PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 - |
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第7章 コマンドリファレンス |
hanetparam - 各二重化方式における設定情報の変更
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam {-w sec | -m times | -l times | -p sec | -o times | -d {plumb | unplumb} | -c {on | off} | -s {on | off}}
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam print
各二重化方式における設定情報の変更を行います。
以下のオプションが指定できます。
伝送路を監視する間隔(value)を秒単位で指定します。指定可能範囲は、0〜300です。0を指定した場合は監視を行いません。初期値として5(秒)が設定されています。本オプションは高速切替方式の場合のみ有効です。
伝送路異常検出時にメッセージ出力(メッセージ番号:800,801)する場合、メッセージ出力までの連続監視回数(value)を指定します。指定可能範囲は、0〜100です。0を指定した場合はメッセージ出力を行いません。初期値として0(メッセージ出力しない)が設定されています。本オプションは高速切替方式の場合のみ有効です。
仮想インタフェースが使用している伝送路がすべて異常となった場合、クラスタ切替えを行うか否かを指定します。指定可能範囲は、0〜100です。0を指定した場合は、クラスタ切替えを行いません。クラスタ切替えを行う場合は、クラスタ切替えを行うまでの連続監視回数を1〜100の範囲で指定します。初期値として5(5回連続して全伝送路異常を検出した場合、クラスタ切替えを行う)が設定されています。本オプションは高速切替方式で、かつクラスタ運用の場合のみ有効です。
システム起動前に、既に仮想インタフェースが使用するすべての伝送路で異常が発生していた場合、クラスタアプリケーション起動後直ちにクラスタ切替えを行うか否かを指定します。指定可能な値は、“on”または“off”です。“on ”を指定した場合、クラスタアプリケーション起動後直ちにクラスタ切替えを行います。“off”を指定した場合は、クラスタアプリケーション起動直後はクラスタ切替えを行いません。初期値として、“off”が設定されています。本パラメタは高速切替方式で、かつクラスタ運用の場合のみ有効です。
仮想インタフェースが使用している物理インタフェースの状態が変化(伝送路異常検出、または復旧)した場合に、メッセージ出力を行うか否かを指定します。指定可能な値は、“on”または“off”です。 “on”を指定した場合、メッセージを出力(メッセージ番号:990,991,992)します。“off”を指定した場合にはメッセージを出力しません。初期値として、“off”が設定されています。本パラメタは高速切替方式の場合のみ有効です。
待機パトロール機能による運用NICの監視間隔(value)を秒単位で指定します。指定可能範囲は、0〜100です。0を指定した場合は監視を行いません。
ユーザコマンド実行機能(待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行)を設定している場合は、本パラメタに0を指定しないでください。0を指定した場合、ユーザコマンド実行が機能しません。
初期値として15(秒)が設定されています。本オプションはNIC切替方式で、かつ待機パトロール機能使用時のみ有効です。
待機パトロール機能による伝送路異常検出時、メッセージ出力(メッセージ番号:875)までの連続監視回数(value)を指定します。指定可能範囲は、0〜100です。0を指定した場合はメッセージ出力を停止し、待機パトロール機能による監視を無効化します。
ユーザコマンド実行機能(待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行)を設定している場合は、本パラメタに0を指定しないでください。0を指定した場合、ユーザコマンド実行が機能しません。
初期値として3(回)が設定されています。本オプションはNIC切替方式で、かつ待機パトロール機能使用時のみ有効です。なお、待機パトロール開始直後は、連続監視回数は、本オプションでの設定値×2となります。
待機インタフェースの非活性方法(value)を指定します。指定可能な値は、“plumb”または“unplumb”です。“plumb”を指定した場合、待機インタフェースを非活性状態にし、IPアドレスに“0.0.0.0”を設定します。これにより上位アプリケーションとして“INTERSTAGE Traffic Director”等を使用することができます。また、“unplumb”を指定した場合は、待機インタフェースを非活性後、未使用状態にします。初期値として“unplumb”が設定されています。
なお、NIC切替方式で二重化する物理インタフェースをSolarisコンテナ(ゾーン)のネットワーク設定に指定する場合、本パラメタには必ず“plumb”を指定してください。“plumb”を指定していない場合、NIC切替え後にSolarisコンテナのゾーンを起動すると、ゾーンが使用する物理インタフェース(待機インタフェース)が未使用状態のため、ゾーンの起動に失敗します。“plumb”を指定することにより、NIC切替え後の待機インタフェースは非活性状態となり、ゾーンの起動を正常に行うことができます。
設定値 |
インタフェースの状態 |
|||||
運用インタフェース |
待機インタフェース |
|||||
状態 |
IPアドレス |
論理I/Fの割り当て |
状態 |
IPアドレス |
論理I/Fの割り当て |
|
unplumb |
活性状態 |
あり |
可 |
未使用状態 |
− |
不可 |
plumb |
活性状態 |
あり |
可 |
非活性状態 |
なし (0.0.0.0) |
可 |
設定情報の内容を出力します。出力形式は以下の通りです。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam print Line monitor interval(w) :5 Line monitor message output (m) :0 Cluster failover (l) :5 Standby patrol interval(p) :15 Standby patrol message output(o) :3 NIC switching mode(d) :Unplumb Cluster failover in unnormality (c):OFF Line status message output (s) :OFF |
表示 |
内容 |
|
Line monitor interval (w) |
伝送路を監視する間隔 |
|
Line monitor message output (m) |
メッセージ出力までの連続監視回数 |
|
Cluster failover (l) |
クラスタ切替えを行うまでの連続監視回数 |
|
Standby patrol interval (p) |
待機パトロールの監視間隔 |
|
Standby patrol message output (o) |
待機パトロール異常時のメッセージ出力までの連続監視回数 |
|
NIC switching mode (d) |
NIC切替方式の待機インタフェースの非活性方法 |
|
NIC switching mode (d) |
Unplumb |
待機インタフェースを非活性化し、未使用状態にします。 |
Plumb |
待機インタフェースを非活性化しIPアドレスに“0.0.0.0”を設定します。 |
|
Cluster failover in unnormality(c) |
クラスタアプリケーション起動時、全伝送路に異常が発生した場合の動作 |
|
Cluster failover in unnormality(c) |
ON |
直ちにクラスタ切替えを行います。 |
OFF |
クラスタアプリケーション起動時はクラスタ切替えは行いません。 |
|
Line status message output (s) |
物理インタフェースの状態が変化した場合のメッセージ出力有無 |
|
Line status message output (s) |
ON |
メッセージを出力します。 |
OFF |
メッセージを出力しません。 |
hanetpoll
5秒間隔で監視を行う場合の例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -w 5 |
通信相手に対し5回連続で監視異常を検出した際にメッセージ出力を行う場合の例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -m 5 |
通信相手と5回連続して監視が失敗した場合に、クラスタ切替えを行う場合の例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -l 5 |
クラスタアプリケーション起動時、全伝送路異常の場合に、クラスタ切替えを行う場合のコマンド例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -c on |
仮想インタフェースが使用している物理インタフェースの状態が変化した場合に、メッセージ出力を行う場合のコマンド例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -s on |
5秒間隔で監視を行う場合の例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -p 5 |
通信相手と5回連続で通信が行えない時にメッセージ出力を行う場合の例を示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -o 5 |
待機インタフェースを非活性化し、IPアドレスに“0.0.0.0”を設定する場合の例を示します。(上位アプリケーションに“INTERSTAGE Traffic Director”等を使用する場合、またはSolarisコンテナのゾーンを使用する場合)
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -d plumb |
hanetparamコマンドで設定した内容を表示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam print |
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