されます。

 

◆オペランド

以下のオペランドが指定できます。

device_file

GFS 共用ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊デバイスまたはキャラクタ特殊デバイスを指定します。

 

◆使用例


# sfcmkfs -o node=host1,host2 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1

# sfcmkfs -o mdsnode=all,node=host1,host2,host3,host4 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1


 

◆関連ファイル

/etc/fstab

ファイルシステムの環境ファイル

 

◆関連項目

sfcnode(8), sfcsetup(8),

オンラインマニュアルの fstab(5).

 

◆注意事項


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