PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 - |
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付録B 環境設定例 | > B.7 NIC切替方式 (IPv6)の設定例 |
以下のネットワーク構成における環境設定例を示します。
図のIPアドレスにおけるxx,yy等はアドレス自動構成により自動採番されることを表します。
クラスタシステムの設定については、クラスタシステムのマニュアルを参照してください。
なお、ここでは系間パスの記述は省略してあります。
また、点線は、インタフェースが非活性状態であることを表します。
待機パトロール監視を行わない場合は、各ホストの設定手順5)と8)を省略します。
引継ぎ仮想インタフェースとしてIPv6アドレスを使用した場合、ノード切替え後に通信が再開できるまで、およそ30秒程度の時間がかかる場合があります。この場合、運用ノードと待機ノードの双方であらかじめIPv6ルーティングデーモン(in.ripngd)を起動しておくことにより、ノード切替え後、即座に通信を再開させることができます。詳細については、本マニュアルの"D.2 トラブルシューティング"を参照してください。
以下に、IPv6ルータとしてSolarisサーバを使用する場合の/etc/inet/ndpd.conf設定例を示します。
なお、/etc/inet/ndpd.confの詳細については、Solarisのマニュアルを参照してください。
ifdefault AdvSendAdvertisements true # すべてのInterfaceでルータ広報を送信 prefix fec0:1::0/64 hme0 # hme0からPrefix fec0:1::0/64を送信 |
1-1) /etc/hostname6.hme0ファイルを空ファイルとして作成します。
1-2) /etc/inet/ipnodesファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。
fec0:1::1 v6hosta # HOST-A/Bの引継ぎ仮想IP fec0:1::100 swhub1 # primary監視先HUBのIP fec0:1::101 swhub2 # secondary監視先HUBのIP |
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、hme0がIPv6インタフェースとして活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。
/usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create inet6 -n sha0 -m d -i fec0:1::1/64 -t hme0,hme1
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p fec0:1::100,fec0:1::101 -b off
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -a 02:00:00:00:00:00 -t sha0
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strptl -n sha1
1-1) /etc/hostname6.hme0ファイルを空ファイルとして作成します。
1-2) /etc/inet/ipnodesファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、hme0がIPv6インタフェースとして活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。
/usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create inet6 -n sha0 -m d -i fec0:1::1/64 -t hme0,hme1
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p fec0:1::100,fec0:1::101 -b off
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -a 02:00:00:00:00:01 -t sha0
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strptl -n sha1
HOST-Aの手順8)およびHOST-Bの手順8)が完了した後、RMS Wizardを使用し、クラスタ環境設定を行います。
Glsリソースの作成時は、HOST-AおよびHOST-Bに対応するSysNodeを選択します。その後、作成したGlsリソースをクラスタアプリケーションに登録します。
クラスタアプリケーションへの登録時は、HOST-AおよびHOST-Bに対応するSysNodeを運用ノード、待機ノードの順に選択し、引継ぎIPアドレスの“fec0:1::1”を登録します。
クラスタ環境設定が完了した後、クラスタアプリケーションを起動することにより、運用ノードで引継ぎ仮想インタフェースが活性化されます。
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